奥多摩尾根歩き
寸庭川右岸尾根、琴沢左岸尾根

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大塚山(寸庭川右岸尾根おしまい)→(40分)御岳山→(30分)リフト乗り場→ケーブルカー乗り場で下降点を探してうろうろ→(20分)琴沢左岸尾根下降点→琴沢左岸尾根→(1時間20分)琴沢入橋(琴沢左岸尾根おしまい)→多摩川沿いをてくてく→(1時間50分)[GOAL]JR青梅線沢井駅


まず、大塚山から御岳山の山頂(929mの標高点)へ。御岳山山頂から引き返し、リフト乗り場から琴沢左岸尾根を下ろうと思ったけれども尾根はたどれず、すぐ下のケーブルカー乗り場から下降開始。しばらく軌道に沿う尾根を下ったんですが、軌道が尾根を横切り高架になる地点で車道に降り、高架をくぐって尾根に復帰しました。車道から下の琴沢左岸尾根はよく歩かれているようでしっかりした道がありました。最下部で道を見失ったのかそういうルートなのか、花がババーンと咲き乱れる集落はずれに迷い出てちょっと驚きました。

御岳山に向かいます。あちらこちらで咲いているアカヤシオを眺め、カタクリの花に膝を折り、神代欅を見上げ、
武蔵御嶽神社の拝殿に到着。本殿のその奥、
大口真神社(おおぐちまがみしゃ)が建っているところが御岳山の山頂(929mの標高点)です。「御岳山山頂九二九米」と彫られた白い石柱が設置されています。
大口真神社のすぐ先の「奥宮遥拝所」から奥の院を眺めながらちょっと休憩。琴沢左岸尾根を目指して引き返します。
登るときに見つけた面白い階段2つ。どこだったかなあ、と探しながら下りました。
富士峰園地内の産安社(うぶやすしゃ)に立ち寄りました。社殿周辺のどこかが883mの標高点です。だったらどーした、と言われても困るんですが、
産安社から下るとすぐにリフト乗り場です。常にぐるぐる動いているのかと思ったらそうではなく、客が来ると稼働させるというエコなシステムでした。
リフト乗り場からの展望。なんですが、こんな場所でビシッと手入れされた手前の畑のほうが気になったりします。リフト乗り場から琴沢左岸尾根を歩くことは無理そうなので遊歩道でケーブルカーの駅(御岳登山鉄道御御岳駅)まで下ることにしました。
5分ほどで駅前広場に到着。あの藤棚(?)の向こうが
琴沢左岸尾根なんですが、ここを下るのは
ちょっと腰が引けます。あまりに人が多すぎます。事前の調べでは、駅と琴沢左岸尾根の間は『詳細図』に「表参道コース」として紹介されている舗装道路を歩く記録しか見つかりませんでした。納得です。衆人環視のなかでここを下っていくのは度胸がいります。注意されそうだし。
そーはいっても、リフト乗り場からの下降がダメで駅からの下降もダメになるのはつまらないです。で、広場をうろうろして、琴沢左岸尾根の左から回り込んでいけば木立や枝葉に姿を隠しながら琴沢左岸尾根に乗れるんじゃないか、というルートを見つけました。あの石垣を越え、
下ってきて
やや下りながらトラバース(山腹水平移動)します。
下ってきました。左上が衆人です。環視されずにすみました。
藪からいきなり道みたいになり、
電柱の名残(?)にぶつかりました。先にも同じものが見えています。思わずたどろうとしたんですが、尾根筋はもう少し軌道よりです。右に進路修正。
すぐ近くに軌道が見えてきました。
厳密に尾根筋を歩くとしたらこのあたりで軌道を横切らなくてはなりませんが、それは明らかにご法度。高架になっているはずの軌道と表参道が交差する地点を目指して軌道沿いに下ります。
ケーブルカーは高架になり、
表参道の舗装道路が見えてきました。
下りのケーブルカーが高架を通過します。御岳号です。
下ってきて
表参道に立ちました。武蔵号が高架を登っていきます。滝本駅、御岳駅間でいちばん勾配がキツい区間は25度で、車体は平均勾配の22度で設計されているそう。高架をくぐり、
このカーブミラーから左へ。琴沢右岸尾根に復帰します。
なだらかな尾根です。
703mの標高点あたりを通過します。とくになにもなし、と思ったら牛乳瓶みたいな空き瓶の中に苔が詰まっていました。
薄い藪を歩いていたんですが、
すぐ右に道がありました。たどります。
まっすぐな尾根道です。
660mあたりの微妙な分岐です。道っぽいくぼみが左へ下っていきますが、歩きたいのは右の尾根です。
右手に赤シャツを被った切り株が見えると
630mあたりの分岐です。左へ進むと
バンと開けた伐採地に出ました。琴沢を挟んだ正面に日の出山北尾根が見えます。
琴沢の上流、日の出山の方角です。
めちゃくちゃとんがった杭を通過し、
伐採地を抜け、下ってきて
556mの標高点で尾根は分岐し、右へ。
こんな尾根から
ススキが茂った伐採地跡のヘリに出ました。
尾根の雰囲気はガラリと変わり、里山の風情です。
ズザズザザ
ズザズザッザと下っていくと、
そこそこの急降下になりました。
滑ります。下ってきて
下ります。竹林になりました。
きれいな花に近寄っていくと道を見失いました。そばにお墓があって、テキトーに踏み跡をたどると
集落に向かう細いコンクリート道に出ました。
こぢんまりした集落を抜け、
琴沢に架かる琴沢入橋という小さな橋を渡ります。これにて琴沢左岸尾根はおしまい、とします。
琴沢橋バス停です。御岳駅とケーブル下を結ぶ路線です。
武藏御嶽神社 一之鳥居をくぐります。
最寄りの御嶽駅からは乗車せず、多摩川右岸の遊歩道を歩いてみました。釣り人や流れに吊り下げたゲートをくぐるカヌースラローム(?)や川原のボルダリングを眺めたり、遊歩道がブチッとなくなっていた(上の写真)んでテキトーに這い上がったらトンネルが口を開いていたりして、鵜の瀬橋という橋で左岸に渡ってぶらぶら歩き、沢井駅近くで青梅街道に上がると待ち構えていたように商店があって、缶ビールを買ったのでした。沢井駅に近づくと先を行く熟年カップルの猛ダッシュにつられてドタドタと駆け足、停車中の青梅行き電車にぎりぎり間に合いました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。無事、下山できました。また、よろしくお願いします。