奥多摩尾根歩き
真藤ノ峰東尾根、梵天山北東尾根、白岩山北東尾根、タルクボ沢二俣中間尾根

(4/4 タルクボ沢二俣中間尾根)


白岩山→(15分)タルクボの峰→タルクボ沢二俣中間尾根→白岩の滝→(1時間25分)都道184号(白岩滝バス停)→(15分)[GOAL]つるつる温泉→つるつる温泉バス停→JR五日市線武蔵五日市駅


タルクボ沢二俣中間尾根は名前を勝手につけるのがおこがましく感じるほどごくごく短い尾根です。けれども名前をつけないと話を進めるのがとても大変です。「卵」という名前を出さすにだし巻き卵のつくり方を説明するくらい大変です。正味20分ほどの尾根歩きは伐採地のへりのかなりの急降下です。白岩山を見たり振り返ってタルクボの峰を見上げているとあっという間にタルクボ沢の二俣分岐に降ります。あとは林道タルクボ線をてくてくと歩き、白岩の滝を眺めながらタルクボ沢沿いの遊歩道を歩き、「つるつる温泉」に向かいました。

「白岩山」と墨書された山名板(撮り忘れました)のある三等三角点です。標高は 631.72m、基準点名は肝要。押し下げられた金網の向こうにのびているのが白岩山北東尾根です。ちなみに前出の『奥多摩』には「白石山」(岩ではなく石。まっ、同じでしょう)の山頂から北東にのびる尾根(白岩山北東尾根)の上に三角点マークとともに642.8という数字を記載しています。国土地理院に対して三角点の移転請求ができる(都道府県知事を経由して国土地理院長へ)ようなので642.8mからここへ移転された可能性はあります。[切り替え画像は『奥多摩』(国立国会図書館蔵)の137ページより引用]
三角点から金網沿いに下り、三角点の巻道と合流し、タルクボの峰をめざします。
あの道標で金比(毘)羅尾根日の出山北尾根金比羅尾根)(藤棚山東尾根金比羅尾根)に合流します。
新秩父線18号が立つタルクボの峰に到着。680mの標高点です。ほぼ、タルクボ沢二俣中間尾根のてっぺんです。
山頂からの景色。西方向が開けています。
これはちょっと右。御前山や大岳山が見えていると思うんですがよくわかりません。
東方向には遠くちょっぴり都心がのぞめました。
ちょっと休憩。支柱に「タルクボの頭」の山名板が下がっていました。風はなく、ぽかぽか陽気です。ほうじ茶を一口二口飲みます。
タルクボの峰から金毘羅尾根の登山道に降りてきました。足元に伐採地、はるか遠くのピョンとしたピークは通矢尾根の三室山(みむろやま みつむろやま)でしょうか。
これから下るタルクボ沢二俣中間尾根は伐採地と残った植林の境界です。左上は麻生山(あそうさん)。
登山道を麻生山に向かってすぐ、ここから右の藪に分け入ってタルクボ沢二俣中間尾根のてっぺんをめざします。
てっぺんです。短いけれどそこそこ急登でした。登山道を登ってから回り込んだほうが楽ちんだったはず。
タルクボ沢二俣中間尾根を下ります。急降下で始まります。
右手に白岩山。
振り返ってタルクボの峰。
下ってきて
下り、
下ってきて
下るともうタルクボ沢の二俣です。
右俣の上流方向。前出の『奥多摩』によるとアソウ沢という名前らしい。
左俣の上流方向。名前はわかりません。
分岐をまたぐと林道タルクボ線(終点)です。
階段の先は源左衛門岩という大岩。「麻生山〜日の出山」と書かれた道標がありました。麻生山東尾根という文字も。麻生山東尾根はかつて下ったことがあるんですが、こことは違うルートでした
「白岩滝バス停 白岩の滝」の道標に従い、林道から沢に降ります。
しっかりした遊歩道が続き、木橋をいくつか渡ります。
「この先、道が崩落しているため、右折ルートは通行できません。日の出町へ下山される方は、狭いですが、ここを直進願います。 日の出町役場産業観光課」。ちょっと悩みました。「この先、」がなければわかりやすいかな、と思います。山肌と柵の間をすり抜けるようにして直進します。
白岩の滝でしょうか。きれいな滝が見えます。
「右折ルート」らしき道が下にあります。ズザザザザと降ります。
こぢんまりしたきれいな滝です。
先に進むと遊歩道に沿って滝が流れ落ちていました。面白いです。
「崩落」はここでしょうか。降りて上がるのはしんどいので擁壁の基部に渡された丸太を渡りました。ちょっと怖かったです。
タルクボ沢の中流域には18の滝があってそのなかの連続する3つの滝を白岩の滝と呼ぶらしい。案内板の上流と下流が現場と逆なので頭の中でひっくり返すのが大変でした。
白岩の滝。
白岩の滝。祠が建っています。
白岩の滝。日照りが続くとこの滝壺で雨乞いが行われていたらしい。
白岩の滝はおしまいです。遊歩道を下ります。
遊歩道は終わり、林道歩きです。「秩父多摩国立公園 松尾路傍施設便所」というお堅い名前の公衆トイレ。きれいでした。
林道をてくてく歩き、
橋を渡って左へ。
ヤギにうとまれながらてくてくとゆるい坂道を歩き、
「つるつる温泉」に到着です。
ビールに冷奴。麦焼酎のお湯割りも追加。
グォーンと機関車バス「青春号」がやってきました。乗り心地はいまひとつですが旅をしている気分になれて楽しいです。「車両老朽化のため2023年3月31日の最終運行をもって運行終了といたします」と西東京バス株式会社のサイトで告知されています。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。これに懲りず、またよろしくお願いします。