奥多摩尾根歩き
唐松尾山(飛龍山から将監小屋)

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今回はテントを担いで2泊3日の山歩きの2日目です。
飛龍山から大常木山(おおつねぎやま)、竜喰山(りゅうばみやま)、将監峠(しょうげんとうげ)、山ノ神土(やまのかんど)、唐松尾山(からまつおやま)、黒槐山(くろえんじゅやま)、笠取山(かさとりやま)まで北上し、将監小屋に戻ってテント泊の予定だったんです。が、以下のレポート通りに計画はグズグズに。けれども「奥多摩最高峰」の唐松尾山の山頂に立つことはできました。
コース [START]飛竜権現→(5分)禿岩→(2時間50分)将監峠→(20分)山ノ神土→(1時間10分)唐松尾山→山ノ神土→将監峠→(1時間40分)[GOAL]将監小屋
(6時間5分)
歩いた日 2021年10月4日(月)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

飛竜権現→(5分)禿岩→(2時間50分)将監峠


唐松尾山は「奥多摩最高峰」の山です。雲取山(くもとりやま)より先に唐松尾山の山頂に立ったことはタラコは食べたことないけどキャビアは食べたことがある、みたいなものかな、違うかな。

「笠取山・将監峠」方面に歩くと
青いポールの道標に「禿岩」。分岐です。禿岩はめちゃくちゃ景色がよいと聞いています。
すぐに禿岩です。バーーンと視界が広がります。
長沢背稜(ながさわはいりょう)のハナド岩みたいな場所ですが、
その優劣を
云々するのは意味はないですよね。
禿岩で水をゆっくり飲んで出発です。分岐まで戻ってきて
先に進みます。
禿岩から20分ほどで水場がありました。カラになっていたカフェラテのペットボトルに水を汲み、ゴクリゴクリと飲みました。飲みすぎてお腹がちょっと重いです。
ずーっと尾根の左につくられた道を歩いているんですが下るばかりです。こういう巻道は尾根に向かうときは登り、谷に向かうときは下るのが鉄則かと思っていたんですが、おかまいなしに下っていきます。
あれは大常木山?
こんな景色も。
『山と高原地図』に記載のある大ダルらしき場所を通過します。
道中。
土砂崩れでガレた道もあって
南に特徴的な山容の名前のわからない山が見えたりしながら
先に進みます。いまさらですが、大常木山から竜喰山を結ぶ尾根を歩くことはすっかりあきらめています。ひたすら『山と高原地図』の赤線をたどっています。
ちょっと荒々しい谷を回り込み、
あのピョコッとしたピークはなんだろう、などと思いながら
大常木山を巻き中。道あるの? みたいな場所もあったりするんですが
あそこは完全に道が欠落しています。ゲッと思ったんですが、高巻きする道ができていました。
細いけれど強靭そうな鉄パイプが木橋を支えています。
ここ。ここが今回のルートでいちばん怖かったポイントです。狭い道に大きな倒木が突き刺さっています。谷側に降りて根元を回り込むか、乗り越えるか。迷った末、木を抱きかかえて向こう側に移りました。その最中、「いまこの木が滑り落ちたら」と思ったとたん恐怖が脊髄をビーーン、ビーーンと頭から腰を1兆回ほど往復しました。あー、怖かった。
平和な道です。
渡ってきた桟道を何気なく振り向いたんですが、右側の土台は大丈夫でしょうか。ケルンみたいな石の重なりに支えられているようです。
竜喰山を巻き中です。
左下は将監小屋、直進は将監峠。この分岐点でしばらく思案しました。将監小屋に下ってきょうはおしまいにするか、それとも予定通り唐松尾山、笠取山を目指すか。んー、とりあえず将監峠まで行ってみるか、という結論に。
あそこが将監峠のようです。