今回は藤小屋窪左岸尾根(ふじこやくぼさがんおね)を登り、タワ尾根を下りました。
藤小屋窪左岸尾根はタワ尾根上の1350mあたりをてっぺんにして東にのび、滝谷と藤小屋窪という谷の出合(両門の滝)に落ち込んでいる尾根です。日原の深部にヒッソリとたたずんでいる尾根なんですが初っ端の劇登り、尾根を塞ぐ屏風岩などなどその尾根容はなかなか厳しいものでした。
アポローチに小川谷下段歩道を少し歩きました。四間小屋尾根(しけんごやおね)あたりはとんでもなくデンジャラスらしいので、ずっと手前の材木小屋尾根(ざいもくごやおね)からとっとと上段歩道へ登ったのでした。
藤小屋窪左岸尾根、タワ尾根、小川谷下段歩道(下流半分)
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■コース |
JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→人形山東尾根入口、小川谷上段歩道・下段歩道入口→(50分)小川谷下段歩道→(1時間20分)材木小屋尾根→(50分)小川谷上段歩道→(50分)四間小屋尾根→(25分)滝谷・二ノ沢出合→(25分)滝谷・藤小屋窪出合→藤小屋窪左岸尾根→(1時間30分)タワ尾根→(30分)ウトウの頭→一石山神社→(2時間)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅 |
■歩いた日 | 2020年10月24日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR[START]東日原バス停→人形山東尾根入口、小川谷上段歩道・下段歩道入口→(50分)小川谷下段歩道→(1時間20分)材木小屋尾根→(50分)小川谷上段歩道→(50分)四間小屋尾根
小川谷下段歩道は廃道化が進んでいるという話を耳にしていたんですが、最近知人が立て続けに下段歩道を歩いています。とくに四間小屋尾根あたりは橋が落ちた場所があってかなり危なそう。まずは安全そうな材木小屋尾根の乗越まで歩いてみることにしました。
おはようございます。東日原バス停です。奥多摩駅で6、7人が乗車、大沢バス停で1人降車しました。天気のいい土曜日なのになんだか人が少ないです。鴨沢方面のバスは大きなザックを担いだハイカーで長蛇の列でした。タオルを首に装着、軍手をポケットに、縮めた杖を持って林道小川谷線(以後、小川谷林道)に向かって出発です。
小川谷橋(おがわだにばし)を渡って右へ、
一石山神社や
日原鍾乳洞を通過し、
燕岩(つばめいわ)下の日原燕岩洞門をくぐります。右の小川谷対岸でニョッキリしているのは梵天岩(ぼんてんいわ)。
籠岩(かごいわ)を過ぎると小川谷林道です。
削られた岩をくぐり、ゲートの左端から先に進みます。
出来のいい置物みたいなヒキガエルを通過し、浄水所(跡?)も通過します。
バス停から約40分、人形山東尾根、小川谷上段歩道(以後、上段歩道)、小川谷下段歩道(以後、下段歩道)の入口に到着。見るたびに朽ちて小さくなっていく大きな倒木が目印です。杖を伸ばし、軍手をはめ、スポーツドリンクを一口飲み、出発します。
落石防護網を引っ張る何本ものワイヤーを横切ってくの字くの字で登っていきます。
下段歩道と合流。右へ。
人形山東尾根の取付に到着。乗り越して下段歩道を進みます。林道から約10分かかりました。
ここからは初めて歩く道です。
ガッツリ道に乗っていますが左にすき間があります。
なんとも歩きやすい道です。
築十数年? 1R、風呂・トイレ・キッチン共同の巣箱が落ちていました。これから先、ポツリポツリと巣箱が木に掛かっていました。
のっぺり道を通過します。
小川谷がよく見えます。
石垣は上段歩道より多く残っている印象です。
広い踊り場のような場所で尾根を乗り越します。
この尾根は人形山にせり上がっているようです。
モコモコ地帯を通過します。
伏木窪(ふしきくぼ)を渡ります。
伏木窪にハラリハラリと葉っぱが落ちていました。まったく写っていませんが。
「23|24」の林班界標が突き刺さった尾根(峰小屋尾根というらしい)を乗り越します。
道は流されていますが傾斜は緩くてデンジャラス感はありません。
830mあたりで篶坂窪(すずさかくぼ)を渡ります。
上流に2つの堰堤が見えました。
しっかりした道が
続きます。
小屋跡の残骸を通過します。
岩で埋まった材木小屋窪を渡ります。
巨大な岩というか岩盤が見えてきました。
縁を歩きます。
尾根の乗越にロープが張られた古びた道標が立っています。材木小屋尾根に到着です。
ここから材木小屋尾根を登り、上段歩道を目指します。
登り始めてすぐ、右へそこそこしっかりした道が伸びていました。なんとなくしばらくたどりましたが、
やはり尾根に復帰し、登ってきて
登ります。急登です。
尾根は右にクーッと曲がります。
見事に支え合っている木。老老介護という見方もあるけれど、、、。
真っ直ぐ伸びた大きなブナ、ですよね。
岩が、低い城壁みたいに見えてきました。
少し左に回ると右へ登る踏み跡がありました。
登ってきて、
登ります。
1100mあたり。山がうねっています。
高みを目指してテキトーに登ります。
尾根相が変わってきました。
ヤセてザラついた尾根になりました。
右側はビシッと切れ落ちています。
左側はこんな感じ。向こうは谷になっていますがすぐそこをラクに歩けます。
1178mの標高点です。朽ちかけた木杭が転がっていました。
標高点の向こうは急降下。あの先は確か岩のてっぺんなので
左に逃げて向こうの尾根に移ります。
登ってアセビの茂みを抜けると
上段歩道に合流です。「24|25」の林班界標が突き刺さっています。
「さくさくぱんだ」を食べます。パンダの表情は70種類もあるそうです。
スポーツドリンクを飲んで上段歩道を歩き始めます。
荒れた桟道を歩きます。
東京消防庁の赤いヘリコプターが小川谷林道の終点広場の上空あたりでホバリングしては去っては戻って訓練をしているようでした。
赤い葉っぱ。
鳥居谷左俣(とりいだにひだりまた)を渡ります。
四間小屋窪を渡ります。
「25|26」の林班界標が突き刺さった尾根を乗り越します。
小屋跡の残骸の名残を通過します。
四間小屋尾根に到着しました。
四間小屋尾根の下方です。紅葉が始まっていました。切り替え画像は6日前の景色です。