奥多摩尾根歩き
熊倉尾根(2/2)


熊倉山→ミサカ尾根→サヲウラ峠→[GOAL]丹波山温泉バス停あたり→JR青梅線奥多摩駅


サヲウラ峠からの下りは長かったです。土砂をかぶってのっぺりしたり、ぶ厚く積もった落ち葉に隠された登山道に四苦八苦しました。

尾根の北面には雪が残っていました。
歩いてきて、
歩きます。尾根はヤセからドカーンと広がりました。
ウゲゲなキノコを通過。
1477mの標高点を通過します。
そのちょっと先で登山道は左の尾根に移ります。直進する尾根にはロープが張られていました。風に飛ばされていなければ左下の割れた道標が目印になります。
これ、富士山が写っています。
お役御免になった祠。
すぐ近くに新しい祠が建っています。中川神社という神社らしいです。
中川神社があるここがサヲウラ峠です。マウンテンバイク乗りが2人休憩していました。左から下ってきました。右は三条の湯への道です。
サヲウラ峠は竿裏峠で、サオラ峠とも呼ばれています。竿裏でニヤリとしてしまうのはわたくしだけでしょうか。いや、そんはずはありません。
振り向いての撮影。直進は天平尾根で下山地点は親川(おやかわ)バス停。右に下ネタるじゃなくて下るのは丹波への道です。
こんな道を快適に歩き始めたんですが、
ガーンです。写真の範囲の道すべてに土砂がかぶっていて「水平」が見当たりません。
土砂はアリジゴクが喜ぶに違いないサラサラの細かさで、靴の半分くらいまで簡単に沈み込みます。
歩いてきました。というか、浮橋を渡ってきた感じです。
落ちたらサーーーッと滑りそうです。
丹波の集落が見えてきました。
ロープの張られた道を下ってきて、
下ります。
落ち葉道のトラバースから
尾根筋を下るようになります。
ちょっと下り、クセでしょうか、尾根をそのまま下ろうとしたんですが、
登山道は左に延びていました。
尾根の先はカックンと切れ落ちていました。ちょっぴり危なかったです。
かかとの上まで枯れ葉に埋まります。
落ち葉で路肩がよくわかりません。慎重に歩きます。
落ち葉のくの字くの字。
丹波川が見えます。くの字くの字はどこに連れていってくれるんでしょう。
植林帯です。これで落ち葉がなくなると思ったんですが向こうが透けて見えます。残念ながら薄い植林帯です。
植林帯を抜け、しばらく歩いているとあそこから掃いたように落ち葉がなくなりました。
落ち葉のないくの字くの字が続き、
右下に車道が見えてきました。
道は丸くえぐれて、
分岐に着きました。
あちらから下ってきました。丹波方面に進みます。
こんな道です。
竿裏を通過します(ニヤリ)。
唐沢という沢らしいです。この岩は上流から流れ落ちてきたんでしょうか。
唐沢を渡ります。
集落が見えてきました。タイヤに沿ってサルが右から左へ駆けていきました。
グーッと曲がり、
石垣に寄りかかった読めない道標らしきものを通過します。
扉を通過します。
扉を通過します。
最後の扉です。
あちらから歩いてきました。
上岡沢という沢らしいです。
この水場で杖の先をシャブシャブさせていただきました。
丹波川の向こうの山のてっぺんのあの城みたいなのはやはり城なんでしょうか。
電気柵に囲まれた畑の間をテクテクと下っていきます。
鋭い目つきを通過します。
大菩薩ライン(国道411号)まで下ってきました。
丹波バス停に戻りました。バスの発車まで2時間近くあります。集落をブラブラ歩きながら奥多摩に向かうことにします。自由乗降区間なのでバスが来たら乗ればいいか、と杖をザックに入れたりヤッケを着たりして出発です。
熊野神社がありました。
境内の意味ありげな大きな木と岩。
丹波山村のマスコットキャラクター、タバスキー。
とび入り注意
丹波小学校を見上げながら通過します。
村役場入口バス停。2階部分に不思議な廃部屋があったそうなんですが撤去されていました。
この後、丹波山温泉バス停を過ぎたあたりで車に乗せてもらうことになりました。酒屋さんで買った缶ビールを片手にフラフラ歩いていたわたくしをよく拾ってくれたと思います。「若い頃、何度か乗せてもらったことがあるから恩返しです」とおっしゃっていた飯能日高のJTさん、ほんとうにありがとうございました。70歳前に山歩きをやめて渓流釣りを始めたそう。丹波山村には漁期を前に台風の影響を見にきて、その帰りにわたくしを乗せてくれました。「山を感じられるから釣れても釣れなくてもいいんですよ。渓流釣りは最高ですよー」と笑っていました。
奥多摩駅まで乗せてくれたJTさんが飯能に向かって帰ります。釣り竿をはじめ寝袋やらバーナーなど釣行道具一式が積み込まれたJTさんの軽自動車が去って行きます。あっ、いま赤信号で停まりました。
電車内で一人反省会です。コースタイムの読みが甘いことに非難が集中。けれどもサヲウラ峠から下山したのは、まあ、いい判断だったんじゃないか、という意見はごく少数でした。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。
末筆ですが、JTさん、重ねてお礼を申し上げます。