シオジ窪右岸尾根、塩地ノ頭北西尾根
(その2の1)

今回はシオジ窪右岸尾根を登り、塩地ノ頭北西尾根(しおじのあたまほくせいおね)を下りました。
シオジ窪右岸尾根は倉沢谷(くらさわだに)のズーッと上流の長尾谷(ながおだに)の左岸に流れ込んでいるシオジ窪という沢の右岸、塩地ノ頭北西尾根はシオジ窪の左岸にある尾根です。シオジ窪右岸尾根という名前は『バリエーションハイキング』(松浦隆康 著 新ハイキング社 刊)の「19 グミノ滝と長尾谷」の地図に、塩地ノ頭北西尾根という名前は『静かなる尾根歩き』(同)の「18 鳥屋戸尾根から派生する尾根」によっています。
シオジ窪右岸尾根のてっぺんは鳥屋戸尾根(とやどおね)上の1268mの松岩ノ頭(神庭尾根、松岩尾根)というピークで、塩地ノ頭北西尾根のてっぺんは塩地ノ頭(1264m)というピークならスッキリするんですが、地形図を見る限り塩地ノ頭からちょっと下った1260m圏がてっぺんです。下端は2つの尾根ともに長尾谷とシオジ窪の出合に落ち込んでいます。
正直、シオジ窪右岸尾根を歩いたと言うにはちょっぴり忸怩たる思いがあります。ログの通り、尾根を歩いたのは上の方だけです。作業道をたどるのがラクで面白くてズーッと追っていってつい尾根に乗りそびれました。尾根に向かってよじ登っている途中から体調はグズグズになっていき、それはもうたいへんな思いをしました。
終始、雲の中を歩き、時折、小雨が降り、見下ろしても見上げても展望ほぼゼロだったけれど久々の尾根歩きはしんどかったけれど楽しかったです。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]倉沢バス停→林道倉沢線→(1時間30分)長尾谷・シオジ窪出合→シオジ窪右岸尾根→(3時間)松岩ノ頭→鳥屋戸尾根→(30分)1260m圏→塩地ノ頭北西尾根→(1時間20分)長尾谷・シオジ窪出合→林道倉沢線→日原街道→[GOAL](2時間)大沢バス停→JR青梅線奥多摩駅
歩いた日

2020年7月24日(金)

※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]倉沢バス停→林道倉沢線→(1時間10分)長尾谷・シオジ窪出合→シオジ窪右岸尾根→(3時間)松岩ノ頭


シオジ窪の左俣の右岸に延びている作業道をズーッとたどり、左俣が再び分岐する場所まで歩き、そこからようやくシオジ窪右岸尾根によじ登りました。

おはようございます。奥多摩駅前から東日原行きのバスに乗り、倉沢バス停で下車。チョロQみたいにかわいいバスは去って行きます。
ちょっと戻って林道倉沢線(以下、林道)のバリケード前で身支度をします。久々の尾根歩きなのでモタモタします。バリケードには落石や倒木のため登山や釣りの自粛を要請するポスターが下がっていました。
いきなりの落石です。これでは車は通れません。
あの上からドシャドシャドシャと落ちてきたようです。逃げるように通過します。
こちらは落石プラス倒木。
倉沢谷の水量は多い、んだと思います。
いたるところで水がほとばしっています。
林道の4割くらいは水が流れています。
幕岩と名付けられた巨大な岩を回り込むと、
測量ポールが立っていて、
林道がボッコリとえぐり取られていました。
山沿いにしっかりした踏み跡があるのでデンジャラス感はありません。修復にはそーとー時間がかかりそうです。
魚留橋(うおどめはし)手前の広場。ここにはたいてい車かバイクが停められていた記憶があるんですが、しばらくはひっそり閑とした時間が流れるんじゃないでしょうか。
魚留橋たもとの穴。見るたびに大きくなっています。
魚留橋から見える魚留滝。
魚留橋を渡り、林道を右にグーッと曲がって左にグーッと曲がったところからの景色。
気になる梯子だけれども登れそうにありません。
地蔵橋(ぢぞうばし)を渡り、棒杭尾根(ぼうくいおね)との分岐に到着。左上に延びるのが棒杭尾根への取り付きで、林道は正面奥に続いています。
かなり荒れた林道を進みます。
こんなところを乗り越えて、
こぢんまりした崩落地を乗り越えて、
林道の終点と思われる場所に到着しました。右岸に長尾谷右岸歩道が続いています。木の階段で長尾谷に下ります。
石が登ってきています。
階段を下りるとすぐに長尾谷(左)とシオジ窪(右)の出合です。
長尾谷を渡りました。
シオジ窪と塩地ノ頭北西尾根(右)。
塩地ノ頭北西尾根の下端。急勾配で長尾谷に落ち込む直前で手前に向かってくる踏み跡らしきものが見えます。下りはあそこを目指すことにします。
シオジ窪とシオジ窪右岸尾根(左)。
シオジ窪の上流方向。
水を飲んでシオジ窪右岸尾根を目指します。ですが、地形図を見るとこのあたりの尾根は入り込んでいてすんなりとは取り付けません。
とりあえず長尾谷の左岸に沿って延びている薄い踏み跡を追ってみることにしました。
こんな道になりました。大きなくの字くの字で登っていきます。
長尾谷がずいぶん下になり、
尾根に乗りました。これは下端方向です。左下にシオジ窪がチラリと見えています。
尾根の左側にしっかりした道が続いています。
尾根に付かず離れずでくの字くの字の道は続きます。
崩落でのっぺり。
岩にぶつかり、
道は消えそうで消えずに続きます。
910mあたりで再び尾根に合流。右からはシオジ窪(左俣)のサラサラとした軽い音、左からは長尾谷のゴゴゴゴーという重い音が聞こえてきます。
ヤセ尾根を登って行くと大岩が道を左右に分けていました。925mあたりです。この尾根は目指す尾根の隣なので右(南)に移るべく、右の道をチョイスします。左の道はグーッと急登気味です。
大岩の横を通過中。
右下に沢が見えてきました。おそらくシオジ窪左俣です。
大岩で左の道を進むとあの尾根の上を歩くのでしょうか。
先に進みます。対岸がシオジ窪右岸尾根です。崩落でしょうか、のっぺりしています。
沢沿いの道は続きますが、そろそろ対岸に渡り尾根に取り付かないと尾根歩きになりません。
950m圏のここで沢を渡ります。
対岸に道は見つかりませんが、
とにかく登るしかないのでこんなところを斜上します。
ピッケルを出そうかどうしようか迷っていると突然、道に出くわしました。
沢のもう少し上流から道が登ってきているようです。テープがありました。後にも先にも登りのルートでテープを見たのはここだけでした。
薄い踏み跡をたどります。
あちらに稜線が見えていますが、
こんな道や
こんな道を歩くのがラクで面白くてついズルズルと深追いしてしまいました。
さすがにマズい、と思ったのが先ほど渡った沢が二又に分かれた場所に着いたとき。1030mあたりです。
右俣の上流方向。
道は沢の向こうに続いています。
引き返しながら斜上し、尾根上を目指すことにしました。
登ってきて、
登ります。かなりの急登です。
テキトーに登ります。なんだか体が重いです。
登ってきて、
登りますが、かなりバテバテです。10歩登ると30秒くらい休まないと動けません。
できるだけ勾配が小さいルートで稜線を目指します。
もう少しです。が、
その手前の大木で息を整えます。
ブナでしょうか。
やっとのことでシオジ窪右岸尾根に這い上がりました。1120m圏です。これは尾根の下方。長尾谷とシオジ窪の出合から1時間50分ほどかかっています。
登ります。ヤセ尾根のそこそこの急登が続きます。しんどいです。体がなんかヘン。
尾根上で大休止。体はダルく、頭は痛く、吐き気もします。力のないあくびが出ます。菓子パンを持っていたんですが食欲はなく、「塩分チャージタブレット」という飴を水でかみ砕きました。いま思うに低血糖の症状じゃないでしょうか。朝からコーヒーと水以外は口にしていませんでした。いま、山行時の朝食は必ず摂るよう、ココロに誓いました。
雲に包まれてうなだれていると汗が冷えてきました。寒いです。よくてビバーグ、悪くて遭難、最悪は行き倒れ、などと思いながらザックを背負います。
急登は手を緩めません。
いま写真を見るとグッとくる尾根です。いつか、もっと下の方からビシッと登ってみたいです。
あの向こうに下る予定の塩地ノ頭北西尾根があります。
いきなり尾根の様子が変わりました。草が生えています。見上げると空が広がっています。
石標を通過します。
登ってきて、
鳥屋戸尾根に合流しました。これにてシオジ窪右岸尾根はおしまいです。
シオジ窪右岸尾のてっぺん、松岩ノ頭。