奥多摩尾根歩き
市道沢右岸尾根、通り尾根

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今回は市道沢右岸尾根(いちみちさわうがんおね)を登り、通り尾根を下り、石津窪右岸尾根(いしづくぼうがんおね)を登り、高萱尾根(たかかやおね)を下りました。長めの記録なので前編の「市道沢右岸尾根通り尾根」と後編の「石津窪右岸尾根高萱尾根に分けます。
4つの尾根はすべて戸倉三山(臼杵山、市道山、刈寄山)に囲まれています。それぞれの位置は下の地図を参照ください。沢の名前は『山と高原地図 奥多摩』(昭文社)によります。
で、このページは前編「市道沢右岸尾根通り尾根」です。市道沢右岸尾根はテキトーな名付けですが、通り尾根は『山と高原地図 奥多摩』に掲載されています。
※「標高」は省略します。
コース JR五日市線武蔵五日市駅→[START]沢戸橋バス停→盆堀林道→(1時間30分)市道沢右岸尾根取付→市道沢右岸尾根→(1時間35分)トヤド(峰見通り720m圏)→(20分)通り尾根下降点(峰見通り730m圏)→通り尾根→(55分)千ヶ沢石津窪出合(千ヶ沢林道)→石津窪右岸尾根→(1時間20分)伐採地てっぺん→(10分)石津窪山→高萱尾根→高萱山→(1時間40分)金掘沢伝名沢出合→盆堀林道→沢戸橋→檜原街道→(1時間30分)[GOAL]JR五日市線武蔵五日市駅
(9時間)
歩いた日 2025年2月15日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR五日市線武蔵五日市駅→[START]沢戸橋バス停→盆堀林道→(1時間30分)市道沢右岸尾根取付→市道沢右岸尾根→(1時間35分)トヤド(峰見通り720m圏)


市道沢右岸尾根は盆堀林道をゆるーく登り、金堀沢(きんぼりさわ)と千ヶ沢(ちがさわ)という沢の出合に降りて取付きました。初っ端はシカの糞が額に付きそうな岩と土のキツい崖登り。序盤も藪なのか雑木なのか、いろんなものに絡まれながらの急登がつづくんですが、中盤以降は植林や雑木のおだやかな尾根歩きでした。

おはようございます。武蔵五日市駅前から数馬行きバスに乗り、沢戸橋(さわどばし)バス停で降りました。走り去るバスに背を向け、
盆堀川に架かる新久保河原橋(しんくぼかわらばし)を渡ります。
戸倉城山。左の稜線上に月が残っています。
盆堀川沿いをてくてく歩きます。通りの書かれたミノムシ? 葉っぱ? の看板がぽつぽつと立っています。ここは中井新道。
集落を抜け、臼杵山への登山口を通過します。地形図に破線が引かれている道です。グミ尾根を経て臼杵山に至ります。
砕石工場で
右にくっと曲がると盆堀林道です。右手は東京都水道局戸倉取水所。
盆堀川右岸を歩き、
金盆沢(きんぼりさわ)に架かる伝名沢橋(でんなさわばし)を渡ります。このあたりに292mの標高点が設定されています。
橋を渡った突き当りは広場になっていて高萱尾根(中央のピークのある尾根)を下ってきたときは乗用車が2台停まっていました。緑の看板は「しんじゅくの森」と書かれています。擁壁の上に「新宿区の木 ケヤキ」の白い標柱とそれらしきケヤキが雑草なんかに負けじと立っていました
すぐにゲートを抜けます。
こんな白い看板があちらこちらに立っています。「天芝 甲12.20-2、20-1、19、乙9、18、19-1」と書かれています。謎です。
左からの金堀沢と右からの千ヶ沢の出合です。直進する盆堀林道と右ににゆるく登っていく千ヶ沢林道の分岐点でもあります。沢は出合から盆堀川と名前を変えます。そして正面がめざす市道沢右岸尾根です。
「勝負口」というのは地名なのでしょうか。「勝負といえば勝負なのかなあ」などと思いながらザックから杖を引っ張り出し、脱いだ防寒具兼雨合羽とダウンジャケット押し込んで市道沢右岸尾根をちらりちらりと眺めつつちょっと休憩。水筒に詰めてきたほうじ茶を飲みます。
尾根の下端の周囲を右往左往して取付けそうな場所を探し、金堀沢側のひとつめのと2つめのカーブミラーの間の対岸に決定。キッツい傾斜ですが、なんとなく踏み跡があるようなないような。杖はザックと背中の間に挟み、沢に降り、取付きます。
シカ(多分)の糞に顔をくっつけそうになりながら崖を登り、
這い上がってきました。出合を見下ろします。
振り返って登ります。濃いめの藪尾根です。
藪足すヤセ足す岩の尾根です。
ヤセと岩がなくなり藪を縫ってどこをどう登ってきたかさっぱりで
つづきます。
470mあたりでようやく藪から解放されたと思ったんだけれども
ちょっと藪が復活し、藪を抜けると
ヤセ気味の尾根の上で小屋が倒壊していました。等高線がくびれている470m圏です。ここで動画を撮っていたらこけました。
またぞろ藪が復活して、登ってきて
植林に囲まれた尾根になりました。530m圏です。
尾根はとても歩きやすく、はないんですが傾斜はゆるく穏やかな尾根歩きがつづきます。
左手から尾根が覆いかぶさるように登ってきました。
580m圏で合流。左から登ってきた尾根です。金堀沢に向かって北東に下っています。ちょっと惹かれる尾根です。
合流したからといってとくになにがあるわけでもなく、登ります。
とんでもなく豪勢な尾根道になりました。
あの620m圏のてっぺんで右から登ってきた尾根と合流し、
左にくっと曲がります。おだやかな尾根がつづき、
登ってきて
 登り詰めると「鳥屋戸 トヤド 720m」と書かれた木札がぶら下がった道標と
山名がたくさん書かれた道標に挟まれた登山道に出ました。峰見通りの720m圏です。これにて市道沢右岸尾根はおしまいです。
水筒に詰めてきたほうじ茶をのみながらちょっと休憩。次は見通し尾根です。

市道沢右岸尾根のダイジェスト動画です。盆堀林道をてくてくと歩き、金堀沢と千ヶ沢の出合から取付き、トヤド(峰見通りの720m圏)まで登っています。
※YouTubeにいただいたコメントはすべて目を通しています。ありがとうございます。返信はなんというか、テキトーです。すみません。