奥多摩尾根歩き
大山戸川左岸尾根、鹿倉山南尾根など

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湖岸道→大山戸川左岸尾根→(2時間25分)1250m圏ピーク→(20分)鹿倉山→鹿倉山南尾根→(55分)林道棚沢今川線→(25分)もみじ橋駐車場(国道139号)→(25分)[GOAL]小菅の湯→小菅の湯バス停→JR青梅線奥多摩駅


大山戸川左岸尾根の上部は葉を落としたナラ林で爽快。鹿倉山南尾根は分岐多し。林道を横断して国道まで尾根をたどってみました。

駐車場でほうじ茶を飲んでちょっと休憩後、大山戸川に架かる坂本橋を渡ります。
大山戸川の上流方向。ほとんど水は流れていません。
橋を渡りすぐ左のコンクリート舗装の小道に入ります。真ん中の敷地奥にはプールがあります。
ここから大山戸川左岸尾根に取り付きます。
プール全景。赤い屋根はトイレや更衣室です。
登りはじめ。
スプーンで削ったような凹み道がありますが、登山道は右に登っています。
登ってきて
登ります。この凹み道は前回の大寺山・鹿倉山縦走ルートでも見かけましたが、伐採した木を滑り落とした跡じゃないかと思うんですがどうでしょう。登山道は凹み道を横切ります。横切る部分は石垣で補強されています。
登山道は尾根筋からかなり下になりました。
今度の乗越で尾根筋を歩こうと思っていたんですが、
乗り越すことなく、タッチアンドゴーで再び尾根下を歩きます。
670m圏で小屋の残骸を通過します。
登ります。
登山道や凹み道からはずれ、尾根筋を歩くことにします。
登ってきて
登り、
750mあたりで
右から来た東京都水道局の赤帽白杭が立っている尾根と合流しました。
ずっと植林の中を登ってきて
830mくらいで自然林になりました。
ナラ(多分ミズナラ)が林立しています。開放感が降りそそいできます。
雲取山の方向、としか言えません。
穏やかな尾根道です。
900mあたりで再び植林の中へ。
登ってきて
960mあたりから左は植林、右は自然林になりました。
マユのようなものが落ちていました。長さは5cmほど。
980m圏で右からの尾根と合流。いつのまにか自然林に囲まれていました。ナラはぐっと減って名前のわからない細めの木が目立つようになりました。
登ってきて
あの小ピークが1109mの標高点だと思われます。
小ピークは北西から登ってきた尾根との合流点になっています。
小ピークから先はいきなりのヤセ尾根です。
イイ感じです。
1030mあたり。左植林、右自然林に。尾根は左にグググッと曲がります。
中央から左へ登る天平尾根(でんでいろおね)の先に前飛龍(まえひりゅう)と飛龍山。中央奥は雲取山でしょうか。
1170mあたりで伐採地に出ました。
なんとなく伐採地の下の方を覗いてみました。とんでもない急降下です。
尾根筋に張られた防獣ネット沿いに登ります。
雲取山の方向。
御前山(ごぜんやま)と仏舎利塔と奥多摩湖。
三頭山(みとうさん)と仏舎利塔。仏舎利塔の手前の尾根は先ほど登ったシンゾウ沢左岸尾根、その手前は下った滝ノ沢左岸尾根。仏舎利塔の奥はヌカザス尾根
ネット沿いはとんでもなく落ち葉が深いので少し離れて登ります。
かなりの急坂を登ってくると
ネット切れ目があったり
林道を横切ったりします。
登ってきて
1250m圏のピークに到着。これにて大山戸川左岸尾根はおしまいです。
尾根のてっぺんからの風景です。手前から登り尾根、赤指尾根(あかざすおね)、石尾根(いしおね)。石尾根の真ん中は鷹ノ巣山。ほうじ茶を飲んで休憩します。
さようなら大山戸川左岸尾根! 出発します。
林道の三叉路を横断します。
道中。
鹿倉山に到着。三等三角点があります。標高は 1288.24m、基準点名は獅子倉。
前回はあちらの直進する縦走ルート歩いたんですが、
今回は左(南)へ。こちらの鹿倉山南尾根を下ります。ほうじ茶をふたくちほど飲むととくにすることもないので出発します。
下りはじめはこんな感じ。
こんな感じが
こんな感じでズーッと続きます。
かなり続きます。
下ってきて
こんな感じ。
下ってきて
この先の1160m圏で左右に分岐します。
右の尾根は黄色のビニールひもや古い赤テープがあったんですが、
進みたいのはこちらの左。
ちょっと下って右の尾根を見てみました。かなりの急降下です。あっちじゃなくて良かったです。
1130mあたりの左右の分岐です。左に進みます。
1110mあたり。地形ははっきりしません。南東に方向を定めてテキトーに下ります。
ザザザザと下ります。
中央やや左から下ってきて
絞り込まれるように植林の中に入っていきます。
そこそこ歩きやすい尾根道が続きます。
ちょっと岩岩したところを下ってきて
下るというか
歩きます。
歩いてきてちょっと下りになります。
凹み道を右に見ながら通過します。
920mあたりで尾根は左右に分岐します。そろそろ林道棚沢今川線(たなざわいまがわせん 以後、林道)にぶつかります。林道にビシッと着地できる場所がわからないのでどちらを選ぶかは賭けみたいなものですが、
勾配が緩そうな左の尾根に進みます。
よかったです。右の尾根はあんなです。
まっ、こちらもそーとーな急降下ではあります。
下ってきて
勾配はちょっと緩やかになり、
尾根はギュッと絞り込まれます。
林道にぶつかりました。尾根の突端でした。垂直の擁壁の上です。林道まで4、5mほど? ここを下りるのは無理。
なんとなく左に移動。ここなら下りられそうです。
ズザズザザザと下り、林道に立ちました。
尾根の突端です。
尾根の突端と林道の西(今川)方向。
林道の東(棚沢)方向。ここで選択肢は鹿倉山南尾根をおしまいにするかしないかの2つ。
おしまいにするなら今川方向に進んで村役場近くの商店で缶ビールを購入し、気分と時刻で小菅の湯に行くかどうかを決める。
おしまいにしないのなら、林道で途切れた鹿倉山南尾根の続きを国道まで下る。国道に下ってからは缶ビール、小菅の湯? でおしまいにした場合と同じ。
おしまいにしない選択が面白いに決まっているんですが、大きな問題は国道への降下点。事前にGoogleマップのストリートビューで調べてみたんですが国道に降りられそうなのは2か所のみです。ただそのうちの1か所はほぼ垂直の擁壁に設置された高ーい梯子を下りなくてはなりません。想像しただけで股間が凍りつきそうです。
というわけで、もみじ橋駐車場という駐車場の東端の落石防護網の切れ目にある階段らしきものが唯一の降下ポイントになります。ここが階段でもなんでもなかったり封鎖されている場合は林道まで登り返すしかありません。
尾根の続きを下ることにしました。
地形図そのままのとんでもない急降下です。
尾根を修正。右の尾根にトラバースしてきました。
小菅川の流れが聞こえるようになりました。国道も見えます。安堵感より緊張感が高まります。
ストリートビューで見た駐車場の四阿の屋根を確認できました。
岩の先は見えません。
下ってきて
また岩です。
左にごくかすかな踏み跡があります。のっぺり道を落ち葉が隠しているきわめてイヤらしい道です。
もし滑り落ちても落石防護網を引っ張っている太いワイヤーをつかめそうなルートで下ります。
下ってきて
下り、駐車場のある右に回り込みます。
万事休す。防護網で塞がれて回り込むことはできません。
登り返すのはツラすぎます。念のためさらに下ってみます。
下ってきて
防護網のすぐそばまで下ってきました。これは左方向。防護網が山肌をみっちりガードしています。
で、こちらは右。やりました! ちょうど人ひとりが通れるような空間がありました。すぐ近くを車が行き交います。
無事に国道に立つことができました。階段と思っていたけれど坂道でした(この際どーでもいいけど)。
これにて鹿倉山南尾根はおしまいです。もみじ橋駐車場の四阿で休みたかったんですがベンチにバイク青年が座っていてジーッとこちらをうかがっているみたい。先に進むことにしました。
雨天でもキャンプファイヤーができるという平山キャンプ場を眼下に通過します。
丹波山村のマスコットキャラクター「タバスキー」を通過します。
前回の大寺山・鹿倉山縦走ルート帰りにバスに乗った田元橋(たもとばし)が見えてきました。時間があるので小菅の湯に寄ることにしました。橋を渡ります。
ショートカットの雰囲気ムンムンの右の道をチョイス。
右に回り込むところにたくさんの石仏や碑が集められていました。
こんな道を歩いて
墓地を抜け、
神社を通過し、
「多摩源流温泉 小菅の湯」に着きました。
風呂上がりの一杯です。瓶ビールを飲みたかったんですが食事処「ひのき」はもう閉まっていて自動販売機で購入。ここは娯楽室という部屋です。まったく統一性のないソファーが2セット(だったかな)据えられていたり40年ほど前の「ギャラガ」というアーケードゲームが1台置いてあったり碁盤が積まれていたり子どもの遊具がポツリポツリと並んでいたり1Kに似合うようなステンレスのシンクがあったり、とても落ち着く雰囲気でバスの時刻までゆったり過ごしました。
ありがとうございました。
そういえば大菩薩峠から牛ノ寝通りを松姫峠まで歩けばこの小菅の湯まで1時間弱なんだよね、などと先日調べたコースを思い出していたらイルミネーションを背景にバスがグォーンとやってきました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。楽しい尾根歩きでした。また、よろしくお願いいします。