奥多摩尾根歩き
大久保山南尾根、一ツ石沢左岸尾根

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今回は大久保山南尾根を登り、一ツ石沢左岸尾根を下りました。山梨県都留市への遠征です。
購入していた地図をあれやこれやと引っくり返していたら『大菩薩連嶺 中央線沿線の山 登山詳細図』(吉備人出版)が目に留まりました。滝子山をめぐる尾根を歩いたときから開いていません。多分。もったいないのでぱらんぱらんと折り目を伸ばして眺めてなんとなく気になった尾根を選びました。
大久保山南尾根は駅(三つ峠駅)からバスに乗り換えることなくすぐに尾根に向かって歩き出せるのはうれしいです。というか、バスの便はあありません。てっぺんの大久保山直下には「ゴジラの背」の呼ばれる岩稜があるみたい。面白そうです。
一ツ石沢左岸尾根は大久保山から三ツ峠山東稜を東に歩いた1032m標高点のちょっと先から南に下っている尾根です。『詳細図』のルートはくの字くの字に下ったり、分岐がいくつもあったりしてなんだか怪しげな尾根です。
※山や沢の名前は『大菩薩連嶺 中央線沿線の山 登山詳細図』(吉備人出版)によっています。
※「標高」は省略しています。
コース [START]富士山麓電気鉄道富士急行大月線三つ峠駅→三ツ峠グリーンセンター→(25分)山祇神社→大久保山南尾根→885m標高点→1106m標高点→ゴジラの背→(3時間30分)大久保山(中峰)→三ツ峠山東稜→(45分)1312m標高点→(10分)一ツ石沢左岸尾根→(1時間10分)林道→(15分)三ツ峠グリーンセンター→(20分)富士山麓電気鉄道富士急三つ峠駅→(40分)[GOAL]富士山麓電気鉄道富士急行東桂駅
(7時間15分)
歩いた日 2026年1月31日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]富士山麓電気鉄道富士急行大月線三つ峠駅→三ツ峠グリーンセンター→(25分)山祇神社→大久保山南尾根→885m標高点→1106m標高点→ゴジラの背→(3時間30分)大久保山(中峰)


大久保山南尾根は駅から25分ほどの山祇(やまつみ)神社から取付きました。序盤はぐにゅぐにゅ曲がってちっとも進路が安定しません。まっ、そこが面白いといえば面白いんですが、830m圏の広ーいピークを過ぎるとようやく尾根筋はほぼ真北を向き、ふかふかの松の落ち葉を踏みながら岩がゴツゴツと突き出したヤセ尾根、ゴジラの背に向かっていくのでした。

おはようございます。富士急行大月線三つ峠駅です。駅のホームからアンテナ塔が建つ三ツ峠山、その右に大久保山が見えます。登る大久保山南尾根も下る一ツ石沢左岸尾根も見えているはずですがよくわかりません。めちゃくちゃ寒いです。年々、寒さに弱くなっている気がします。暑さもだけれども。
広い待合室で首に手ぬぐい、手には園芸用ゴム手袋と軍手の2枚重ねの準正装に。杖はまだ出しません。
駅を出ると住宅街を回り込むように「三ツ峠山」の道標が誘導し、大月線のガードをくぐります。
正面にずっと三ツ峠山と大久保山が見えています。
三ツ峠グリーンセンター前の分岐です。右はセンターへ。左に進みます。三ツ峠山の大きな案内板が立っているんですが、なんだかちょっと恐ろしげなルートです。
分岐からすぐに山祇(やまつみ)神社です。山を司る大山祇神を祀った神社です。三ツ峠山へは神社を通過しますが、大久保山南尾根へは鳥居をくぐります。
祭事を行うのかがらんとした大きな建物の奥の石段の上に社殿が建っています。案内板によると永禄元年(1558)に造営されたらしい。
社殿の裏から取付き、登ってきて
大久保山南尾根に立ちました。
段々畑みたいに平地を歩いて段差を上がる、がつづきます。
右から登ってきてこの尾根にぶつかって左にかくっと曲がり、小ピークに立つと
別方向から登ってきた小尾根と合流し、今度は右にかくっと曲がります。
なだらかな尾根になりました。ナニ松かわかりませんが松の多い尾根です。
今度は右から登ってきた小尾根と合流して左にかくっと曲がります。せわしないです。
三ツ峠山の山容。山岳信仰、修行の山らしい雰囲気です。
たらーんとした幅広の尾根をテキトーに歩き、
830m圏の広〜いどら焼きピークです。進行方向を見失います。スマホGPSをチェック。右方向に進みます。
10分ほど歩くとアンテナみたいな謎の構造物にぶつかりました。支柱に張られた錆びた針金がデンジャラスです。
885mの標高点あたりを通過します。なにもございません。
久々のちゃんとした登りです。
登り詰めると松林を抜け、尾根の景色はガラリと変わりました。940m圏です。尾根は広がり勾配がキツくなりました。
作業道を横切り、
登ってきて
幅広のそこそこの急登がつづきます。
ぐにゅっとした地形で右から登ってきた尾根と合流。
木間の富士山。
1106mの標高点あたりを通過します。なにもございません。「甘酒スタンド 本日オープン」なんていう幟もありません。
岩稜の前兆みたいな岩がぽつりぽつりと突き出てきました。
道中。山や尾根の名前はさっぱりわかりませんが美しい山並みです。
大岩を乗り越えます。
1220m圏で左から登ってきた尾根と合流します。尾根の左右に雨裂記号がパラパラと振りまかれたマッチ棒のように記載されています。そろそろゴジラの背の始まりです。
1280m圏です。いよいよです。
と思っていたら
岩はふっと消失。なにごともなかったように幅広の尾根がつづきます。どうやらいまは背中ではなく尻尾の上のほうを登っているようです。
1400mあたりで尾根上にどしゃどしゃと倒木が積み重なっていました。行く手に岩ゴツの尾根が見えます。いよいよいよいよ今度こそゴジラの背の始まりでしょう。
岩に倒木が絡んでいます。登りにくいったらありゃしません。
垂直に切り立った岩崖を横目に岩稜をよじ登ります。「がんりょ、がんりょ、ごじらのせなか」。「がんりょ、がんりょ、ごじらのせなか」。荒い息とともに珍妙な歌が漏れ出ます。「がんりょ、がんりょ、ごじらのせなか」。「がんりょ、がんりょ、ごじらのせなか」。音階は「ソソソ ソソソ ソソファソソソソ」。4分の2拍子。♩=112。
背中っぽいです。
よじ登ってきて
よじ登ります。
「こわっ」と思った場所は2、3か所。うち、松に抱きついて岩溝を越えたのが1か所。以上、途中報告です。
木間の富士山。薄らぼんやりになってきました。
いかにもゴジラの背中です。
背中から左脇腹に回り込みます。
背中に復帰。
ぐぐぐぐーっと登ってきて
どうやら背中を登り終えてうなじあたりです。ひと登りで
大久保山の山頂に到着。これにて大久保山南尾根はおしまいです。
大久保山には四等三角点があります。山名板からちょっと東、稜線からちょっと下った場所に設置されています。標高は1545.79m、基準点名は大沢。基準点名は所在地の山梨県南都留郡西桂町大字下暮地字大沢にちなんだものでしょう。昭和61(1986)年に設置された新しめの三角点です。
大久保山山頂からの景色。富士山の方角です。
三ツ峠山。
うーん、どこでしょ。
次は一ツ石沢左岸尾根を下ります。三ツ峠山から東へぐーっとのびている三ツ峠山東稜を東へ下っていきます。その前にちょっと休憩。