奥多摩尾根歩き
大栗尾根、ハンギョウ尾根

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大栗山→ハナド岩→ハンギョウの頭→ハンギョウ尾根→モノレール始点→林道小川谷線→日原街道→[GOAL]東日原バス停


ハンギョウ尾根のモノレールに沿って終点から起点までつかず離れずというか離れず離れずで下りました。

この先、尾根は二手に分岐しています。ボンヤリ歩いていると直進して秩父市の山域に取り込まれてしまいます。
危ないところでした。わたくしの次の目的地はハナド岩です。右に曲がって長沢背稜を進みます。
ハナド岩に着きました。手前の小尾根の向こうが登ってきた大栗尾根です。
ニョッキリと見えたピークがモッコリと見えています。あそこが岩場だったはずです。
で、あっちの小川谷に向かって伸びていきます。
ちょっと左に視線を移すとこちらはこれから下るハンギョウ尾根です。チョコレートでコーティングされた柿の種をかじって水を飲んで出発します。
同じ場所で写真を6枚撮っていました。なんでかな、と思っていたところ思い出しました。風が吹くと大粒の雪がシャーッと斜めに飛んでいました。わたくし、今シーズン初の雪です。その雪を撮ろうとしたんですが、この通り、まったく写っていません。
登山道をほんの少し離れてハンギョウの頭(1553m)に到着。ここからハンギョウ尾根を下りす。
登山道に戻るように下っていきます。
「17」はどうしたんでしょう。

カロー大滝(かろう橋)への分岐までスライドで歩きます。「17」は見つかりました。「16」は縦長で、その横に「18」と「17」が縦に並んでいる、ということかな。どーでもいいか。

「終点」から40分ほどでかろう橋への分岐に到着。
モノレールの支柱の赤テープと
この木の幹の赤テープが目印です。下ばかり向いて歩いていても、上ばかり向いて歩いていても(これはかなり少数派だと思います)気付く可能性大です。ここの標高は1160mくらい。
こっちがカロー大滝への尾根。かなりの急降下が続きます。
さて、モノレールを追いかけます。正面に見えるピークはタワ尾根の篶坂ノ丸(すずさkさのまる)だと思うのはわたくしだけでしょうか。
ここでモノレールは尾根を外れて左へ。ちょっと迷いましたが、わたくしはそのまま尾根を進みます。
尾根を下っていくと、
立派な道が尾根を横断していました。
こっちは右(北)方向。
こっちは左(南)方向。この道がどこにつながっているのか、数時間後に意外な経緯で判明します。
そのまま尾根筋を下ります。
モノレールと合流するとすぐにこんな引き込み線がある場所に着きます。
工作物がガチガチに組み合わさって力強いエネルギーを放っています。
その横には国宝の日本刀のようにレールが一振り飾られていました。
モノレールは続き、ここは地形図の1086mピークです。とくになにがあるわけではありません。
いつの間にか左手が植林帯になり、
すっぽり植林帯に包まれ、
30度は超えているに違いない急斜面を下ってきて、
下ります。生真面目にモノレールに沿って歩いているとあまりにキツいので植林帯の中をテキトーに下ったりもします。
こんなんですよ。
CGじゃありません。あっちからグーッと下ってきて、
まだ下ります。モノレールは「飽きる」ということを知らないんでしょうか。
こういう尾根上を歩けるとホッとします。
足元がザレてきました。
ザレてゴツゴツです。
左下にモノレールの車庫の屋根が見えてきました。
急降下は止みません。このあたり、モノレールの右側を歩くのは危険です。
小川谷が見えます。
尾根の下端は小川谷林道で削られ、落石防護ネットでガッチリと囲まれていました。
車庫に到着です。
モノレールは車庫に吸い込まれました。これにてハンギョウ尾根モノレール伝い下降はおしまいです。
小川谷林道に立ちました。
アディオス! 車庫! あとは林道をひたすら歩き、東日原バス停に向かうだけです。

東日原バス停でMさんと会いました。そして素敵なプレゼントをいただきました。小川谷右岸を中心にした地図です。ご自身で歩いた道の分岐の様子や危険箇所、崩落した木橋の巻き方などが書き込まれています。名付けて「Mマップ」。漢字を添えたほうが「M資金」みたいでカッコイイんですが、「M地図」ではちょっと語呂がよくありません。だから「Mマップ」。
「Mマップ」には『詳細図』にも掲載されていない道がみっちり書き込まれています。例えばモノレールから離れて尾根を下っていたときに横切ったあの立派な道は、北に向かえばクラミ窪という沢を越えて岩場の上部を辿り、さらに滝上谷を越えて大栗尾根の1000mあたりに着き、逆方向の南に向かえば「カマアト」を経てかろう橋近くのハンギョウ尾根に着く、といったことが読み取れます。これまで歩いた尾根で見かけた道がどこにつながっているのかがわかり、歩けそうな尾根や取り付きのヒントも盛りだくさんです。眺めれば眺めるほど日原の懐の深みに取り込まれそうです。Mさん、「Mマップ」ありがとうございます。