シダクラ沢左岸尾根、湯久保尾根
(その3の1)

2016年最初の尾根歩きはシダクラ沢左岸尾根を大ブナ尾根まで登り、惣岳山(そうがくさん)、御前山(ごぜんやま)を経て湯久保尾根(ゆくぼおね)を降る計画です。年頭だからとか申年だからとかの意味づけは一切ありません。
一般登山道かつ長い尾根をのんびり歩きたいと思いながら『山と高原地図 奥多摩 2012年版』を眺めていて見つけたのが、御前山から右下に長く伸びている湯久保尾根。なんとなく登るより下るほうが心地よさそう。
じゃあ、どこから登るか。で、赤実線を左上にたどっていくと惣岳山があって、ここは以前シダクラ尾根から登った。でもって大ブナ尾根をそのままたどって奥多摩湖に下りてしまうと、シダクラ尾根と大ブナ尾根を歩いたときと同じルートになってチト面白みがないんじゃないの? などと微妙にエラそうな思考が脳内をトロトロ流れていたときに、シダクラ沢を挟んだシダクラ尾根の反対側の尾根が目についたのです。
この尾根はシダクラ沢左岸尾根と呼ばれているようですが、シダクラ沢右岸の尾根は「シダクラ沢右岸尾根」ではなくて「シダクラ尾根」。シダクラ沢周辺を代表するような名付けだけれども、まあ右岸尾根のほうが圧倒的に長いからこういう名付けになったのかなあ。
まあ、どうでもいいか。正月早々、道迷いありのちょっぴりほろ苦い尾根歩きになりました。
コース JR青梅線奥多摩駅→[スタート]惣岳バス停→(20分)しだくら橋・シダクラ沢左岸尾根の取り付き→(2時間30分)大ブナ尾根に合流→(1時間)惣岳山→(25分)御前山→(10分)湯久保尾根分岐→(35分)モーテ山→(25分)モーテ尾根(仮)→(35分)モーテ山→(50分)湯久保分岐→(30分)[ゴール]小沢バス停→郷土資料館バス停→JR五日市線武蔵五日市駅
歩いた日 2016年1月3日
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→惣岳バス停→しだくら橋・シダクラ左岸尾根の取り付き→大ブナ尾根→惣岳山


シダクラ左岸尾根はほとんどがかなりの急坂で、残りは急坂でした。

おはようございます。奥多摩駅前です。2番乗り場から「奥12(留浦経由)・小菅の湯行」に乗り込みました。乗客は10人ほど。
10分ほどで惣岳バス停に到着。バスさようなら。
バス停からほんの少し戻り、この坂道を「奥多摩むかし道」に向かって下ります。
惣岳の成田不動尊の鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐると奥多摩むかし道に立ちます。下りると右へ、多摩川の上流に向かって歩きます。この写真の左方向です。
渓谷を見下ろします。
災害がもたらした渓谷美なんだ。
バス停から20分ほどでしだくら橋に到着。以前、シダクラ尾根をあるくため、このしだくら橋を渡ったのは2014年の大晦日。ほぼ1年ぶりです。
この「3」をめくってみたのはわたくしで50人めくらいでしょう。右下あたりが破けています。で、もともとは「5」。5から3に減っちゃってるというのはそこそこ危ないんじゃないでしょうか。高所恐怖症ぎみのわたくしは明日「通行禁止」に貼り替えられる予定のとてもデンジャラスな日に渡っているんじゃないか、などと妄想してしまいます。
昔からどうもデンジャラスな橋だったらしい。それにしても「しだくら」ってどういう意味なんでしょう。
橋の上から下流。右から流れ込むシダクラ沢が踏み板で隠れてしまっています。
橋の上から上流。
橋を渡ってシダクラ沢をのぞき込んだところ。よくわかりませんね。シダクラ尾根を歩いたときはこの沢を渡りました。
今回は橋を渡ってそのまま直進します。とはいってもすぐに道は正面のテープと標識で左右に分かれ、どちらかの選択を迫られます。
わたくしは左へ。道跡がくっきりしていたから。右へ行こうが道は無視して正面を登ろうが、尾根には上がれるはずです。ただとてもキツそう。とりあえず左、という感じです。で、左に進むとこんなものが。
遺跡の発掘現場を彷彿とさせる雰囲気ですが、どうやら火薬庫らしいです。ただ、シカでも越えられそうな金網なので現役じゃないのじゃないかな。それとも異常を感知すると一斉に爆発する仕掛けで守られているとか。
とてつもなく急坂です。どこから登り始めるか、なかなか踏ん切りがつきません。
さらに進むとこんな渋い雰囲気の扉を構えた倉庫がありました。
ここから登り始めることに決定。この写真ではよくわかりませんが、左下には石垣が組まれています。その横のかすかな踏み跡をたどります。
急坂のうえにこれから土にならんとする間伐材が行く手を阻みまくります。
右手の尾根筋に向かってトラバース気味に進路を変えます。
そこそこ登ってきました。
はっきりした作業道らしき道に出くわしたので、しばらく身をゆだねます。
まもなく尾根に乗るというときの藪攻撃。
640mあたりで尾根筋に登りついての見下ろし。
同じ場所から尾根を見上げるととんでもない急坂。
きつい坂が続きます。
670mあたりから北西方向に見えた尾根。大ブナ尾根でしょうか。
尾根は優雅な左カーブを見せるけど道は相変わらず急です。
突然の右矢印赤ペンキ。右方向に歩いてはみましたがその意図は不明。尾根筋を歩きます。
振り返り。
飽きるぐらいの急坂が続きます。
道中。ずっと、低く響く多摩川の音とそれよりはキーが高いシダクラ沢の音が聞こえています。
また右矢印赤ペンキ。やっぱりわたくしには意図がわかりませんでした。
770m付近から南東方向。手前に見えているのはシダクラ尾根のはず。奥のぽっこりしたピークは九竜山(942m)のはず。
右手から尾根がにじり寄ってきました。サス沢の右岸から登ってきた尾根です。そういえば、しだくら橋とその上流にある道所橋(どうどころばし)から登る尾根ともにシダクラ沢左岸尾根と呼んでいるようです。850m付近で合流するまではまったく別の尾根なんですが。両者相譲らず、骨肉の争いが進行中、なわけないか。
奥多摩湖と小河内(おごうち)ダム。
賑やかな場所。サス沢の右岸からやってきた尾根との合流(分岐)地点を示すマーキングでしょう。
こちらがサス沢の右岸方向。
こちらが登ってきた方向。
まだ急坂は続きます。
大木出現。
樹冠を見上げる。
近寄ってみると2本並んでいました。
幹。
葉。これはイチイということでいいんでしょうか。調べてはみたものの、まったく確信が持てません。
やせ尾根にイチイ(仮)の大木がズラズラと続きます。
これは多分、大ブナ尾根を撮ったつもりの写真。
心地よい雰囲気なのですが、相変わらず急坂です。
獣に激しく削り取られた樹皮。
最後の登りの雰囲気マンマンじゃありませんか。
振り返り。赤テープには「←左へ」と書かれていました。右には歩きやすそうな尾根が伸びていました。
もう、登る高みは見えません。
大ブナ尾根の道が見えました。
見えづらいですがロープが張られています。
ロープの反対側から。右手奥から登ってきました。
惣岳山を目指します。
何が写っているんでしょう。
「東京市」と彫られた石柱。
プチ石尾根。
富士山。
惣岳山。
奥多摩湖など。
あばら骨のような階段を上る。
惣岳山に到着。
山頂の様子。
山頂の様子。
山頂の様子。誰もいません。ミックスナッツを食べ、水を飲んで出発です。