奥多摩尾根歩き
カラ沢尾根、山ノ神尾根

(2/2)


カラ沢の頭→石尾根→将門馬場→六ッ石山→(45分)狩倉山→山ノ神尾根→(2時間30分)林道→(35分)[GOAL]大沢バス停→JR青梅線奥多摩駅


山ノ神尾根 前に登ったことがあるからと舐めていました。大舐めに舐めてました。尾根によるけれど、登りと下りはまったく景色は違うし「尾根触り」も異なります。2回も尾根を間違えてしまいました。けれども目標だった林道(?)に降りることはできました。微妙な尾根歩きでした。

カラ沢の頭から石尾根を東へ下ります。狩倉山を目指しての六ツ石山方面です。ソロの男性若者が軽快に先行しています。
将門馬場直下を通過し、
グジュグジュの登山道を歩き、
六ツ石山はパスしたけれど
六ツ石山の名前の由来となったとされる六つ(以上に思えますが)の岩に囲まれた祠(屋根部分しかありません)を拝観し、
登山道をはずれて尾根上に乗り、
狩倉山の山頂の近くに(山頂っぽいんですが違うみたいです。よくわかりません)到着。
山頂近くから北方向の景色。
山頂近くから東方向の景色。
山頂近くから南方向の景色。
山頂近くから西方向の景色。
ほうじ茶を一口飲んで山ノ神尾根を下ります。「道ではありません」と書かれたポスターが下がったロープの向こう、東北方向です。
しばらく進むと山名版がありました。ここか狩倉山の山頂(1452m)のようです。
改めて山ノ神尾根を下ります。こんなおだやかな尾根で始まりました。
右に見えるのは日陰指尾根(ひかげざすおね)です。
1430mあたりの微妙な分岐。右へ。
ちょっとした岩を巻いて
岩が林立したストーンヘンジdのミニチュアみたいな場所を通過します。
グーッと下って広場を横切り向かいの尾根に向かいます。
尾根に乗りました。1330m圏です。
岩場を越えたりもします。
山ノ神尾根にはこんな青ペンキが続いていました。いつの間にか雪は消え、
1286mの標高点を通過します。なんとなくヤセ尾根になりました。はるか遠くに長沢背稜が横たわっています。山頂が平たい棒ノ折山(ぼうのおれやま 棒の嶺)が見えていました。蕎麦粒山(そばつぶやま)や三ツドッケなんかも見えているはずですがよくわかりません。やっと気づいて日付解除。
1270mあたりの分岐。直進します。さらにヤセてきました。
ほぼ崖を下ります。
下ってきました。
すぐに分岐です。左へ。
ちなみに右に下るとあの岩の突端からあまりにも下りすぎることになります。
下ってきて
1200mあたりから右は植林、左は雑木の尾根になりました。
1160m圏の分岐です。ここで「左の尾根が明るくていいな、けれど進む方向は右なんだよね」って思ったのをはっきり覚えています。なぜそう思ったのか謎です。地形図を見れば一目瞭然、左に進むべき分岐なのに。切り替え画像の緑の円内が尾根違いをした場所です。
ヒェ~な急降下です(←間違った尾根です)。
急降下の途中、「んんっ?」と方向を確認。スマホGPSもチェックしたところ尾根違いが発覚。こういうときの「んんっ?」という感覚はこれまで何度もあったけれどどうしてなんでしょう。不思議な感覚です。ということで左の尾根にトラバース開始。
間伐材を乗り越え踏み跡を乗り換えながらあの稜線を目指します。
山ノ神尾根に復帰しました。
半雑木、半植林の尾根を下ります。急降下ですが心地いいです。
木立の向こうに日原川対岸の採石場が見えました。
しばらく岩がちな尾根が続き、
1070mあたりです。地形図の1050mから1100mにかけての岩や崖の記号がはなまるみたいになっている場所のすぐ手前です。
採石場や長沢背稜の景色はともかく、
いまここで進路を間違うと進退窮まります。ここを直進ではなく、
ほんの少し登り返して右の植林の中に潜り込みます。
テキトーに下ります。
踏み跡が見つかり、たどります。
はなまる岩場を巻き終え、見上げます。
尾根の続きを下ります。
1010mあたりの分岐です。左へ。
989mの標高点(小菅山 こすげやま)を通過します。
標高点からすぐの分岐はほぼ直進、のつもりが左の尾根を下ってしまいました。またもや痛恨のミスです。どうしてここで間違うかこれまた謎です。切り替え画像の緑の円内が尾根違いをした場所です。
間違った尾根を下ってきて
下ります。
間違った尾根を下ってきて
快適な尾根歩きなんですがここでまた「んんっ?」。尾根違いに気づきました。850mあたりです。進みたい尾根とほぼ90度も違っています。このまま下ると採石場の真上に出ます。
すぐに右へトラバース開始です。
テキトーにトラバースしていると歩いているのは獣だけではないんじゃないの? というそこそこしっかりした踏み跡にぶつかりました。たどります。
踏み跡は薄くなったりとてつもなく薄くなったりしながら続き、あの子尾根を越え、
トラバースはまだまだ続きます。
こんな道みたいな道もありますが、ずっと続くわけではありません。
あの子尾根を越え、
あの子尾根も越え、
植林を背負った小尾根も越え、
切り株に青テープが巻かれていました。無理矢理ほっとします。
やっとのことで山ノ神尾根が見えてきました。
稜線を目指します。
ずーーーっとあちらからトラバースしてきて
750m圏でようやく山ノ神尾根に復帰しました。約20分のトラバースでした。右の靴の外側はかなりすり減ったと思われます。尾根の上をとりあえず見上げて
下ります。
地形図ではわかりませんが740m圏の分岐です(←神経質になっています)。右へ。そういえば『詳細図』の小菅集落に下るルートはどこ? と思ったんですが、先ほどの尾根間違いでガッツリ迂回してしまったようです。
『詳細図』のルートを見極めずに尾根を真っ直ぐ下る(ちっとも真っ直ぐではないけれど、それはまあ)のはいかがなものか、ではありますが、迂回したものはしょーがありません。下ります。
岩がちな尾根を下ってきて見上げたところ。伐採された木だと思って乗り越えてきたんですが、よく見るとただの倒木みたいな電柱みたいな倒木に東京電力のポスターが巻かれていました(切り替え画像)。
700mあたり。足元は東方向が伐採地跡で開けています。正面に本仁田山と山頂から右に下る大休場尾根(おおやすんばおね)がビシッと見えました。
伐採跡の縁を急降下です。
謎の遺構を通過します。伐採した木を運ぶ支柱の土台のような雰囲気です。
オレンジシートを通過します。伐採地跡といいシートといい、カラ沢尾根への入り口と呼応しています。カラ沢はブルー、山ノ神はオレンジ。だからなによ。
テキトーに下ります。
下ってきました。作業道がありましたが途切れ途切れで、いいとこ取りでたどらせてもらいました。
尾根はギュッとヤセました。左下に道路が見えます。ゴールはすぐそこです。幸い、ガッツリした落石防護網は設置されていないようです。あの道に降りられるか、ちょっとドキドキしながら尾根を下ります。
さらに尾根はヤセて
こんな岩場を通過して、
左下に道が見え、
右下にも道が見え、
これ以上は進めない尾根の突端です。立派な道が見えます。
ほんのちょっと戻ったところから右に下る踏み跡がありました。期待大です。
荒いですが崖にステップがつけられていました。道に降ります。
先ほど立っていた尾根の突端を見上げ、
振り返って山ノ神尾根の下端方向です。東京電力の日原線No.15鉄塔がすぐ下に見えました。切り替え画像は左に近くに立っていた杭。
これにて山ノ神尾根はおしまいです。目指していた場所にビシッと降りられたのはいいけれど、尾根を真っ直ぐ下れてはいません。微妙なガッツポーズを太ももあたりで一回。
道の奥の方。ところでこの「道」は地形図に実線(軽車道。道路幅1.5m以上3m未満の道路)で記載されているんですが、日原街道なのか林道なのかどういう道なのかわかりません。
奥の方ではなく、逆の大沢バス停を目指します。
ロープの張られた向こうでヘアピンカーブと合流します。小規模な崩落や落石はあったものの路面はかなりしっかりていて立派な道でした。右上は小菅の集落へ。左へ下ります。
テキトーに広い道や狭い道を下ってきて沢を渡り、
TOKYOトラウトカントリーを通過し、大沢バス停に到着。バス発車3分前くらいでした。先に待っていた人とともに乗り込み、
途中下車して缶ビールを購入。久しぶりに奥多摩の女(ひと)に会いました。きょうはオフのようです。アンニュイな雰囲気が漂っています。山ノ神尾根の尾根違いを聞いてほしかったんですが、ホリデー快速の発車まで時間はありません。「もうすぐ春だね」と声をかけて立ち去りました。彼女たちの髪がふわりと揺れたような揺れなかったような。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。岩あり尾根間違いありの楽しいけれどほろ苦い尾根歩きでした。帰宅後、なぜ尾根を間違ったのか風呂にはいりながらつらつら考えていたら何分か眠ってしまいました。危なかったです。
また、よろしくお願いします。