奥多摩尾根歩き
藤棚山東尾根、金比羅尾根

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蕨山→(40分)藤棚山→大ヨケの頭→(1時間)中登坂→金比羅山→(1時間40分)[GOAL]さわらびの湯バス停


金比羅尾根は「名栗湖ネイチャートレイル」というコースでもあります。下端部で尾根伝いのルートに突入。

さて、出発です。こちらは有間山稜の橋小屋ノ頭方向。

わたくしは引き返して金比羅尾根を歩きます。蕨山の展望台はまだ賑わっていました。展望台からは条件が良ければ浅間山も見えるようです。

藤棚山東尾根を登ってきたところまで戻りました。あちらから登ってきました。
藤棚山を目指します。
あっけなく藤棚山(920.2m)に着きました。これで藤棚山東尾根はおしまいです。三等三角点があり、基準点名は岩茸。と、書いてはみましたが何で岩茸なんでしょう。謎です。
山頂からの景色。
金比羅尾根の続きを歩きます。
アカヤシオを熱心に撮影するハイカー。
急降下があって、
800m圏のピークを通過します。
ピークからはこんな景色でした。
右に道は続いていますが、正面の尾根を歩きます。
ザラリとした感じの尾根です。
尾根が分岐するピーク。
右の尾根を急降下していくと、
あっさり巻き道と合流です。
手前から2つ目の尾根は前々回登ったバラ尾根です。その奥に下った中尾根がちょっと見えています。ここまでは十中八九、あっていると思います。ここからは怪しくなって、長沢背稜(都県境尾根)が横たわって左のピークは棒ノ嶺(棒ノ折山)、いちばん奥には御岳山や大岳山が見えているんじゃないでしょうか。
テキトーな山座同定は切り上げて、こんな尾根を歩きます。
ヒーッな坂を登ると、
大ヨケの頭(『山と高原地図』『登山詳細図』の表記は大ヨケノ頭)に着きました。
「落合へ」方面はあまり近寄りたくない雰囲気です。
先に進みます。
立派な木の柵が現れました。
景色。
こんな道。
サクラ。
こんな道を
ノンビリと歩きます。
記憶がはっきりしませんが、確かネイチャートレイルを外れて尾根伝いに歩き、この広場のようなピークに到着。小ヨケの頭(小ヨケノ頭)という名前のようです。標高は730m圏だと思います。
先に進みます。
歩いて
歩いて10分足らずで、
中登坂(ちゅうとうざか 717mあたり)に着きました。

名栗湖ネイチャートレイルにはこんな案内板が20か所以上あるようです。
この道は急坂で1.3kmほど歩くと大ヨケの滝という滝に行けると案内板に書いていました。水を飲んで出発します。
広ーい尾根道を歩きます。
興味深い案内板です。「えっ! 答え無いの?」とモヤモヤしながら
歩いて行くと
こんな景色が見える場所に立っていた「15」の案内板に答えがありました。よかったです。
「ヘーッ」と思いながら先に進みます。
この道標でネイチャートレイルから外れて金比羅山を目指します。
金比羅山に到着です。三等三角点があり、基準点名は名栗。
山頂からの景色。
先に進みます。
開けたススキの原っぱに出ました。右に回り込みます。
突然の急降下です。
グーッと下りてきてネイチャートレイルと合流します。
祠を通過します。
こんな道を歩いて行くと、
金比羅神社跡に着きました。
鳥居をくぐって金比羅尾根は続きます。
階段があって参道っぽいです。
また鳥居をくぐります。
下ってきて、
下ります。
この道標の向こうに道が伸びていました。鳥居地区に下りていく道のようです。476m地点のはずです。
金比羅尾根はこちらです。
見晴らしに到着。
絶望的に見晴らしはありません。
この道標で道は左に折れて尾根から外れます。わたくしは直進して尾根伝いに歩くことにしました。まだ時刻も早いので行き詰まれば引き返す余裕はあります。
こんな感じで踏み跡はあります。
金網が出現。安全な場所に金網は不要です。つまりこの近辺は危険ということに違いありません。
こちらは金網の右側。とてつもない劇坂です。とても下りる気になれません。
こちらは左側。なんとか歩けそうです。
有間ダムの真上に出ました。
さらに金網に沿って歩きます。アンテナと白い建家が見えてきました。
あちらから下ってきました。
名栗湖の上流部を眺めます。いちばん奥に横たわっているのは有間山稜か長沢背稜でしょう。水を飲んで出発します。
尾根の続きはこんな感じ。ちょっと腰が引けます。
赤テープがあります。何とかなるんじゃないかと思い始めました。
どんどん進みます。
で、急降下の始まるてっぺんにこんな謎の構造物を発見。右奥はコンクリートの高い壁に囲まれた広場のようですが、壁からは太いパイプが斜面の下に向かって突き出ています。左手前は放水路のようです。
水道施設の遺構かなと、思っていましたが、
何本か立っている石柱を見るとどうやら電力関係のようです。
で、わたくしは帰宅後に調べてみました。おそらく、ですが、この遺構は名栗村などの村民が電気を引くために大正時代に設立した名栗水電株式会社(戦後は東京電力)の発電施設の一部です。
こんなかなりの急斜面に
水を通すパイプが設置されていたようです。
取水口はずっと上流の有間渓谷観光釣場あたり。水はドンドコドンドコ水路を流れ、この急斜面に設置された水圧導管というパイプで勢いは増し、さわらびの湯あたりの発電所まで流れ落ちて電気を供給していたそうです。廃止されたのは昭和41年(1966)。といったことが書かれた案内板が金比羅神社跡あたりにあるようなのですが、わたくしは見ませんでした。
ちなみに有間ダムは発電はしていない、って知ってました? わたくしはいままで知りませんでした。
水圧導管に沿って尾根を下ります。
また金網が出現。安全な場所に(以下同文)。
右下に金網を見ながらトラバース(斜面の横歩き)します。金網の下のほうを自動車やバイクが走っています。ハイカーも見えます。
車道に下りられる場所を探しながらトラバースを続けます。目を丼(丸くかつ飛び出るくらい)のようにして探します。
あそこがよさそう。
藪なんかにかまっていられません。無理矢理バギバギバギと下りてきました。
これにて金比羅尾根はおしまいです。またね! 金比羅尾根! さわらびの湯まであと少しです。
ほんのちょっぴり先にこんな階段がありました。トホホ。
本来のルートならあちらから下山です。
こちらは道路の反対側のさわらびの湯バス停。いいタイミングでバスに乗れるのでさわらびの湯はバスではなくパス。土産物屋で缶ビールを買ってバスを待つ列に並びました。
本日も山の神さま、地権者の皆さま、ありがとうございました。感謝の意をもって一人反省会に代えさせていただきます。

お読みいただきありがとうございました。

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