奥多摩尾根歩き
大沢山中尾根、日蔭三頭ノ沢左岸尾根

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今回は大沢山中尾根を登り、日蔭三頭ノ沢左岸尾根を下りました。
大沢山は三頭山の南にある山ですが、『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版)には大沢ノ頭と表記されています。現地の立派な山名板が大沢山なのでこちらを採択し、中尾根の名前は『詳細図』によります。大沢山中尾根は大沢山から南西に下り、大長作川(おおながさくがわ?)とカラタキ沢という流れの出合に没している尾根です。
日蔭三頭ノ沢左岸尾根は大沢山から東に三頭大滝のちょっと上流まで下っている尾根です。日蔭三頭ノ沢と日傭小屋ノ窪という谷に挟まれています。
日蔭三頭ノ沢左岸尾根から先は「石山の路」という遊歩道を南に登り、いくつかの小尾根を乗越し、どーにもこーにもテキトーにでも名前の付けられない尾根を三頭沢の遊歩道まで下りました。
コース JR中央本線上野原駅→[START]飯尾バス停→(35分)大長作川→(1時間)カラタキ沢出会い→大沢山中尾根→(2時間10分)大沢山→日蔭三頭ノ沢左岸尾根→(40分)石山の路→(15分)小尾根→(40分)三頭沢→旧道→九頭龍神社→(45分)[GOAL]檜原温泉センター数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅
(6時間5分)
歩いた日 2023年12月22日(金)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR中央本線上野原駅→[START]飯尾バス停→(35分)大長作川→(1時間)カラタキ沢出会い→大沢山中尾根→(2時間10分)大沢山


大沢山中尾根の取付まで大長作川沿いをのんびり歩き、右岸の道? みたいな道を歩き、水線に降りてさかのぼり、最下端からビシッと取付くことができました。おだやかな尾根道で始まりはしたんですがフツーに急登もあったりで。

おはようございます。上野原駅から飯尾行きバスに乗り飯尾で下車。バスは転回するために坂道をぐーっと登っていきます。
バスを追うように歩き始めました。道すがら。鶴川の下流方向です。
県道18号上野原丹波山線をてくてく歩きます。このあたりがおそらく最高地点。あとは下りです。
上野原市から小菅村へ。
すぐに大長作川に架かる宮川橋です。以前に長作尾根を登ったときは民家の脇を歩いたんですが、
地形図の破線(徒歩道)はもう少し先です。探してみました。あの坂道を登ってみたんですが民家で行き止まり。違いました。ゆっくり引き返します。
どうやらこの道が破線なんですが、先ほどの民家の真ん前を通っています。さらに引き返して脇を歩くことにしました。
民家脇を歩いた突き当りに3体の馬頭観音らしき像が立っています(写真中央やや右上)。かつては生活道であり仕事道だったんでしょう。
積み上げられた薪の先の道を登ります(これはまったくの無駄骨でした)。
牛飼尾根に立ちました。けれどもこの尾根を登っていけばいつ大沢山中尾根に取付けるのかわかったもんじゃありません。
右の踏み跡を下ります。
あちらから下ってきました。
なんのことはなく、薪の前の道を歩いてくればよかっただけです。おそろしく無意味な高巻きでした。
牛飼尾根長作尾根を歩いたときのことがごっちゃになっていました。この後も記憶の曖昧さでちょっとした失敗が起きました。
畑にはさまれたり、
植林にはさまれたりしながらのんびり歩きます。
小さな谷に架かった橋を渡ったりもします。
左手はソバ畑です。長作尾根を歩いたときは花が満開でした。
広い畑跡の端っこに廃屋が建っていたりもします。
右手のずいぶん下に大長作川が見えます。
小さな竹林の手前の道を大長作川に向かって下ります。
一升瓶が散乱していました。
大長作川です。透き通った水が冷たそうです。
古い割り箸みたいな木橋は渡らず、
ちょっと上流で左岸に移りました。
道? みたいな道を歩いていたんですが、あまりに荒れてきたので
水線に降り、
大長作川をさかのぼります。
左岸を歩けなくなったので右岸に移るとそこそこしっかり道がありました。いったいどこから来たんでしょう。
※帰宅後に長作尾根を歩いたときの記録を見返すと、小さな竹林の手前ではなくその先から右の道に入るとここに続くことが判明。すっかり忘れていました。
カラタキ沢の出合に着きました。
右奥からカラタキ沢、左奥から大長作川。左上が大沢山中尾根です。

大沢山中尾根の下端、大長作川とカラタキ沢出合の景色。
ここから取付きます。
大長作川を渡り、
崖を登ってきました。
尾根の突端から出合を見下ろします。振り返って登り始めるとすぐに
右からしっかりした道が登ってきました。思い出しました。長作尾根を歩いたときにカラタキ沢をちょっとさかのぼってこの道へ出てきたんでした。
道は右の植林沿いに続いていますが尾根は左の大長作川沿いです。なだらかな尾根がのびています。
右手に畑跡らしき平地を見ながら登っていきます。大長作川沿いにはその名前にふさわしく断続的にずーっと奥まで畑跡があります。勾配が小さく耕作しやすかったのかもしれません。
先ほどの道と尾根上で合流。尾根上のT字路です。突っ切って尾根へ。
畑跡はなくなり、植林に囲まれて登ってきて
登ります。
標高950m(以降、「標高」は省略)あたりで尾根は平坦になり、
すぐに明るい雑木の尾根になりました。
980m圏の小ピークです。大沢山中尾根には等高線には現れない小ピークがいくつもあります。
左手に見える長作尾根。三頭山も見えているはず。
右手は大茅尾根
小ピークを越え、
また越え、
ぐっとヤセ尾根になったりもします。
1120m圏で急登が始まりました。
必要もないのに岩の上を歩いたりするとキッツい急登を忘れられます。
道すがら。新緑の頃はどんな風景なのでしょう。
シュッとした尾根道ですが、これがなかなかの勾配です。
登ってきて
1240m圏でおだやかな尾根になりました。
左手の三頭山側からの風がめちゃくちゃ強く冷たく、軍手の荒い目を容赦なく責め立てます。
植林? みたいな尾根から
雑木の急登になり
登ってきて
笹尾根の大沢山山頂に到着。1482mの標高点です。これにて大沢山中尾根はおしまいです。
三頭山はあちら。
あーたまーをくーもーのーなーかにーいーれー♫
大沢山中尾根。次の日蔭三頭ノ沢左岸尾根はすぐ背中です。