奥多摩尾根歩き
栗ノ木ダワ尾根、片倉谷巡視道

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七ツ石山→七ツ石尾根→片倉谷巡視道→(2時間40分)片倉橋→(25分)お祭バス停→(35分)[GOAL]留浦バス停→JR青梅線奥多摩駅


片倉谷巡視道は分岐がいくつもあります。テキトーに下っていったんですが、途中で完全に道を見失いました。小尾根をひたすら下り、なんとか巡視道に復帰できたんですがちょっと焦りました。くの字くの字と桟道のセットで片倉谷の右岸や左岸を心地よくときにデンジャラスにうねりながら下っていきます。

七ツ石山山頂からの景色。
七ツ石山山頂からの景色。
七ツ石山山頂からの景色。
七ツ石山山頂には三頭三角点が設置されています。倒れていますけど。標高は1757.33m、基準点名は七ツ石。ザックを降ろし、ほうじ茶を飲みながらブラブラしました。10分ほど休憩して出発です。
七ツ石尾根をズザザザと下ります。
栗ノ木ダワ尾根の分岐点を通過します。
しっかりした尾根道が続きます。
登山道をひとつ横断してきて
2つ目を横断すると
すぐにモノレールの「片倉線終点駅」です。
下ります。
登ります。どうせ下るんだからなにも登らなくてももいいと思うんですが登っていきます。しかも急登です。
ねっ、やっぱり下るんだから。
七ツ石尾根のモノレールは地形やアセビの繁茂具合で右側を歩いたり左側を歩いたり、気を使います。
道中。
道中。
モノレール下をくぐったりもします。
ポッカリと開けた場所から。
小さなピークを下るとすぐ、1520mあたり。巡視道が左にのびていました。
まっすぐ下っています。ほうじ茶を飲んで巡視道に踏み入ります。
ちょっとした崩落があったりします。
くの字くの字でぐんぐん高度を下げていきます。
開けた場所から。
分岐です。より下りのキツい左へ進みます。
石垣に守られた道。
見上げたところ。
また分岐です。テキトーに左へ。
すぐにまた分岐。直進します。
影になっていますが左から尾根がゆるやかに下ってきています。
尾根を乗越し、こんなところを下ります。
どんどん下ります。とても立派な道です。が、この先の小尾根を左に回り込んだら
こんなになってしまいました。完全に巡視道を見失ってしまいました。
戻って巡視道を探すよりも巡視道にぶつかるまでこの小尾根を下ることにしました。巡視道ははっきりした道なのか、とか
この先は崖だったりしたらどうしょう、とか思いながら
ズザズザと下っていきます。
それらしいしっかりした道が見えてきました。
下ってきて巡視道と思われる道に立ちました。1160mあたりです。
こちらは見失った巡視道に続いているはずです。
巡視道じゃなくてもいいです。これだけ立派な道ならどこかに連れていってくれるでしょう。
うん、巡視道で間違いないでしょう。なんの根拠もありませんがそんな気がします。
片倉谷ははるか下のようです。
いい感じの道が続きます。
続くんですが、まだ日は高くても深い谷はどんどん薄暗くなっていきます。
木の間に片倉谷の下流方向が見えています。ほうじ茶を飲んでちょっとだけ休憩。
のっぺり気味の道が続いたりもします。
2連の桟道が2組見えます。
渡ってきました。
また2連の桟道です。最初の桟道は向こう側が落ちていると思ったんですが、
桟道ではなく、階段でした。天気がよかったせいか木は乾いていて滑るようなことはありませんでした。
ですが、この桟道はいくら滑らなくても歩く気になれませんでした。横木が抜けているし山肌から離れて浮遊しています。しかも次の桟道と段差があります。短い距離ですが高巻きました。高巻きから桟道の上に降りるときが今回のルートでいちばん怖かったです。
尾根のすぐ向こうから高巻いて、奥から2つ目の桟道に降りました。あー、怖かった。着地に失敗してもあの古い桟道みたいにどこかに引っかかればなんとかなるかもしれませんが。桟道を歩いたほうが安全だったかもしれません。いや、無理。あれは無理。
怖さを振り落とすようにスピードを上げます。
片倉谷に架かった橋が見えます。
左岸に渡ります。
また桟道です。グーッと高度を上げたと思ったら
また下り、あの橋で右岸に渡ります。
渡ってきた橋を振り向いて撮影。じゃなく、山側ではなくて谷側に林班界票が立っているのが珍しくて撮影。
新しくて長い木橋が架かっていました。おそらく登り尾根の西面にある巡視道につながっているのでしょう。今晩中に帰れなくなると思うので渡りません。
5分足らずでモノレール「片倉線起点駅」が見えてきました。
七ツ石尾根で別れてから約1時間50分ぶりの再会です。
ではありますが、すぐに別れて後山林道を目指します。
林道が見えてきました。
木の階段みたいな階段を降ります。
林道に立ちました。これにて片倉谷巡視道はおしまいです。
すぐに片倉橋のゲートです。
片倉谷でタオルを洗って顔を洗って谷水を飲みました。すぐ下流で若い釣り師2人が黙々と獲物の処理をしていました。
青梅街道まで下ってきました。
最寄りのお祭バス停はバスが来るまで1時間以上あります。留浦(とずら)バス停まで歩いて早い便に乗ることにしました。振り返って朝に見た天平尾根。
鴨沢バス停を通過します。
留浦を出発したバスはどんどん乗客が増え、ぎっしり満員になりました。ちょっと気が引けましたが「すみませーん、すみませーん」と言いながら途中下車して缶ビールを購入。奥多摩の女(ひと)に会いました。彼女たちも1日の労働でお疲れ気味です。軽い世間話で別れました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。ツラかったけど楽しい尾根歩きができました。またよろしくお願いします。