奥多摩尾根歩き
二軒小屋セド尾根、松尾尾根

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天祖山→表参道→1355mピーク→松尾尾根→日原林道→[GOAL]東日原バス停


松尾尾根の初っぱなは急降下。尾根筋違いに注意! ってわたくしだけか。林道への下降点探しに ドッキドキ。

「アディオス! 二軒小屋セド尾根!」なんか語呂が悪いですがしょうがありません。
こちら、表参道を歩きます。
あちらこちらに祠があります。
社務所というのでしょうか宿坊というのでしょうか、わかりません。以前、赤石尾根を登ってきたときはここまでで下山しました。天祖山の頂上はほんのあとちょっとだったんですね。
破れた窓から覗かせてもらいました。ちょっと傷みはあるようですが、ビックリするほどきれいです。
先に進みます。この右手に赤石尾根が伸びています。
道がよくわかりません。
景色。多分このあたりが大ブナ尾根の下降点。
景色。
変化に富んだ尾根道です。
これも景色。
崩れた祠。
この先が1355mのピークです。あの左上から右下にかなりの斜度で下っているのが次なるターゲットの松尾尾根のようです。えらい急坂ですが大丈夫でしょうか。
文字の消えた林班界標の向こうが松尾尾根です。水を飲みながら思案します。かなりバテているけど初めての尾根を下っていいものか。一般登山道を下ったほうが安全でラクではないか。いやいや表参道の下のほうはけっこう怖かった記憶があるぞ。そうだっけ、どっかとごっちゃになってない? なってないよ。そうかなあ。などと、ようはグズグズして歩き出したくないだけのこと。
意を決して松尾尾根に突入です。
とんでもない急降下です。
急降下のまま、藪に突入します。
何だかヘンです。急降下にもほどがあります。この先はちょっと危険です。
松尾尾根を諦めて引き返そうと思ったんですが、念のためスモホGPSを確認したら尾根違いでした。右隣の尾根を目指してトラバースします。
トラバース中。体をひねって間違った尾根を撮影。とっても苦手なノッペリした山肌を滑り落ちないように慎重に足場をつくりながら歩きます。
松尾尾根に乗りました。
こちらもかなりの急降下です。
滑ります。
この先、尾根が分岐しています。
左の尾根を下ります。
下ってきました。
ようやく傾斜が緩やかになりました。日原川の音が聞こえてきます。
そしてすぐ、
左下にしっかりした道が見えました。
道に立って下りてきた尾根を眺めます。
これは尾根の続き。
これは下りてきた側。
一瞬、ゾッとした木のむろ。人の首がぶら下がっているかと思った。
ここで尾根が分岐します。
どっちでもいいんですが、なんとなく右の尾根を選択。
こんな感じ。
林道が見えてきました。
目を皿より丸くして落石防護柵の切れ目にある階段を探しながらズズッ、サズッと尾根を下りていきます。
左に下る道を発見。パクッと食いつきました。
道はすぐに消失というか、見失うというか、なくなりました。テキトーに下ります。で、防護柵の切れ目を発見! 笑い始めた膝と同じくらいの会心の笑みがあたり一帯にこぼれ落ちていたはずです。
フィナーレは近いです。
目指した階段に間違いありません。
日原林道に立ちました。「アディオス! 松尾尾根!」なんだかビシッと決まりませんが、まあしょうがないでしょう。あとは日原林道をひたすら歩いて東日原バス停を目指します。
月。
みぞれに煙る稲村岩。無事、帰ってくることができました。