大堀沢右岸尾根、榛ノ木尾山東尾根
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■六ツ石山→榛ノ木尾山(扇ツ平)→榛ノ木尾山東尾根→下段経路→[GOAL]境橋バス停→JR青梅線奥多摩駅
榛ノ木尾山東尾根は数カ所の急降下はあるものの歩きやすい心地よい尾根です。が、大小の崩落で下端部からの「脱出」にちょっとドキドキしました。
ほぼ真南へ、防火帯(らしい)になっている尾根を下ります。
生首というピークから水根沢のほうを覗いたところ。いつかここを歩こうと思うんですが下るにしても登るにしてもそーとーキツそうです。
で、これは榛ノ木尾山でMさんとバッタリと出会った後のごはん。わたくし製タマゴサンドを食べます。
先週はガスですぐそのあたりの木しか見えませんでした[切り替え画像]が、今回は遠望がききます。
三ノ木戸(さぬきど)や城(じょう)、Mさんによれば檜村(ひむら)も見えているかも、ということでした。
榛ノ木尾山東尾根に向かいます。
下ります。
下ってきました。
歩きやすい尾根です。
尾根はきれいなS字形を描いています。
S字を曲がってくると「59 | 60」の林班界標が立っていました。この後、何度もこの数字を見ることになります。
下ります。
しっかりした作業道にぶつかりました。「59 | 60」です。
こんな作業道です。
尾根の先に進みます。
下ってきました。
やや急降下になりました。
下って、
また作業道にぶつかりました。1120m圏です。「59 | 60」です。
こんな作業道です。こちらは小中沢の上流方向。
こちらは下流方向。
尾根の先に進みます。
下ってきて、
下ると、
またまた「59 | 60」の林班界標が立っていて作業道を横切ります。標高は1035mあたり。
下ります。が、この先は岩が突き出ていてとんでもない勾配です。
作業道のちょっと先に進み、植林帯の中を下って尾根を回り込むことにしました。
とんでもない急降下です。歩けそうなところをあみだくじのように下っていきます。
雲海に屹立する稜線を眺めやるMさん、的なポーズですがすぐ尾根に復帰です。
巻いた尾根を見上げます。確かあのてっぺんのその上にもう一段、大岩があったはずです。
下ってきて、
下ります。
またまたまた作業道にぶつかりました。最後の「59 | 60」の林班界標です。標高は960mあたり。『新バリ』で「下段経路」として紹介されている道です。
右下に見えるのは金山沢(かなやまさわ)という沢です。
これは尾根下端方向の小中沢を覗いたところ。これ以上、榛ノ木尾山東尾根を下ることはちょっと無理です。これにて榛ノ木尾山東尾根はおしまいです。
作業道(下段経路)を進みます。
高度感のある道。
落ち葉の積もった道は油断できません。
小中沢がそこそこ近くなったこのあたりで引き返します。フフフフ、進む方向を間違えました。この先に進んでもやや遠回りになるだけなんですが、協議のの結果、引き返すことにしました。
金山沢が見える榛ノ木尾山東尾根まで戻り、金山沢に下りていきます。尾根からすぐ、足場の悪い段差を覆い隠している落ち葉をMさんがピッケルで谷側に掻き落としてくれました。この後、さらにとんでもないピッケル仕事が待ち構えているとはわたくしはもちろん、Mさん自身も知る術はありませんでした。
金山沢を渡ります。
これは下流側の堰堤。
沢を渡るとグググッと急登です。
右が三ノ木戸山、とMさん。
こちらは遠くの山並み、とわたくし。
あの先の尾根を回り込むと、なんと
沢に架かっていたと思われる橋がなくなっていました。下巻きは谷側の落差が激しすぎて危険、高巻きはどう見ても無理。のっぺり斜面に道をつくることにしました。Mさんがピッケルを振るい、わたくしはシャッターを押します。
木の根っこに掴まりながら一つずつステップをつくっていきます。
時折、岩にピッケルのブレードがあたって鈍い音が響きます。
対岸へはこの倒木を利用して這い上がります。
ピンチを乗り越えました。激闘と激写の劇渡りでした。
大木を通過します。
Mさんが腰をおろしているのはT字路の交差点です。右下から歩いてきました。右上は榛ノ木尾根に登っていく道、左下は小中沢へ下る道です。小用から戻るとMさんは地図読み中でした。休憩後、小中沢に向けて出発です。
小中沢に架かる橋が眼下に見えてきました。
ところが、その先の道を辿って対岸に目をやるととんでもない崩落が起きているじゃないですか。2本のモノレールがだらりと中空に垂れ下がっていて、谷の岩肌に削られたのか皮むきをしたような流木が何本も小中沢に突き刺さっています。肝心の道は確認できません。本日2回めの協議です。あそこまで行って仮に崩落地を抜けられたとしても、その先の道がしっかりしているとは限らない。それよりは尾根道のほうが信頼できる。ということで引き返すことにしました。
先ほどのT字路を直進し、榛ノ木尾根に向かう道を登ります。
これは榛ノ木尾根への急登が始まる前に左に延びた作業道です。Mさんが以前に歩いたことがあるというトラバース道を進みます。
最初はしっかりしていた道が枝打ちされた枝葉でだんだんあやふやになったところで榛ノ木尾根の隣の尾根(多分)に乗りました。かなりのショートカットになりました。
原っぱに出て、
ススキをかき分け、
幅広い道に出ました。
三ノ木戸山が傾いた陽に照らされています。
フェンス沿いを歩き、
モノレール沿いを歩き、登山道を下っていきます。
祠を通過します。
何軒もの廃屋を通過し、
ミツマタのつぼみをちょっと愛で、
境橋梁に着きました。
足元が見える時間帯に下りてこられました。この後、境橋バス停に着くとトンネルを抜けようとしているバスがすぐそこに。あわててザックからスイカを出すと、そのタイミングでちょうどドアが開きました。
途中下車して買ったレモン炭酸飲料(Mさん)と缶ビールでお疲れさんの乾杯。朝の電車でMさんからいただいた愛媛のミカン「はれひめ」を食べそびれていました。いただきます。
あーだこーだ、こーだあーだ、なにしろあーだ、ところでこーだと話は尽きないのでした。
山の神様、地権者の皆様、ちょっとしんどい場面もありましたがきょうも遊ばせていただきありがとうございました。またよろしくお願いいたします。
あーだこーだ、こーだあーだ、なにしろあーだ、ところでこーだと話は尽きないのでした。
山の神様、地権者の皆様、ちょっとしんどい場面もありましたがきょうも遊ばせていただきありがとうございました。またよろしくお願いいたします。