奥多摩尾根歩き
長尾丸山南尾根、日向小屋尾根、ヒラキタケ尾根、キンノテ尾根

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大丹波林道→(5分)ヒラキタケ尾根取付→ヒラキタケ尾根→(1時間10分)長沢背稜→(5分)キンノテ尾根下降点(850m圏)→キンノテ尾根→(1時間5分)大丹波林道→都道→(1時間30分)[GOAL]JR青梅線川井駅


ヒラキタケ尾根は山肌をほじくって「ルーツ」ファインディングしたり、のっぺり道をトラバースしたり、尾根に乗るまでがかなり大変でした。尾根は植林と自然林の境界。短いけれど明るく心地よい尾根でした。キンノテ尾根は全行程が植林帯。尾根の下端が落石防護網でガッチリ守られていて往生しました。谷地形と林道の合流点に防護網の端があり、なんとか林道に降りられました。

ヒラキタケ尾根の取付を探しながら林道をてくてく歩きます。ヒラキタケ尾根の下端を回り込んできたところで、新旧の擁壁の境い目(楔形の濃い影)から登れる、かも? と思ったんですが、うーむ、もう少し先に進んでみます。
うーむ、やはり来るときに見たこの崖から取り付くしかないのかな。
崖の右側はキンノテ沢です。すぐ上流にワサビ田が何段か並んでいます。
キンノテ沢左岸にワサビ田に続く作業道がありましたが、そのままたどっても対岸の目指すヒラキタケ尾根に取り付けそうにありません。
作業道をちょっと登り、ワサビ田の手前で小さな流れのキンノテ沢を渡ります。林道から見た崖の横っ腹に取り付くことになります。
キンノテ沢を渡ってきました。
細い立木をつかむのは根が浅そうなので危険。土をほじくってのルーツファインディングでじわりじわりと斜上します。
尾根に向かってのっぺり道をトラバースしてきて
ようやくキンノテ尾根に立ちました。尾根の下方です。
登ります。キツい急登のザレ地に落ち葉が薄くばらまかれています。絶好の滑り条件です。
登ってきて
登ります。
植林との境界を歩くようになってようやく勾配がゆるんだと思ったら、
またすぐにかなりの急登なりました。晴天で風もなく、心地いいです。
先ほど下った日向小屋尾根がすぐ左に見えます。
右はこれから下る予定のキンノテ尾根です。まったく見えません。
登ってきて
登り、
とくに意味なく空を見上げたりします。
800mあたりのゴロンとした岩を通過します。
行く手に空が広がっています。
登ってきて
長沢背稜の登山道にぶつかりました。
登山道を横切り、すぐにヒイラキタケ尾根のてっぺんに到着。850m圏のちっちゃなコブです。これにてヒイラキタケ尾根はおしまいです。
こんな感じで尾根のてっぺんはほぼ展望はありません。
キンノテ尾根の下降点を目指し、長沢背稜を東へ向かいます。
キンノテ沢の源頭と思われる場所からキンノテ沢を覗き込みます。激しく切れ落ちています。
ここかな? と思う地点にテープがヒラヒラしていました。890m圏です。
あちらがキンノテ尾根です。UCCを飲んで尾根を下ります。
下りはじめはこんな感じ。
下ってきて
謎の写真をはさみ
下ります。
尾根は茫洋としてきました。730m圏です。どの方向に下ればいいのか判然としません。テキトーに下ります。
右手にはっきりした尾根の形が見えてきました。近寄っていきます。
尾根に乗りました。下ります。
下ってきて
急降下が続くんですが、急降下はそのままで
あそこで尾根は、へっ!? という感じでギューーーッと漏斗のように絞られています。
下ってきました。
まだ続きます。
ヤセ尾根というかホネ尾根の右。ビシッと切れ落ちています。
左。もし万が一、 仮に落ちるなら断然、こちら側です。
などと思いながら尾根の先に進みます。
そろそろ尾根の突端です。ガーン。落石防護網が尾根をガッチリ取り囲んでいるのが見えます。この先から林道に降りられません。
落石防護網の切れ目を探しながら、あるようなないような踏み跡をトラバースします。
で、やりました。見つけました。谷地形の最下端部の左岸側で落石防護網が途切れています。
右岸側を下っていきます。
谷地形の底に降り、藪をかき分けながら下ります。
下ってきて
下ります。
林道に降りてきました。これにてキンノテ尾根はおしまい。本日の尾根歩きはすべて終了です。終盤はなかなかスリリングな展開でした。
それにしてもGoogleマップのストリートビューで落石防護網を見た記憶はありません。帰宅後、調べてみたらやはり落石防護網はなく(リンク先は上の写真と同じ場所と思われるストリートビューの画像)、ストリートビューの撮影後に設置されたようです。こういうこともありますよね。だから面白い、とは言いませんが、つまらなくはありません。
どうやら710mくらいで左右に分岐しているのを見逃し、右のホネ尾根の方に進んでしまったよう。左を選択すれば下降点はあちらの尾根です。
その下降点ですが、右の擁壁の傷みたいな場所くらいしか見つかりませんでした。ここをズリズリズリとできるだけゆっくり落ちるしかなさそうです。向こうの白飛びしているのが下ってきた落石防護網に囲まれた尾根です。どっちもどっち、という気がしないでもありません。
もしくはさらに尾根を回り込み、この水クグリ沢という沢で活路を見出すか。などと思いながら大丹波林道をてくてくと川井駅に向かって歩きます。
モノレールならぬトリレールが停車していました。
馬頭観音を通過し、
一気に川井駅に到着です。東京アドベンチャーライン(青梅線の青梅~奥多摩間)の「無人駅総選挙2021」が実施されたそうです。
日向和田駅が3位って梅人気なのかなあ、白丸駅なんかがポーンと入賞すると面白いんだけどなあ、来年は投票しよっ、などと思っていると電車がやってきました。
山の神様、地権者の皆様、今日も今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。