奥多摩尾根歩き
寂しょう尾根

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今回は寂しょう尾根(滝子山南陵)を登り、滝子山から北方川西尾根(きたかたがわにしおね)を下りました。前回につづき、山梨県への遠征です。
前回、浜立尾根寂しょう尾根との合流点に、寂しょう尾根からハイカーがどかどかと登ってきました。楽しい尾根に違いありません。
下山のルートは迷いましたが、滝子山からビシッとした(多分)登山道を南下し、途中から北方川西尾根というあまり一般的ではなさそうな尾根を下ってみることにしました。
尾根の位置は下図を参照にしてください。
コース [START]JR中央本線初狩駅→甲州街道→白野宿入口→(55分)峰の山取付(天神社)→(1時間)峰の山→寂しょう尾根→浜立尾根出合→(3時間20分)滝子山→(35分)檜平→北方川西尾根分岐→北方川西尾根→天神山→(2時間)立河原(甲州街道)→(35分)[GOAL]JR中央本線初狩駅
(8時間25分)
歩いた日 2024年7月13日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR中央本線初狩駅→甲州街道→白野宿入口→(55分)峰の山取付(天神社)→(1時間)峰の山→寂しょう尾根(タマゴタケみたいなキノコ)


寂しょう尾根はせっかくなので最下端だと思われる峰の山という山の麓から取付きました。
寂しょう尾根の前半はこれといってイベントはなく、整備された登山道をたんたんと登っていきます。
んっ、なんだか岩が出てきたな、と思ったら後半です。大変です。岩か木の根っこか両方をつかみながらの岩登りが始まります。えんえんとつづきます。冗談じゃなくつづきます。えんえんえんと。終わるまで。
寂しょう尾根の人気のヒミツはこのしつこい岩登りなのかもしれません。
そんな岩場で唯一、股間がひゅってなったのは岩稜から突き出たトゲみたいな突端から絶景を眺めたときでした。「滑落多発! 危険」の標識の先でトゲのはるか眼下に登ってきた寂しょう尾根がどんと一望できました。

おはようございます。初狩駅です。4、5人のハイカーが降りたんですが改札を出るともう誰もいなくなっていました。
甲州街道を左へてくてくと歩きます。雲の向こうに先週歩いた浜立尾根が左からせり上がり、ぼこぼこしたピークの左のほうに浜立山、右のほうに滝子山が見えているはずです。
めざす峰の山のてっぺんは雲に隠れています。
中央本線をくぐると
峰の山がバンと見えました。甲州街道を左へぐーっと曲がり、白野下宿(しらのしもじゅく)バス停のある脇道へ入って住宅地を犬に吠えられながらウロウロして道間違いだと断定。甲州街道まで引き返しました。
小さな流れ(滝子川)に沿ったこの道から峰の山に行けそうです。左は中央線の線路を金網の扉ががっちり守っています。右は「地主登山者以外 車も入山禁止」の立て看板があってロープも張られています。右へ。
中央本線のガードをくぐります。
峰の山が近づき、
白野の一里塚跡を左手に見て
中央自動車道の五角形のガードをくぐるといきなり山道っぽい雰囲気です。
ガードをくぐってすぐ左手に天神社が建っていました。峰の山の裾です。境内でザックを降ろし、杖と軍手とタオルを引っ張り出して準備完了(切り替え画像:いまココ)。
「神社仏閣道背負う」のセオリー通り、社殿の裏に道がありました。
畑跡を過ぎると急登のはじまりです。金網沿いに日本道路公団の柱石が並んでいます。左手から車の走行音が突き上がってきます。
登ってきて
登ります。
標高680m圏(以降「標高」は省略)で急登の踊り場です。
小さな踊り場が終わると左雑木、右植林から左右雑木に。
ぐーっと登ってきて
ゆるやかな勾配になって
850m圏で右から登ってきた尾根と合流し、ひと登りすると峰の山の頂上です。古そうな山名板が木に架かっています。峰の山には四等三角点があって標高は911.14m、基準点名は中峰。けれどもいくら探しても三角点の標石は見つかりませんでした。
ペットボトルに詰めてきたほうじ茶をひとくち飲んで出発します。まーるい山頂なのでスマホGPSで進路を確認。登ってきた方向とほぼ直角に右に曲がって下ります。
鉄塔を通過します。車の音はふつりと消えました。
鞍部から登ると
林道(大鹿林道)に出ました。『大菩薩連嶺 中央線沿線の山 登山詳細図』(吉備人出版)の寂梢尾根(梢は惝の誤字だと思われます)の取付は左のあのカーブの先なんですが尾根のつづきはちょっと右です。
林道を右へ歩き、ここから尾根のつづきに取付くことにしました。
急登です。
900m圏で左から登ってきた『詳細図』のルートと合流。カップルのハイカーとも合流です。
932mの標高点あたりを通過します。なにもございません。
登ってきて
登ります。切り替え画像は先週に撮影した林道の分岐に立っていた寂しょう尾根の警告ですが危なげない尾根がつづきます。
980m圏で岩がごつごつしてきました。
急登がはじまりました。岩は引っ込んだと思ったら
また出てきて
急登はそのままです。
浜立尾根がちらりと見えました。
あのてっぺん1190m圏で右から登ってくる尾根と合流します。
尾根の途中で10人ほどのパーティが休憩していました。いいタイミングだったのでいっしょに休憩。しんがりで出発しました。
タマゴタケみたいなキノコを通過します。