奥多摩尾根歩き
真名井北稜、ウスバ尾根

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足毛岩の肩〜ウスバ乗越〜(ウスバ尾根)〜大ダワ〜JR青梅線鳩ノ巣駅


ウスバ尾根撤退のお粗末。

道中、大幅に省略しました。ウスバ乗越に到着。
ウスバ尾根はあっちの方向に伸びています。
捨てられたワイヤー。
まーるくて広い尾根。最初は踏み跡があるけれどそのうち見えなくなった。
どっちに進むのか、地図を見ても判然としない。
少し下って、多分これだろうと、形がはっきりしている尾根を選ぶ。
腰ぐらいの高さの硬くてしなりの強い植物がすんなりと歩かせてくれない。
下りてきた尾根筋を見上げる。
坂もきついし足元もグズグズのボッコボコです。
また見上げます。確か、このあたりから「なんだかヘン。この道大丈夫?」と思い始めています。
下ります。魚眼レンズではありません。こんな場所もありました。
うれしいです。なんなのかまったくわかりませんが、なにかがここにある、ということが単純にうれしかったです。
けれども行く手は厳しい。とても厳しい。
とうとう先に進めなくなってしまった場所。この尾根ではなかった。相当、疲れています。引き返します。
落ちたら見つからないだろうなあ。そんな場所がいくつかありました。
途中、右の尾根にトラバースした。再チャレンジです。けどダメでした。下りましたがやはりどうにもこうにも下りられない崖で引き返すハメに。
その二つ目の尾根を登っている途中で見かけた小屋。ここまで崩壊していなかったらここにビバークしたかもしれない。ヘトヘトで嫌〜な感じの汗が全身をべっとり。
なんとか、本当になんとかウスバ乗越に戻ってきた。ここでビバークしようかとも思ったが、下界に一番近そうな大ダワ経由で鳩ノ巣駅というルートのコースタイムを調べると、日没に間に合うか間に合わないか、多分間に合わない、くらいのタイミングで駅に着きそうだ。先を急ぐことにした。
ウスバ乗越から大ダワ方面へすぐの祠。道中の無事をお願いしました。
道中。
この写真を撮る余裕があったんだ、と思わせる写真。森づくり事業を告知するパネルだ。
夕焼けの山。
木橋。
ちょっと怖い。ここは急ぎません。
立派な作業小屋。途中でなんかあったらここに泊まろう、と脳内チェックする。
確か、あのくぼんだところが大ダワのはずだ。
大ダワの祠に到着。ウスバ乗越の祠からここへ。無事を感謝しました。
大ダワの道標。鳩ノ巣駅方面へ進む。
このルートは初めて。慎重に急ぐ。
どんどん日は傾いていく。
こういう安全そうな道は早足で。
鳩ノ巣駅まで2.4km!
あまり見たことのない雰囲気の道標。この矢印がぶつかる設置のしかたはいかがでしょう。ねえ、ダンナ。などといってる場合ではない。急ぎます。
ああ、きれい。
2012年版の『山と高原地図』にはない林道が見えた。ここまでくればビバークはない。よかった。帰るぞ。
大根(おおね)ノ山ノ神。
ヘッドランプ点灯。大小の石が道に転がっていたり、高低いろいろな段差があったりでゆっくりゆっくり下りる。
下界の家が見えた。
すごいスピードで駆け下ってるっぽいけど、ゆっくりゆっくり下りてます。
熊野神社。
なんとか鳩ノ巣駅に着きました。
ビールをリュックから引きずり出し、地図読みの甘さを反省しつつ小さく乾杯!
では、また。