奥多摩三山(大岳山、御前山、三頭山)を縦走した。日帰りで歩く人もいるようだけど、ルートをあれこれひねくり回しても私にはどうにもこうにも無理そうだった。
で、初日は三山のうち大岳(おおたけ)山だけ登り、御前山(ごぜんやま)避難小屋に泊まることにした。奥多摩初の避難小屋泊まりだ。御前山避難小屋について下調べはみっちりしたつもりだけれど、やっぱり不安だったりする。クマが侵入してきたらストックで闘うしかないのか、めちゃくちゃ粗暴な人と一緒になったらずっと寝たふりするしかないのか、たまたま改築中で使えないなんてこともあり得るしなあ……。不安はくめどもくめども尽きないのである。
大岳山へのルートは数多くあるようだけど、鍋割(なべわり)山から派生しているとても地味な尾根を登ることにした。ここは線無しかつ名前無し(『山と高原地図』)だ。鍋割山北尾根(仮)という表記はそのためで、何か名前はあるのかな。
そのほかのルートはいわゆる一般登山道。山に泊まるワクワクドキドキも背負っていざ出発だ。
奥多摩三山縦走【前編】
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■コース | [START]JR青梅線白丸駅→大楢(おおなら)峠→鍋割山北尾根(仮)→鍋割山→大岳山→鞘口(さやぐち・さいぐち)山→クロノ尾山→御前山避難小屋(泊)[2014年10月25日] |
■歩いた日 | 2014年10月25日(〜26日) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR青梅線鳩ノ巣駅〜花折戸尾根〜本仁田山
大楢峠のコナラは大きかった。
(前略)中央の橋を渡って大楢峠へ向かう。右奥の坂道はアメリカキャンプ村を経て、海沢探勝路に続く。さらに進むと、大楢峠に着く(はず)。左に見えるのは建設中の城山トンネル。
道中。相当短いガードレール。
いろいろな山。
苔むした茅葺きか藁葺きかの屋根。母親の田舎(徳島の山奥)がこんな風景だった。
崩落地か伐採地か、無くなったものを補うような紅葉。
奥多摩霊園の管理事務所を過ぎてすぐ、左に霊園、右に大楢峠方面へと道は分かれる。右へ進む。舗装道路はここでおしまい。
道は濃密なスギの植林地を縫いながら高度を上げていく。
路肩にシカスベリの跡。そこそこ急な坂が続く。
ヘンな実(?)。
後日わかったことだけどこれはマムシグサの実らしい。見たまんま、名前のまんまで、毒がある。「球根や葉にはシュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれ、有毒。誤って食すと口中からのどまでに激痛がはしり、唾を飲み下すことすらできないほどとなる」(『Wikipedia』より)
後日わかったことだけどこれはマムシグサの実らしい。見たまんま、名前のまんまで、毒がある。「球根や葉にはシュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれ、有毒。誤って食すと口中からのどまでに激痛がはしり、唾を飲み下すことすらできないほどとなる」(『Wikipedia』より)
道標が見えた。
城山からの尾根との合流点らしい。ここから右へ、尾根筋を歩く。
朝日の中で赤テープが舞ったりしている。
大楢峠に到着。大楢峠のコナラの大木。
ロープが守る大木と人。
峠だけあっていろいろな場所への分岐点になっている。ここで一人の男性登山者に会ったけど、コナラを見上げているうちにいなくなっていた。
峠にはモノレールの末端もあった。
左へ進む。右の林道はいずれ海沢探勝路に着く(はず)。
大楢峠から3分ほど歩いたところ。微妙な踏み跡を頼りに右の植林地へ入っていく。直進すれば御岳(みたけ)山方面へ。