新秩父線44号尾根、真名井北陵(その2の1)

今回は新秩父線44号尾根を登り、真名井北陵(まないほくりょう)をちょっと登り、曲ケ谷沢に沿った道を下りました。JR川井駅から歩いて林道大丹波線(りんどうおおたばせん)から登って林道大丹波線に下るというルートです。
新秩父線44号尾根はテキトーな名前です。尾根上に東京電力の新秩父線44号があります。そういう訳です。ただ、この尾根の左側にはマチクボという沢(『奥多摩 登山詳細図(東編)』吉備人出版)があるのでマチクボ左岸尾根でもいいんですが、なんとなく新秩父線44号尾根のほうがキリッとした感じで好きです。
新秩父線44号尾根を目指したのは、以前に大丹波林道を歩いていたときに目にした東京電力の黄杭が気になってしかたがなかったから。だって、黄杭は林道の端にあって、矢印ははるか眼下の大丹波川を指しているんですよ。「コレってどういうこと?」って思いますよね。
下調べで新秩父線44号を歩いたかたの記録を見つけました。数年前の記録ですが、大丹波川に架けられた橋があるようです。ですが、橋はありませんでした。台風24号の影響で流されたのしょうか。24号で44号が影響を受けたのでしょうか。まっ、それは置いといて今回の尾根歩きは「橋との闘い」でもありました。ちょっと大げさか。
新秩父線44号尾根のてっぺんは新蔵指ノ丸(しんくらざすのまる)というピークなんですが、真名井北陵の上にあります。真名井北陵っていう名前もキリッとした感じで好きです。窓を開けて大声で「まーなーいーほくりょー」って叫んでもいいくらいです。真名井北陵はずいぶん前に登ったことがあるんですが、まったく覚えていませんでした。今回は上4分の1くらいしか歩いていないのですが、ヤセた部分もあってちょっとデンジャラスですがとても素敵な尾根でした。
真名井北陵のてっぺんは真名井沢の峰というピークで、ここは赤杭尾根(あかぐなおね)との合流点になっています。真名井沢の峰から赤杭尾根を川苔山のほうへ少し登り、曲ケ谷沢に下りる道に進みました。序盤はしっかりした道で、くの字くの字でどんどん高度を下げていったんですが、曲ケ谷沢を渡ってからはなかなかハードな道が続きました。
桟道や木橋、木の階段が立て続けに現れるのですが、滑りやすいし落石が覆っていたりと、すんなりと歩けません。また対岸へ渡るタイミングを逸すると、結構シビアな状況になりそうです。まっ、わたくしが歩けたくらいですから、とことんデンジャラスというわけではありません。これから綾羅錦繍をまとう谷間はさぞかし美しいと思います。
曲ケ谷沢が大丹波川に合流して、大丹波川沿いに歩き出してからも橋にはちょっと悩まされました。何カ所かで橋が流されていて、飛び石で川を渡らざるをえませんでした。
大丹波林道に上がれば、あとは川井駅に向かうだけです。途中、ワサビやスダチを買ったり、缶ビールを買ったり、まくり上げていた袖を下ろし、初秋の大丹波をテクテクトボトボダラダラと歩きました。

コース [START]JR青梅線川井駅→(1時間40分)新秩父線44号の黄杭→新秩父線44号尾根→676mピーク→新秩父線44号→(1時間50分)新倉指ノ丸→真名井北陵→(1時間)真名井沢ノ頭→(10分)曲ケ谷沢下降点→曲ケ谷沢→(1時間40分)大丹波林道→[GOAL](2時間)JR青梅線川井駅
歩いた日 2018年10月21日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。


[START]JR青梅線川井駅→新秩父線44号の黄杭→新秩父線44号尾根→676mピーク→新秩父線44号→新倉指ノ丸→真名井北陵→真名井沢ノ頭


新秩父線44号尾根はいきなりの橋流失?のトラブル。植林対を抜けて素敵な尾根歩き。真名井北陵はまた歩きたい尾根のひとつです。


おはようございます。川井駅です。改札を出て左の階段を下りてガードをくぐり、大丹波川を渡ります。すぐに右折し、大丹波川右岸を上流へ上流へと歩きます。

ダルマ君にいったい何があったのでしょうか。縛られたうえに放置されています。

ひたすら歩きます。

林道の端に黄杭が見えてきました。川井駅から歩いて1時間40分かかりました。真ん中の尾根が目指す新秩父線44号尾根です。44号鉄塔のてっぺんがちょっとだけ見えています。

黄杭の横から

大丹波川に下る道(階段)がついています。

視線を上げると大丹波川にいくつもの尾根が沈み込んでいるのが見えます。

ザックから軍手と杖を引っ張り出し、靴紐を締めて出発です。

下り初めはこんな感じ。

やがて大丹波川の上流に向かうようにどんどんトラバースします。

あの黄杭で左下に折れると、

大丹波川です。

下調べでは橋が架かっているとのことでしたが、ウロウロ探してみても見つかりません。ただ、対岸には道らしきものが続いています。

しょうがないので、杖で体を支えながら滑る石の上を伝って、なんとか

対岸へ。

階段が続いていました。

樹脂製の板を金属棒で支える形式の階段は、山腹を斜行していきます。歩きやすいかどうかは別にして、間違えようのない道標です。

で、階段から続く巡視路と思われる道は尾根をグルリと回り込んでいきます。向こうにはワサビ田が見えます。尾根筋からどんどん離れていきます。これはマズいです。右上に急登し、

尾根筋に乗りました。これは尾根の下端を見下ろしたところ。

そして、こちらを登っていきます。作業道というか獣道というか微妙な踏み跡があちらこちらに散在しています。

テキスト。

テキスト。

大きな岩がゴロリとある696mのピークを通過します。

唐突に左に巻く道が出現。もちろん、わたくしは右の尾根の上を歩きます。

尾根はこんな感じ。そこそこ急登です。

尾根の左側はこんなふうに大きくうねっています。

右側はこんな感じ。

ポッカリと開いた穴を通過。

左から尾根がやってきます。

合流するとその先に、

新秩父線44号です。

これは尾根を回り込むように登ってきた巡視路。

北方向の眺め。長沢背稜(都県境尾根)が見えています。右の木の向こうが槙ノ尾山、左のピークが長尾丸山だと思われます。

鉄塔の土台で一休みして先に進みます。

樹脂製の階段が、

かなりの間続きます。

右手に黄杭が見えたので近寄ってみました。45号鉄塔への道標でした。

右の道は45号鉄塔へ、わたくしは正面の尾根筋に復帰します。

左から尾根が寄ってきて、

すぐに右から尾根が寄ってきて、

見上げるときれいな青空だったりしながら、

尾根は完全に自然林になりました。

ヤセた尾根。

木がベリッとはがれてちょっと荒々しい尾根。

ここに落ちたらダメな尾根。

とても歩きにくい尾根。

空に向かう尾根。

右半分が崩れ落ちた尾根。

ヤセた尾根を歩いてきて、

きょう初めて石杭を見ると、

そのすぐ先が新蔵指の丸(1002m)でした。ここで新秩父線44号尾根はおしまい。初っ端の橋流出?事件で先が思いやられましたが、心地よい尾根歩きでした。さては南京玉すだれ、このピークは真名井北陵との合流地点です。

これが真名井北陵の東(下)側。かなりの急降下で、踏み跡もはっきりしません。チラリと赤テープが見えますが、真名井北陵を下りるときには要注意地点です。

新蔵指の丸からの眺め。電線が五線譜のように微かに鳴っていました。

水を飲んで出発です。

激ヤセです。

赤テープがあちらへ「おいで、おいで」してますが、わたくしはビシッと、

尾根筋を歩きます。

巨岩の脇を通り抜けます。

左に巻き道っぽい道がありますが、露岩の尾根を進みます。

危険を感じるほどではありませんが、かなりの急登です。

ピークに到着。雁掛ノ峰(1168m)でした。水を飲んで出発です。

油断できません。

ちょっと油断できます。

油断できません。

おっ、あれが真名井北陵てっぺんか、と思ったら違っていて、

次のピークでした。

真名井沢ノ峰に到着しました。これにて真名井北陵はおしまいです。

登ってきた真名井北陵はあの奥です。
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