奥多摩尾根歩き
伊豆ヶ岳東尾根、殿入谷右岸尾根、子の山北尾根(ちょっと)

(2/3 殿入谷右岸尾根)


伊豆ヶ岳→(10分)殿入谷右岸尾根へのトラバース開始→殿入谷右岸尾根→(1時間50分)観音堂


殿入谷右岸尾根の下降は伊豆ヶ岳東尾根から見えた崖状のとんでもない急傾斜を下るのがまっとうなルートなんでしょうが、あんなところは下りたくありません。関東ふれあいの道を南に少し下ってトラバース(山腹水平移動)から殿入谷右岸尾根に乗りました。
殿入谷右岸尾根はヤセ尾根でできている、と断言したら言い過ぎかどうか迷うくらいヤセた区間が多い尾根です。ヤセは地形図通りではあるんですが、地形図ではわからなかった崖を下ることになったりしてちょっと驚きました。中盤より下はキツい急降下が現れるものの尾根道は想像以上に歩きやすく、これもちょっとした驚きでした。

伊豆ヶ岳東尾根の頂上直下で見た殿入谷右岸尾根のとんでもない崖を巻くため、伊豆ヶ岳山頂の南端から関東ふれあいの道を下ります。 
道標を通過して
植林に囲まれるとすぐに
殿入谷右岸尾根の稜線に向かってトラバースを始めます。古びた赤テープがありました。
山頂から吹き落とされてきたと思われる空き缶が目につきます。小枝に帽子が引っかかっていました。
踏み跡はあるようないような、ないよね、んっ、あるんじゃない、みたいなトラバースを続け、
殿入谷右岸尾根に乗ります。
ヤセ尾根です。下り始めてすぐ、あの先がどうやら切れ落ちてそう。
尾根上のアセビの茂みの横から見てみるとやはり尾根はビシッと切れ落ちています。ここを下るのは無理かな? 巻道を探そうか、などと思いながら
何気なくアセビの茂みの中を覗いてみたら
びっくり。アセビの枝に巻かれた赤テープと切れ落ちた崖に向かってのびているロープがありました。おそらくアセビが育ったんで赤テープが埋もれたんでしょう。茂みをかき分けないとロープもテープも見えません。
アセビの小さな茂みを抜け、崖を見下ろしてみます。ロープがなくても下れそうですがそーとー時間がかかりそう。
途中で撮影する余裕もなく、崖の下まで降りてきました。
下ります。あの先も見えません。
あの先からガツンと下ってきて
下ります。抱けるくらいのヤセ尾根が続きます。
730mあたりでちょっと休憩。振り返ると伊豆ヶ岳の山頂が見えました。
伊豆ヶ岳東尾根
出発します。急降下です。
下ってきて
小ピークに取付いたり、
こんな岩稜を登ったりもします。
岩稜のピークが712mの標高点あたりです。
ヤセ尾根をアセビが覆っています。
680m圏の分岐です。とても歩きやすそうな尾根を右に分け、ズザリズザリと下ります。
下ってきて
下ります。まだヤセたままですがだんだん広がり、
植林の中を下ってきて
下るんですが、すっきりしゃっきりとした尾根道になりました。
530mあたりの分岐です。
右へ。
小さな社に石仏が安置されていました。490mあたりです。石仏は北東を向いていてそのずっと先には殿入ヤツ左岸の集落があります。
440mあたりの分岐は道なりというか尾根なりにほぼ直進します。
ドヒャーっという感じで下ります。
人家の屋根や道路が見えてきました。
引き続きドヒャーっという感じで下ります。
降下点としてめざしていたお堂らしき建物が眼下に見えます。
下ってきました。
観音堂です。小さいけれど風格があります。これにてヤセにヤセていた殿入谷右岸尾根はおしまいです。
次は子ノ権現(子ノ山)をめざします。坐骨神経痛にご利益あれ!