今回は丸山南西尾根(まるやまなんせいおね)を登り、藤尾分岐南尾根(ふじおぶんきみなみおね)を下り、藤尾分岐南西尾根(ふじおぶんきなんせいおね)を登り、数馬峠(かずまとうげ 上平峠 かみだいらとうげ)近くから「檜原村温泉センター 数馬の湯」へ下りました。 前回と同じく笹尾根(ささおね)の南面を行ったり来たり行ったりして数馬峠あたりから北面へ乗り越して温泉センターがゴール、というルートです。
尾根の名前は全て勝手な名付けです。地形図を見るとそれぞれ立派な尾根の形をつくっていると思うんですが、どうやらナントカ尾根という名前はありません。
丸山南西尾根は丸山あたりをてっぺんにして南西に延び、笠松峠(かさまつとうげ)が下端です。ですが、今回はそこからもうちょっと南西へ、ふんどし山を越えて鶴川沿いの県道から取り付き、丸山を目指しました。県道の取り付きからふんどし山は地形図にも記載のない尾根道です。
藤尾分岐南尾根と藤尾分岐南西尾根は笛吹峠(うずしきとうげ)と数馬峠の間にある「藤尾分岐」をてっぺんにして上半分は同じ尾根で、933mから南と南西に分岐する尾根です。どちらも藤尾の集落が下端です。
温泉センター裏への着地はたまたま見つけた棄てられた道を辿る、ちょっぴりスリリングな尾根歩きになりました。
丸山南西尾根、藤尾分岐南尾根、藤尾分岐南西尾根
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■コース | JR中央本線上野原駅→[START]梅久保バス停→丸山南西尾根→ふんどし山→笠松峠→(2時間40分)丸山→笹尾根→笛吹峠→(20分)1080m圏(藤尾分岐)→藤尾分岐南尾根→(50分)藤尾集落→(10分)藤尾分岐南西尾根→六藤尾根→(1時間30分)笹尾根1080m圏(藤尾分岐)→(20分)数馬峠(上平尾根)から北に延びる尾根→[GOAL](1時間)檜原村温泉センター 数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅 |
■歩いた日 | 2019年11月9日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■[START]梅久保バス停→丸山南西尾根→ふんどし山→笠松峠→(2時間40分)丸山→笹尾根→笛吹峠→(20分)1080m圏(藤尾分岐)
丸山南西尾根はちょっぴり無謀な取り付きからふんどし山を経由。
おはようございます。上野原駅南口のバス停です。鶴峠行きは長蛇の列。1台増便されました。
40分足らずで梅久保バス停に到着。バスを画面中央に見送って、身支度です。前回から真っ赤なタオルを使っています。黄タオルは雑巾に昇華しました。そして今回から軍手はおニュー。バスを追うように出発です。
バス停からすぐのここが尾根に取り付く第2候補です。グーグルのストリートビューで調べていたんですが、コンクリートがすっかり新しくなっています。
第1候補はもう少し先です。
あそこです。
この鉄筋を埋め込んだ梯子です。ここから丸山南西尾根に取り付きます。モニターを下から覗いてみたりしたんですが、ストリートビューではどうしても梯子の上の様子がわかりませんでした。現場でもわかりません。登ってみるしかありません。山梨県さん(違うかな?)、登らせていただきます。梯子の下に約95cmの杖を置いています。
登ってきました。高さは6、7mほどでしょうか。ちょっと怖かったです。
で、これが梯子を登って見上げたところ。とんでもない急登の先に岩壁が立ちふさがっています。これは無理、登れないかも、と思いながら
ちょっと這い上って岩壁を見上げてみました。段差や裂け目があってなんとか登れそうではあります。
あちらは稜線方向。トラーバースしていけば尾根に乗れそうですが、とんでもない勾配です。
岩を登ることにしました。うまい具合に大きなくの字くの字で足場があります。
こういう場所はテキトーに這い上がるしかありません。
そして驚愕の事実です。目前に立派な道が現れました。こちらは右方向。
こちらは尾根筋の左方向。尾根を乗り越す古い道なのでしょうか。
短いけれど苦闘を繰り広げた急坂を見下ろしたところ。尾根筋に向かいます。
尾根の下端方向。この先で急降下の後、ほぼ垂直に県道に切れ落ちています。
尾根を乗り越していく道。
丸山南西尾根です。馬頭観音が立っていました。馬頭観音の背後に回り込んで尾根歩き続行です。まずはふんどし山を目指します。
かなりの急登です。登ってきて、
登ります。
とくになにがあるわけでもない520mの標高点を通過します。
しばらくなだらかな道が続きます。
右(東)側は自然林。
左は植林です。
急登復活。
尾根筋にはこんな赤塗り木杭が続いています。
岩場出現。テキトーに登ります。
岩のてっぺんから。んーー、こんな感じ。
ザラついた急登です。
登ってきて、
ちょっぴり紅葉です。
710mあたりのなだらかなところを歩きます。
ふんどし山の頂上直下。なんだか荒んでいます。
細長いピークに到着。
ふんどし山です。山名板の「702m」は多くの人が「752m」が正しいと言っているのでわたくしは何も言いません
。
■ふんどし山 名前の由来■
その昔、梅久保の猟師が雪の降り積もった裏山で脚を怪我して動けなくなった子鹿に出会った。可哀想に思った猟師は脱いだふんどしで震える子鹿をくるんであげたそう。雪がとけて山里にも春が来たある朝、物音で目が覚めた猟師が家の外に出てみると、風呂敷に包まれたたくさんのタラの芽やワラビ、コゴミ、フキノトウが置かれていた。眠い目をこすり、薄汚れた風呂敷をよく見てみると裏山で脱いだふんどしだった。見慣れたシミもはっきり残っている。そばには裏山から来て、帰っていったシカの足跡が点々と。以来、誰からともなく、裏山はふんどし山と呼ばれるようになった。
■ふんどし山 名前の由来■
その昔、梅久保の猟師が雪の降り積もった裏山で脚を怪我して動けなくなった子鹿に出会った。可哀想に思った猟師は脱いだふんどしで震える子鹿をくるんであげたそう。雪がとけて山里にも春が来たある朝、物音で目が覚めた猟師が家の外に出てみると、風呂敷に包まれたたくさんのタラの芽やワラビ、コゴミ、フキノトウが置かれていた。眠い目をこすり、薄汚れた風呂敷をよく見てみると裏山で脱いだふんどしだった。見慣れたシミもはっきり残っている。そばには裏山から来て、帰っていったシカの足跡が点々と。以来、誰からともなく、裏山はふんどし山と呼ばれるようになった。
違うかな? 水を飲んで出発します。
長ーいピークです。
正面に見えているのは丸山でしょうか。
下り始めます。
すぐに笠松峠です。
こちらは峠道の右(東)方向。
左方向。
そのまま尾根筋を登ります。
大きなスギの根元に石の祠がありました。土台と屋根がくっついちゃっています。
露岩の尾根になりました。
登ってきて、
登ります。
登って、
登って、
登ってきて、
ちょっとなだらかになりました。
奥に暗く見える二つの尾根がこれから歩く藤尾分岐南尾根(手前)と藤尾分岐南西尾根です。
右から尾根がやって来ました。
合流しました。なんとなく道に見えるのは地形図に記載されている登山道(徒歩道)だと思います。
尾根の上を歩きますが、
そのうち尾根と登山道は合流します。
笹尾根が見えます。
なだらかで快適な道が続きます。
道中。
道中。
道中。
右の尾根筋をチョイス。
登ってきて、
登山道を横切って登ります。
笹尾根の稜線に出ました。
あちらから登ってきました。これにて丸山南西尾根はおしまいです。丸山に向かいます。
すぐにこの道標があって、
道標からほんの1分ほどで丸山の山頂です。
丸山には二等三角点があり標高は1098.26m、基準点名は西原村。西原村は現在の上野原市西原にあたりで、昭和30(1955)年に旧上野原町や他村と合併して上野原町になったということです。
三角点の横でわたくし製タマゴサンドを食べます。あーそーですか、アップ画像は必要ないですかっ。じゅうぶん休憩して出発です。
ちょっとややこしい分岐。笛吹峠(うずしきとうげ)方面に向かいます。
こんな道を歩き、
笛吹峠に到着。新旧の道標があります。
新道標。「山梨県 藤尾」方向は地形図によるとしばらくトラバースしてからこれから歩く藤尾分岐から南下する尾根に合流します。わたくしはできるだけてっぺんから尾根を下るため、「笹尾根 西原峠・三頭山」方向に進み、藤尾分岐を目指します。
旧道標。「右は数馬 左 西原」と彫られています。笛吹峠は大日峠とも呼ばれているそうです。
先に進みます。
1060mの標高点を通過します。とくになにがあるわけではありませんが、
このビニールテープはシカなんかに皮を剥がれないようにするためのものだと思うんですが、どうなんでしょう。ふくらはぎまで紐があるちょっとエロティックなグラディエーターサンダルのようでもあります。
ゆるやかな坂を登り詰めると1080m圏の藤尾分岐に到着です。