真名井北稜、杉ノ尾根、将門尾根
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■真名井沢ノ峰→(15分)狼住所→(45分)大ダワ→(30分)コブタカ山→杉ノ尾根→(45分)大根山ノ神→不動山→荏ノ久保山→将門尾根→(50分)将門神社→(25分)[GOAL]JR青梅線古里駅
将門尾根はヤブの急降下でまっすぐ南下します。将門神社にぶつかるまで、短いけれど手ごたえじゅうぶんの尾根でした。
ポコリとした真名井沢ノ峰から赤杭尾根に降り、川苔山(かわのりやま)に向かってグーッと登っていきます。
グーッと川苔山に向かいはしますが、
狼住所(おおかみずんど)の分岐で左の巻き道へ。ピクリともせず手元の地図かメモを見ているハイカーが立っていました。挨拶したんですけど微動だにしませんでした。
かつてオオカミが駆け抜けたもしれない道をテクテクと進みます。
舟井戸(ふないど)に到着。右へ登るのは鋸尾根(のこぎりおね)。今回は左の巻き道で大ダワへに向かいます。
こんな道から
石がゴロゴロしたやや勾配のキツい道になって
分岐です。大ダワ方向に「悪路」のポスターが下がっています。
「あーくーじょーになるならつきよはおよしよ」などとおもいっきり場違いな歌を頭で流しながら歩いているとこんなちょっと危うげな道になりました。けれども手入れはされている雰囲気です。
ここは石ゴロゴロの急登。
杉ノ尾根のてっぺんコブタカ山が見えてきました。
新品の桟道を渡ります。
ここも。
ここは旧新の2連です。
桟道エリアを通過してきました。
まだまだ続きます。新品の桟道がを渡って
鋸尾根と合流します。んっ? 「悪路」でも「悪女」でもなく、ビシッと整備されていました。
大ダワに到着です。
ほうじ茶を飲みながら小休止です。ウスバ乗越、足毛岩ノ肩へのトラバース道にはロープが張られています。なかなか解除されません。
さて、コブタカ山を目指します。右の尾根を登ります。
こんな道や
こんな道を登り、
コブタカ山の山頂に到着。
以前は見なかった立派な山名板が2つもぶら下がっていました。ほうじ茶を一口飲みます。
こちらが杉ノ尾根です。ごく狭い山頂です。若い男性ハイカーがやって来たのでさっそく杉ノ尾根を下ることにします。
薄曇りの向こうに都心方面がボンヤリと見えます。
そこそこの急降下です。
下ってきて
勾配はグッと緩やかになりました。先に行ってもらった若者とは付かず離れてやがて見えなくなりました。
道標が立っていました。1011mの標高点あたりです。
下ってきて
下ります。
765mの標高点を見上げながら通過します。
杉ノ尾根は序盤以降はあまり眺望はありません。
律儀に尾根上をたどります。
林道が見えてきました。
あちらから下ってきて林道に降りました。
林道の向かいに大根山ノ神が建っています。
大根山ノ神。杉ノ尾根は写真の奥に続きます。登山道は右へ、鳩ノ巣駅まで下っていきます。
杉ノ尾根の続きはこんな感じで始まり、
立派な道になりました。赤杭山南面の採石場の操業音が聞こえてきます。
「杉ノ殿山 663(5?)m」と書かれた山名板がくくり付けられていました。
659mの標高点を探してみます。登山道からちょっと離れています。
ウロウロ歩き回りますが、ほぼ平らな土地でここぞ標高点! みたいなポイントは判然としません。
登山道に復帰。ゆるやかーに登って
660m圏のピークです。尾根は分岐しています。南下する尾根に怪しげな踏み跡がありました。『復刻版 奥多摩』(宮内敏雄 著 百水社 刊 1992)の123ページに掲載されている地図には「不動山 666m」の記載があり、尾根の線が南へシュッと引かれてます。ここが不動山でしょうか。
ゆるやかーに下ったと思ったら
ゆるやかーに登ります。
登ってきて
将門尾根のてっぺん、荏ノ久保山(672m)のピークに到着です。
「将門尾根 〜鳩ノ巣駅」と書かれた道標がありました。そばの木には「エノクボ山」と書かれた山名板がくっついていました。
こちらは杉ノ尾根の続き。青梅街道沿いの古里附(こりつき)というイヌグスクの巨樹で有名な(かもしれない)地区まで下っています。
こちらは歩いてきた杉ノ尾根。ここでお別れです。ほうじ茶を飲んで将門尾根に踏み入ります。
将門尾根の始まりはこんな感じ。
そこそこの急降下でした。
ガンガン下ります。採石場の音はピタッとやみ、かわりに車やバイク、踏切の警報音が聞こえてくるようになりました。
小ヤブの急降下です。
下ってきて
とても歩きやすい道になりました。
右手に集落(おそらく棚沢)が見えてきました。
落ち葉の多いそこそこの急降下です。
ドジャドジャと落ち葉を踏みながら下ります。
下ってきて
穏やかな尾根道になりました。
左下の広くて平らな場所に大きな水溜まりが見えました。水が湧いているのでしょうか。
ヤブの薄いところを縫って下ります。「将門尾根」の道標がアセビの幼木にひっそりとくくり付けられていました。
急降下です。
急降下の直下に屋根が見えてきました。
屋根はどうやら社のようです。
水色のフェンスに守られているのは配水所でした。
境内に降りました。「将門山」「開運不動尊」と彫られた2面の扁額が架かっていました。1枚だけガラスのない扉の格子から暗がりを覗くと滅茶苦茶恐そうな仏像が安置されていました。青梅街道近くの看板で知ったんですがこの仏像は三面不動尊というらしいです。
尾根の続きに戻ります。
また立派な屋根が見えてきました。
将門神社という神社でした。
階段の途中から撮影。
階段を降りて鳥居をくぐって撮影。参道を下ります。
途中にあった看板。「登り口 将門神社 御幸姫観音 三面不動尊 縁結び山の神」と書かれています。「御幸姫観音」と「縁結び山の神」は気付きませんでした
もうすぐ里です。
下ります。街灯が点いていました。
手前に青梅街道、正面奥のアーチ橋は将門橋というらしいです。
下ってきました。
将門尾根はあちらから
あちらへ、多摩川に没しています。これにて将門尾根はおしまいです。最寄り駅は鷹ノ巣駅ですが古里駅前のセブン-イレブンに向かいます。
バス停は将門。
交差点名も将門。将門だらけです。
古里附のイヌグスクを見上げながら通過します。幹周り8mの巨樹です。
かっ、案山子の皆さんです。
ちょ、ちょっと不気味。
セブン-イレブンで缶ビールを買って古里駅へ。たくさんの人に混じって電車を待ちます。
山の神様、地権者の皆様、仏様、きょうもありがとうございました。またよろしくお願いします。
山の神様、地権者の皆様、仏様、きょうもありがとうございました。またよろしくお願いします。