奥多摩尾根歩き
栗山尾根、ミサカ尾根、熊倉沢左岸尾根

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栗山尾根→前飛龍の前→熊倉山→1477m→熊倉沢左岸尾根→大菩薩ライン→[GOAL]丹波バス停→JR青梅線奥多摩駅


ミサカ尾根はとんでもない急降下ではじまります。熊倉沢左岸尾根は日没と最終バス発車時刻との熾烈な争いになりました。とんでもない急降下があったんですが、正直、あまり細かいところは記憶にありません。

白茶けて倒れた林班界標を通過します。
微妙に凍っています。
ほぼ凍っています。慎重に下ります。今回のルートでいちばん怖かったです。
ヒェーなところを手を前にかざし、目を細めて通過します。
ザグッザグッと下り、
ガゴガゴと登ります。
登ってくると、
富士山が大きく見えました。
山並み。
山並み。
山並み。
山並み。
先に進みます。
もちろん巻き道あるよね、などと思って探していたんですがそんなものはなく、そのまんま登ります。
どれとは言いませんが、登ってきた尾根が見えています。
ここを登りきると、
ミサカ尾根との分岐点です。この岩のてっぺんをもって栗山尾根をおしまいとします。前飛龍の前です。このピークを飛龍前と勝手に名付けます。
あのピークが前飛龍です。すぐそこなんですが、
2度見して写真を撮りながらもう一度見た時計はやっぱり15時7分。ヤバイです。栗山尾根に時間を取られすぎました。丹波バス停18時20分発の最終便に間に合うかどうか。頑張っても、残念ながらアウト、みたいな時刻です。日没は何時ごろだっけ、などと考えながらほうじ茶を飲んで出発します。ですので前飛龍は行きません。
前飛龍前を出発します。これから歩くミサカ尾根がはっきり見えています。右下に延びているのは前回歩いた熊倉尾根です。

360度の動画を撮ってみました。山より空が大きくなっちゃいました。
岩のてっぺんから下ります。
段差が激しい急降下が続きます。
急降下はおさまりました。スピードを上げます。
上がっているんでしょうか。なんだかそんな気はしません。体が重いです。
倒木が邪魔したりもします。
ズンズン歩きます。
あれは熊倉山でしょうか。
登りではガクッとスピードが落ちます。
陽はかなり傾いてきました。
熊倉山に到着。ほうじ茶を一口飲んで出発します。
熊倉山から先のミサカ尾根は前回に続いて2度目です。
サヲウラ峠のちょっと手前、1477mのピークです。ここで左に折れるとサヲウラ峠ですが、熊倉沢左岸尾根は直進です。ロープのずっと向こうに東京都水道局の赤帽白杭が見えます。前回と同じくサヲウラ峠経由で下山したほうが初めての尾根を下るより安全確実かな、とちょっと迷いましたが時間的には多分、熊倉沢左岸尾根のほうが早そう。ミサカ尾根を離れ、熊倉沢左岸尾根に進みます。
赤帽白杭の先は急降下です。
下ってきて、
穏やかになった道を下ります。
ブナの大木の向こうは、
急降下です。
下ってきて、
下ります。
下ってきて、
1250mあたりの分岐です。3つに分かれています。右に進みます。
急降下です。
遊び用でしょうか、白いビニール紐が木の幹に結ばれていました。けれども左に見える尾根にも白いビニール紐が見えました。なんなんでしょう。見て見ぬ振りします。
ズザザズザザザと下ります。
下ってきて、
下ります。
とんでもない急降下から
ひどい急降下へ。
木に獣除けの「包帯」が巻かれていました。
木につかまりながら下ります。
下ってきました。
970m圏の鞍部です。
地形図によると40mほど登ります。
登ってきて、
ピークです。とくになにもありません。先を急ぎます。
なだらかな尾根道になりました。
ちょっとヤセてきたな、と思っていると、
とんがりました。滑り落ちないように尾根左の道を慎重に急ぎます。
左側。
右側。
歩きます。
ズンズン歩きます。
急降下です。
どこまでも急降下です。
下ってきて、
沢の音が聞こえるようになりました。急ぎます。
あれは820m圏のピークです。もう少しで大菩薩ラインです。
ピークから尾根伝いで下山、と思っていたんですが、左に作業道が延びています。作業道でトラバース、尾根、下山に変更。
あちらからトラバースしてきて、
尾根に乗りました。
下ります。
完全に闇に包まれる前にヘッドライトを装着、点灯。
尾根の形がハッキリしていて助かりました。
ゴボン、ゴボッ、ンボコッって不気味な音が聞こえてきます。近づくと、水道の施設のようでした。
もうすぐです。
真っ暗にならないうちに大菩薩ラインに、
到着です。
下ってきました。
これにて熊倉沢左岸尾根はおしまいです。写真だとかなり明るく見えます。バスに間に合いそうです。さようなら! 熊倉沢左岸尾根!
小走りで丹波バス停に到着。実際は真っ暗です。ちょっと時間の余裕があったので前回見つけた商店で缶ビールを買おうとしたんですが、日曜日はお休み。ガッカリです。バス停に戻り、ヘッドライトを点けてタオルや軍手、杖をザックにしまい。バスを待ちます。
バスは定刻に出発。乗客はわたくしひとり。丹波山温泉でこざっぱりした風情の登山客が数名乗車してきました。途中下車して缶ビールを購入し、奥多摩駅まで歩きました。
山の神様、地権者の皆様、今日もありがとうございました。無事、帰ることができました。キツいながらも楽しかったです。また、よろしくお願いします。