奥多摩尾根歩き
和名倉山(将監小屋から秩父湖)

(2/2)


和名倉山(白石山)→(2時間20分)造林小屋跡→反射板→(2時間10分)埼大山寮→(20分)秩父湖バス停


和名倉山から二瀬分岐まで戻り、二瀬尾根を少し登った後は当たり前ですが下ります。いや、当たり前じゃないくらい下ります。このままズーッと自宅まで下り続けるんじゃないか、と思うくらい下り続けます。

二瀬分岐まで戻りました。
地形図に道はありませんが、『山と高原地図』は実線から破線なって道は続きます。破線をたどって北上します。こんな道や
こんな道を歩き
道標を通過したりもします。左上の狭い草地は北のタルと呼ばれている場所だと思います。
北上ではあるんですが、稜線を左上に見ながらおおいに下ります。
荒れた谷を回り込んだりもします。
1840mあたりで再び二瀬尾根に乗りました。
尾根道を下ります。
折れ曲がった道標を通過し、
ヤセた尾根を下ります。
どんどん下ります。
1684mの標高点あたりを通過します。とくになにがあるわけはありません。というか、なにもありません。
忘れたころに出現する道標を通過します。
下りに拍車がかかってきました。
展望はゼロ、と思っていたほうが身のためかもしれません。
いつの間にか稜線ははるか上です。
下ります。ガレた道であるきにくいことこのうえないです。
秩父湖のバス停を14時台に出るバスを目指していたんですがどうやら無理です。ガレ場の厳しい下りでスピードを出せません。「動く歩道 特急二瀬2号 秩父湖行き」みたいなのがいま目の前に現れたら間に合うよな、などと妄想が浮かんだりもします。
1370m圏で水場に到着。透明な沢水が流れていました。ザックを降ろして休憩します。
もう少し平坦ならビバークに絶好だなあ、あのバケツで焚き火ができるかも、などと思っている場合ではなく、『山と高原地図』のコースタイムを調べて15時台のバスに間に合うか確認します。なんとか間に合いそうですが油断は禁物。山ノ神土から東仙波のコースタイムは1時間30分ですが、わたくしは2時間かかっています。
冷たくておいしい水をたらふく飲みました。出発します。下ります。
すぐに「造林小屋跡」と書かれた板が付いた道標が立っていました。
小さなヌタ場を通過します。
勾配はかなり緩くなりました。
幅広の道で二瀬尾根の子尾根をいくつもいくつも越えていきます。
少々、荒れているや
激しく荒れているところもあります。ここは体とザックが倒木の間にムチッと挟まり抜けるのに苦労しました。
崩落地を高巻き中。
ロープが張られている場所もありました。
モノレールの残骸。
右の道標と左の東京大学の火の用心の看板を通過します。
「反射板」と書かれた板が付いた道標。この小さな板が反射板でしょうか。まさか。反射板跡地と思われる右上の高台に登ってみました。
このスコップとバケツを巧みに操って電波を反射していたのでしょうか。まさか。
遠くに市街地が霞んで見えました。
先を急いだのですが、道を見失いました。
写真中央の錆びたドラム缶の向こうに道が見えました。
道に復帰し、急降下です。
下ってきて
下ります。
下りが終わって登りです。ホッとします。
ヒェ~、倍返しの急降下です。
ようやくなだらかな尾根道になって
1007mの標高点あたりを通過します。
そして下ります。とにかく下ります。これだけ下りが続くと人生に嫌気がさす人がいてもおかしくありません。
秩父湖の湖面が見えてきました。
植林帯の果てしないくの字くの字の下ってきました。なんとなくエンドロールが流れてきそうな雰囲気の道標です。
やりました。吊り橋が見えてきました。もう下りはおしまいでしょう。
渡ります。
湖岸を5分ほど歩き、
道路に上がってきました。
建物の左から登ってきました。「秩父湖バス停」方面に進みます。
二瀬ダムが見えてきました。
二瀬ダムを渡ります。
下流方向。
上流方向。将監小屋からの山歩きはここでおしまいとします。
右手の商店で缶ビールを購入。ビールを飲みながら秩父湖バス停のベンチで待つこと約20分。15時50分発の西武観光バスがやってきました。
西武秩父駅です。これにて長かった2泊3日の山歩きはおしまいです。
山の神様、地権者の皆様、ありがとうございました。無事帰ってこられたことを感謝します。