奥多摩尾根歩き
天祖山中腹道(水源林巡視道)

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天祖山中腹道(水源林巡視道)を右往左往


山腹道を右に行って戻って左に行って戻って右にどんどん行きました。

微妙な踏み跡を辿り、高度を上げていく。苔の色がきれいだ。
植林地を越えると分岐だ。左か右か。とりあえず右に行ってみる。
石積みの道が出現。谷側に向かって斜度はきついけどいい感じの道だ。
と思ったらいきなり大崩壊地。
道はないけど、なんとか二筋の流れを渡る。
整地された場所。小屋跡だろうか。
役目を終えた雨量計。砲弾のよう。
谷のはるか下に、先ほど渡った名栗沢橋が見えた。ということはこの沢は名栗沢? 右岸にトチノキの巨樹があるはずだけど見えません。
分岐。上か下か。上に行く。多分、いずれ合流すると勝手に解釈。
また大崩落地。ただ、ここはゴロゴロガラガラした石を乗り越えていくだけ。
いい感じの道が続く。けれど、ここで引き返す。なんとなく最初の分岐の左方向も気になる。とても気になる。
最初の分岐を左へ進む。こちらも崩落がある。石積みだったはずの道がなくなっている。
こんなのどかな道もある。
道標。いずれも文字が判然としない。右の尾根方向と直進は雲取山の文字が読めた。後日、知ったんだけどここは大ブナ尾根の取り付きだった。
道標を直進したものの、枯葉がやたらと滑って危ない斜面に出くわしたのでここで撤退。と一度は思ったけど、まだ時間はあるのでまた分岐の右の道へ戻ることにした。なにやってんでしょ。
また雨が降ってきた。雨粒が大きい。
先ほど引き返した地点から先に進んでみる。
実を言うと、このルートは写真を撮るのを完全に忘れるほど危険な思いをした場所が少なくない。帰れてよかったと正直思う。
いちばん危なかったのは、急斜面に付いた道が土砂で完全に埋まった場所で、靴でステップを作ろうとしても土砂はずるずる滑り落ちるだけ。のっぺりした山肌に全身を貼り付けるようにしてじわりじわりと進み、ようやく脱出した。落ちたら2、3回は死ぬはず。あ〜、いま思い出してもちょっと怖い。
というわけでこのコースは山慣れた人以外は、単独行はやめたほうがいいと思う。
木橋もある。これはあまり怖くない。
分岐だ。ここは直進する。というか、してみる。
道はあるようなないような。
道だ。進む。
やがて尾根に乗った。
「今年度ここまで」と書かれた巣箱。
尾根の上を見る。写真で見るより相当きつい坂だゾ。
尾根の下を見る。下りることにする。赤テープもあることだし。そういえば今回のコースで初めて見たテープだ。
かなりきつい坂が続く。滑らないように慎重に下りる。股間がスッとする箇所もある。そういえば雨はいつの間にか止んでいた。
木橋があったりする。
へし折れた木橋もある。
歩いてきた道を振り返る。う〜ん、インディー・ジョーンズみたい。
道中。ずるずるです。
一般登山道に合流。左からやってきた。「落石多し」とあるけれど「そんな生やさしいものではないゾ」と心中激しく思った。
天祖山方面に登ってみることにした。手前に下りていけば、八丁橋のゲートに着くはず。