奥多摩尾根歩き
唐松尾山(飛龍山から将監小屋)

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将監峠→(20分)山ノ神土→(1時間10分)唐松尾山→山ノ神土→将監峠→(1時間40分)[GOAL]将監小屋


唐松尾山は『奥多摩 山、谷、峠、そして人』(山田哲也著 山と渓谷社刊 1760円 四六判 224ページ Kindle版1408円)に「不遇の山」の一座として紹介されています。読書感想文は『奥多摩トラバース』に書きましたが、とても気になっていた山です。

『山と高原地図』のコースタイムを検討。笠松山までの往復は無理だけれども唐松尾山までなら日が落ちる前に将監小屋に着けそうです。将監峠に立っていた道標の「笠取山 雁坂峠」方面に進んでいます。
笹に覆われた道を進みます。正面に午王院平(ごおういんだいら)が見えてきました。
あの木立の向こうが唐松尾山でしょうか。
笹道の分岐があったりもします。山に向かう方を選択。
山ノ神土(道標の表記は「山の神土」)に到着。左の「笠取山 雁坂峠」方面に進みます。
ゆるやかに登ってきた道の勾配がキツくなってきました。登ってきました。
大崩落地を高巻きます。
高巻き中。
林班界標を通過し、
西御殿岩への分岐です。ここにザックを置き、カメラとペットボトル、杖を持って唐松尾山を目指すことにしました。かなりバテています。
稜線の下を歩きます。
稜線を見上げます。
なかなかピークらしい地形は見えてきませんが、
「笠取山方面」の手製道標に従わずに右へ
ほんの少し進むと唐松尾山の山頂でした。
頂きに立ちました。三等三角点があります。標高は 2109.27m、基準点名は唐松尾。そんなことよりここは奥多摩最高峰の頂です。奥多摩の尾根の高いところからより高いところへと歩いてくればここに到達する理屈です。ちょっとじんわりと感動です。
唐松尾山の山頂から。北方向。
唐松尾山の山頂から。東方向。
唐松尾山の山頂から。南方向。
唐松尾山の山頂から。西方向。ほぼ展望なし、です。うーむ、想像していた以上に地味な山頂です。けれどもひとつの想いを達成したことは確か。それで十分です。引き返します。
ちょっと開けていた場所。
登るときには気付きませんでしたが尾根上に道がのびていました。あれをたどれば西御殿岩に着くのでしょう。迷いましたがやめておきました。
大きく開けていた場所。右は唐松尾山から笠取山に続く尾根です。
ザックを置いた場所まで戻ってきました。休憩してから将監小屋に向かって出発です。
左奥のカッコいいシルエットは大菩薩嶺でしょうか。
山ノ神土まで戻ってきました。明日は右の「東仙波 白石山」方面に向かいます。
笹道を戻ります。
将監峠に到着。右からやって来て左へ行き、いま、左から戻ってきました。
まっすぐ下れば将監小屋です。
4、5分で小屋に到着。
水場。
バイオトイレ。
小屋はひっそりとしていました。
ガラガラガラ「こんにちは」と引き戸を引き、用紙に名前や連絡先、明日の予定なんかを記入して1000円(1名)といっしょに木のポストに投入。管理人さんがいるときはビールを買えるんですね。残念。
段々畑みたいなテント場の最上段に陣取りました(黄緑テント)。
泊り客は他に1名(オレンジテント)。静かに夜は更けていきました、と言いたいところですがドヅドドドドドヅドドヅドヅヅヅドドドと水の流れる音が低く響き渡るなかちょっぴり騒々しく夜は更けていったのでした。
いよいよ明日は最終日。和名倉山を経由して秩父湖まで北上します。