奥多摩尾根歩き
モクボ谷・シオキ谷左岸尾根、モクボ谷・三郎谷左岸尾根

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石尾根1690m圏→赤指尾根→(20分)三郎谷左岸尾根下降点→三郎谷左岸尾根→(55分)三郎谷出合→モクボ谷→(35分)峰谷林道→(50分)[GOAL]峰谷バス停→JR青梅線奥多摩駅


三郎谷左岸尾根の下降点は茫洋としています。分岐もややこしいです。けれども下端部の植林をのぞけば明るくのびやかで、遠くの山並みを見ながらラジオ体操をしたら心地いいに違いない、そんなことを思う尾根歩きがつづきます。

高丸山をグッと意味なく睨めつけ、振り返り、
千本ツツジは巻きます! 赤指尾根が見えてきました。
あのてっぺんが千本ツツジです。振り返って
赤指尾根を下ります。
1560m圏で三郎谷左岸尾根をめざして赤指尾根をはなれます。
モノレールを横断します。
下ってきて
下るんですが、尾根の形は左手にしかありません。進路を変更します。
どんどん左へ。開放感たっぷりの尾根です。落ち葉はとても厚いです。
下ってきて
1420m圏の分岐です。左へ。
左手は手前から登ってきたシオキ谷左岸尾根日蔭名栗山南尾根石尾根が見えます。
ぐーっとのびやかに右に曲がります。
1290mあたりの分岐です。ここはほぼ直進。
分岐するとすぐアセビの森です。尾根はちょっと絞られました。
そこそこの勾配を下ってきて
キツい急降下です。
右手のずーっと下に三郎谷の水面がちらりと見えました。水の音も小さく聞こえてきます。
水の音がどんど大きくなってきます。作業道はもうすぐのはず。
作業道にぶつかりました。
あちらから下ってきて、これにて三郎谷左岸尾根はおしまいとします。古い林班界標がペタンと倒れていました。
作業道からモクボ谷に下る三郎谷左岸尾根です。モクボ谷まで標高差で70mはあります。くの字くの字のい薄い踏み跡が下っていたので谷まで降りられるのかもしれません。その後は、知る人ぞ知る、です。
歩いてきた作業道を戻ります。三郎谷を越えます。
モクボ谷のいくつも連なる滝をちらりと眺め、
自分の落ち葉のトレースをたどります。滑り落ちたら自業自得、絵に描いたような自己責任です。
カマツチ谷を越えます。それにしてもこの堰堤の連なりには圧倒されます。いま、ふと思ったんですが、土砂を堰き止める堰堤ではなく、ワサビ田を区切る堰堤じゃないでしょうか。そんな気がします。
カマツチ谷出合まで下ってきました。左はカマツチ谷、右はモクボ谷の堰堤です。
モクボ谷左岸のごっつい岩壁。
渓相はおだやかになり、
林道の終点が見えてきました。めちゃくちゃ急ぎ足で下ってきました。林道終点でチェーンスパイク脱ぎながら時計を見るとバスの最終便まで余裕があります。ふふふ、と無意識に不敵な笑みを浮かべたに違いありません。ゆったりと意味なく大股で林道を下ります。
林道の始点が見えてきました。
峰谷バス停です。乗客は奥多摩湖バス停までわたくし1人でした。途中下車して缶ビールを購入。奥多摩駅で時刻表を見ていると駅員さんが話しかけてきて、あーだこーだと立ち話。明日(日曜日)は青梅と奥多摩間が15時(だったかな)まで運休される、けれどもほんとうに雪は降るのか、事務室に引っ込んだと思ったらすぐ出てきていま気温は8度ですね、23時には2度くらいになるんですけど、うーん、明日は雪ですかね、お気をつけていってらしゃい(確か、「いってらっしゃい」と言っていました)、そんな愉快な駅員さんと別れて電車に乗り込みました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。モクボ谷の作業道、カマツチ谷やモクボ谷の遡行、シオキ谷左岸尾根三郎谷左岸尾根、おっそろしいトラバースや蟻地獄みたいな急登もあったけれど楽しい尾根歩きでした。また、よろしくお願いします。