奥多摩尾根歩き
雨乞山南西尾根、高修寺東尾根、雨乞山南東尾根

(2/2 高修寺東尾根、雨乞山南東尾根)


高修寺→高修寺東尾根→(50分)赤指尾根の970m圏→雨乞山南東尾根下降点→雨乞山南東尾根(赤指尾根下端部)→(1時間5分)[GOAL]峰谷橋バス停→JR青梅線奥多摩駅


高修寺東尾根は高修寺からてっぺんの赤指尾根の970m圏まで水平距離で185mほど、標高差は約120m(ちなみに尾根のでこぼこを考慮しない直線距離は約220m)。平均傾斜は33度(勾配65%)になります。ごく短い尾根とはいえ直角の3分の1以上の坂だから急登も急登、とんでもない急登です。おまけに尾根の真ん中あたりに岩がポコリ。と、まあ、ここまでが地形図上での観察なんですが、はてさていかがなものか、現場にチャレンジです。
雨乞山南東尾根の下りは下降点と「ふたつ岩」(テキトー名付け)の分岐が肝だと思います。まっ、間違っても大事にはならないとは思うけれど歩きたい尾根を歩けなかったらちょっと悲しいじゃないですか。

高修寺を後にして
あちらの高修寺東尾根を登ります。
ぐーーん、とせり上がっています。右のトタン屋根は古い離れのトイレ。こちらは和式の便器が便壺に落ちかけていました。
高修寺をちらりと見やって
高修寺東尾根に取付きます。
地形図通り、予想通りのとんでもない急登です。
地形図の破線から分岐したと思われる踏み跡が左から登ってきて合流しました。
合流したからといって急登は変わらず登ってきて
ひーこらと登ってきて
激しくひーこらです。
そういえば900mの等高線からポコリと突き出た岩記号の岩はどこにあったんでしょう。帰宅後にログを見てみると岩記号の左端を通過しています。急登にあえぎにあえいでいたせいか、ちっとも気づきませんでした。まっ、いいですけど。
尾根上に雑木がからむようになって
登ってきて
赤指尾根の970m圏に立ちました。ぴったり図根点に登りつめました。これにて高修寺東尾根はおしまいです。めちゃくちゃ覚悟をしていたせいか、とんでもない急登のダメージはそれほどありません。ザックを降ろして休憩します。時折、青梅街道を爆走するバイクのエンジン音が聞こえていたようなそうでもないような。

高修山東尾根のダイジェスト。
赤指尾根を雨乞山の方向へ歩きます。
雨乞山の山頂のちょっと手前で雨乞山南東尾根を下ります。下降点の立木に赤テープが何本か巻きつけられていました。
すっきりした尾根です。急降下です。
左手になだらかな山肌が広がっていてその端っこの尾根を歩きます。赤指尾根にはこんな場所が多いように思います。
900m圏の分岐です。写真の左端に見える「ふたつ岩」(テキトーな名付けです)の間を抜けて右の尾根に下ります。左の尾根を下ってもいずれ林道にぶつかるはずですがそれはそれ、
めざす雨乞山南東尾根を下ってきて
ときどき短い急降下をはさみながらおだやかな尾根歩きがつづきます。
出ました。このあたりの山域ではおなじみのボブスレーのコースみたいな道です。カップアイスをスプーンでくーーっと削ったような凹んだ道です。高い場所にある踏み跡をたどります。いま思い出したけれど笹尾根の南面の支尾根にもボブスレーコースが多かったはず。
コースはなんとなく消え、あの先でフツーのしっかりした尾根道になります。
740m圏で右からやってきて左へ尾根を乗越していく道が横切りました(切り替え画像は右からやってきた道。どこから来たんでしょ)。乗越していく道は林道に下る雰囲気です。尾根上を進みます。
730m圏の分岐です。左へ。
そこそこの急降下がはじまり、
ボブスレーコースがちらりと復活したりしながら下ってきて
木に挟まって倒れきれない倒木を通過します。エンジン音が大きく聞こえてきます。
大きな段差には獣かヒトか両方か、斜めに下る踏み跡があります。
尾根は地形図通りに左にゆるく大きく曲がっていきます。
尾根の突端に近づきました。
左下にガードレールがちらりと見えます。左に下り、
黒い水が貯まった水槽の尖ったトタン板を回り込んで
下ります。
道路に降りました。これにて雨乞山南東尾根はおしまいです。
名前のわからない神社に裏から下ってきて立ち寄りました。左の碑には馬頭観世音菩薩と彫られていました。こんなに大きな馬頭観世音菩薩は記憶にありません。
鳥居をくぐったら石段はとんでもなく荒れていました。石段の下には keep out の黄テープが張られています。Googleマップには「愛宕神社」「臨時休業」と併記されていました。納得です。
峰谷橋まで下ってきました。
橋上のバス停でバスを待ちます。下ってきた赤指尾根の下端部、雨乞山南東尾根が目の前に見えます。麦山の浮橋からの帰りでしょうか、馬頭トンネルをくぐって外国人観光客がぞくぞくと橋を渡ってきました。
途中下車して缶ビールを購入。出発した電車内で山の日の振替休日の尾根歩きの無事帰還に乾杯!
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。3つの尾根それぞれに特徴があって楽しかったです。廃屋と廃寺も印象深いものでした。また、よろしくお願いします。