今回は上岡沢右岸尾根(かみおかさわうがん)を登り、上岡沢左岸尾根を下りました。どちらも丹波山村の天平尾根(でんでいろ)にてっぺんのある尾根で、天平尾根の南を流れる丹波川に向かってかなりの斜度で下っていています(詳しくは下の地図を参照願います)。
※スイッチを入れ忘れたのでバス停から上岡沢右岸尾根のログはありません。
上岡沢右岸尾根、上岡沢左岸尾根
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■コース | JR青梅線奥多摩駅→[START]丹波バス停→(15分)上岡沢右岸尾根→(3時間40分)天平尾根→(15分)上岡沢左岸尾根→(1時間50分)[GOAL]丹波バス停→JR青梅線奥多摩駅(6時間) |
■歩いた日 | 2020年8月29日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■[START]丹波バス停→(15分)上岡沢右岸尾根→(3時間40分)天平尾根
上岡沢右岸尾根は地形図通りの激しい急登でできているんですが、岩場が連続していたり大きなマツがドカンドカンと立っていたり自然林が美しかったり、急登を忘れさせてくれる仕掛けが盛りだくさんでした。
おはようございます。奥多摩駅前から丹波行きバスに乗りました。バス停はごった返していて、東日原行きも鴨沢西行きも1、2台の増便が出ました。
終点の丹波バス停で降りたのは小学低学年の女の子とそのお母さん(いずれも推定)、「早歩きで塩山(えんざん)まで行きます」と言っていた青年、「説明の難しい尾根を歩きます」と言っていたわたくし。親子連れはキャンプ場に行ったのでしょうか、バスから降りるとスタスタの先に歩いていきました。空っぽになったバスはどこかで転回するために走り去りました。
終点の丹波バス停で降りたのは小学低学年の女の子とそのお母さん(いずれも推定)、「早歩きで塩山(えんざん)まで行きます」と言っていた青年、「説明の難しい尾根を歩きます」と言っていたわたくし。親子連れはキャンプ場に行ったのでしょうか、バスから降りるとスタスタの先に歩いていきました。空っぽになったバスはどこかで転回するために走り去りました。
丹波バス停でなんやかんや準備してバスを追いかけるように歩いてすぐのここからコンクリート舗装の農道を登ります。
めちゃくちゃ暑いです。
農道のカーブを曲がること確か5回。上岡沢に架かる橋に着きます。
上岡沢です。すぐそこの堰堤の上流にコンクリートの構造物がチラリと見えます。Googleマップの航空写真で見たときは大きな堰堤か小さなダムかな、と思っていたんですが、『砂防と治水183号』(一般社団法人 全国治水砂防協会 2008年6月発行)の『平成19年「台風9号」による土砂災害を受けて』という記事によると2007年の台風9号の大雨で上岡沢に土石流が発生し、下流域の民家の半壊や浸水、丹波山中学校の体育館の浸水や更衣室の全壊といった被害が出たそうです。「県により砂防えん堤1基が整備されることになっています」との記載もあり、あの構造物は「砂防堰堤」だと判明しました。ちなみに高さ15m以上を砂防ダム、15m未満を砂防堰堤と呼ぶようです。
上岡沢の下流側。大きな音を立てて水が流れています。
この階段から上岡沢右岸尾根に取り付けそうですが、Googleマップの航空写真によると農道から分岐して砂防堰堤あたりに続く舗装道にすぐにぶつかります。ですので、先に進みます。草ボーボーだし。Googleマップの航空写真はこちら。中央に見えるのが砂防堰堤です。
真ん中に見えているのが上岡沢右岸尾根です。下の方は右の木で見えません。
クルミ(ですよね)がたくさん実っていました。
上岡沢からすぐ、この右の道を進みます。
こんな道を歩いていくと、
ゲートがありました。南京錠で施錠されていましたが、人は右側をなんなく通れます。
尾根方向に立派な階段がありました。
道の先はすぐに上岡沢にぶつかっていました。沢は大きな石がゴロゴロしていて水は見えません。
砂防堰堤を見下ろしたところ。
階段を登って山道に入りました。しっかりした道がのびています。道なんてないと思っていたんで、ちょっと拍子抜けです。
道は上岡沢の左岸に続いているようです。上岡沢は石で埋め尽くされています。水はこの下を流れているのでしょうか。どうなっているのでしょう。
これは左岸尾根を見上げたところ。
右岸沿いに道が続いていましたが尾根に向かうために左に折れます。
そこそこしっかりた道が続きます。
と思ったら1分ほどで道はあやふやになり、
獣道みたいな道をたどって左の植林帯の中に入り、尾根筋を目指します。
赤帽黒杭が突き刺さっていました。
あの稜線まで進みます。
上岡沢右岸尾根に乗りました。見上げるとこんな感じ。とんでもない急登です。
尾根の下方。
マムシを通過します。
人のものか獣のものかわかりませんが薄い踏み跡をテキトーに拾いながらくの字くの字で登っていきます。
登ってくると、
こんな岩がデンとしていて、
岩の上に立って見下ろしてみたりもしました。
見上げるとこんな感じで岩がちの急登が続きます。
登ります。落石中です。掴まらないのが吉。
登ってきて、
925mあたり。やっと勾配が緩んだと思ったのもつかの間、また急登が始まります。尾根はほぼ真北に進路変更。
見上げると首の運動になるくらいの急登です。
大きなマツ。
グオーンとのびています。
登ります。
登ってきました。
ズーッと見える限り急登です。
バギッと折れてしまった大木。
大きな倒木に掴まりながら登ります。
岩があると急登のツラさを忘れることができます。
登ってきて、
のっぺり斜面やその向こうの大岩の乗った尾根を右手に見ながら通過して、
あの先で左右からの尾根と合流しそうです。
合流地点。「ヴァームウォーター」というスポーツドリンクを一口飲みます。「運動中の水分補給に」「運動で、体脂肪を燃やす」「汗で失われがちな電解質をプラス」「スズメバチから学んだアミノ酸」などの惹句で購入。気のせいか、翌日はあまり疲労感は感じませんでした。味はフツーにおいしかったです。
道中。
登ってきて、んっ、そーいえば、いつの間にかすかっり自然林の中を歩いている、などと思いながら
右からの尾根と合流。ちょっと勾配が緩んだほかはとくに何もありません。
ほら、すぐにキツい登りがまた始まります。
以前歩いた倉沢右岸尾根はあの向こうです。どんな尾根だったか思い出しながら休みます。あまり思い出せません。
登ってきて、
あの向こうに空が見えています。天平尾根の空でしょうか。
ライフルの空薬莢を通過。
空は1350m圏の平地の上でした。天平尾根までまだまだあります。
まだまだに向かって登っていきます。
あちらから登ってきて、
小さなピークに赤テープが見えます。石標も埋まっていました。1430m圏の上岡沢右岸尾根のてっぺんです。これにて上岡沢右岸尾根はおしまいです。
天平尾根の登山道はピークを下るとすぐそこでした。
登山道から上岡沢右岸尾根のピークを眺めながら休憩します。ヴァームウォーターを飲みます。