浜立尾根
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■1246m標高点(寺平)→(1時間20分)浜立山→[GOAL](50分)滝子山
いよいよ岩稜帯に突入します。左にずっと巻いていくこともできるようですが、「せっかくだから」と思ったのが運の尽き。岩崖登りにのぞんだものの、なめてました。デンジャラスでした。文字通り這這の体で岩稜に立つと眼前の富士山に息をのみ、ほうじ茶をのんだのでした。
岩稜帯を過ぎると麓から眺めた稜線そのままにアップダウンが連続し、何度か「最後の急登だよね」と思いながらやっとのことで滝子山の山頂に着きました。
岩が目立ってきました。次も似たような写真ですが、
似たような岩々した尾根だから仕方がありません。
だんだん険しくなってきて
這い上がっていくと
ポカリと景色が広がり、
岩稜はまだつづきます。岩壁を見上げ、登りかけたんですが断念。ちょっと怖いです。ゆっくり下ると(今回のルートでこの2m弱の岩壁にへばりついたままの下りがいちばん緊張しました)、
バンド(岩壁を横断するように続く棚状の通路)を発見。岩陰でぐっと急勾配になっているように見えますが、その通りでした。
岩の横っぱらから稜線をめざして這い上がります。
岩稜の上に立つと富士山がドンと見えました。ドンじゃないな、バンかな。バンじゃないな凛かな。そんな富士や周りの景色を眺めながらペットボトルに詰めてきたほうじ茶をゴクリとのみました。1350m圏です。
何度かシャッターを押したんですが、手前の木にビシッとピントが合ったりしていまひとつ「おおっ」な写真は撮れませんでした。けれども岩崖を這い上がっていきなり見えた風景はなんだか特別なものがあります。
岩稜はつづきます。
1410m圏で岩はほぼ消えました。
1450m圏で左から登ってきたそこそこしっかりした踏み跡のある尾根と合流。右へ。
キツくもないけれどゆるくもない尾根を登っていくと
すぐに仏岩頭(ぶつがんとう?)への分岐です。立ち寄ります。
右へぐーっと下っていき、途中で右に折れ、
鞍部からぐっと登ると
仏岩頭の突端です。正面。
ちょっと左。
正面のちょっと右。
もうちょっと右。手前から2つめが登ってきた浜立尾根です。ちょうど長沢背稜のハナド岩から見るタワ尾根のようです。ほうじ茶をのんで尾根に戻ります。
浜立山の山頂に到着。登山道から右にほんのちょっぴりはずれた小さなピークです。展望はありません。1482mの標高点です。若いカップルが休憩していました。
そこそこキツいアップからの
ダウン、からの
アップ、からの
アップです。
いくつめかのピークはポカリと明るく、大きな木がべたりと倒れていました。
倒木に乗って撮影。
寂しょう尾根(寂惝尾根 じゃくしょうおね)との合流点です。ロープの向こうからハイカーが登ってきます。グループ、ソロ、グループからはなれたソロ、次から次へどんどん登ってきてここで腰を降ろします。注意勧告のある尾根ですが人気のようです。みんなに混じってほうじ茶をのみながら休憩。早めの出発だったけれど、
後続のハイカーに抜かれつ抜かれつ、滝子山をめざします。
這うように登ってくると
富士山が見えたりします。富士山だらけです。
何度目かの「今度こそ山頂直下だよね、ね」がようやく当たり、
たくさんのハイカーが思い思いにくつろいでいます。バーナーの音が聞こえ、ラーメンのにおいが漂っています。
細長い山頂です。
突端に山頂標識が立っていました。「滝子山 一六二〇m 山梨百名山」。これにて浜立尾根はおしまいです。
山頂は325度くらいの展望がありました(『奥多摩尾根歩き調べ』)。木陰に戻ってザックを降ろせる場所を探して休憩します。
つづいて滝子山東稜を歩きます。
つづいて滝子山東稜を歩きます。
浜立尾根の滝子山やら浜館山やら標高点、岩稜からの景色をまとめた動画です。