奥多摩尾根歩き
大茅尾根

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さて、今度はどこの尾根を歩こうかと『山と高原地図 23 2012年版』を広げてまず思ったこと。もうそろそろ新しい地図を買ったほうがいいかな? 次に、左下の山梨県側はほとんど歩いていないな、と。
そこで三頭山(みとうさん)の南にある大茅尾根(おおがやおね)を大沢山(おおさわやま)まで登ってみることにしました。下りは笹尾根(ささおね)を少し歩き、槇寄山(まきよせやま)の先にある西原峠(さいはらとうげ)から数馬方面へ、「檜原温泉センター 数馬の湯」をゴールにして温泉とビールをゲットしようという魂胆です。
往路のJR中央線上野原(うえのはら)駅で降車したのも、富士急山梨バス飯尾(いいお)線に乗ったのも初めてのことでした。それはそれで楽しかったんですが、大茅尾根の取っかかりになる飯尾バス停から大羽根峠(おおばねとうげ)まで大迷走してしまいました。
コース JR中央本線上野原駅→(START)飯尾バス停→(1時間40分)大羽根峠→大茅尾根→(30分)大羽根山(954.4m)→(1063mピーク)→(30分)大茅(1237m)→(1時間30分)大沢山(1482m)→(1時間)槇寄山→西原峠→(GOAL)(1時間10分)数馬の湯→武蔵五日市駅
歩いた日 2017年9月30日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR中央本線上野原駅→飯尾バス停→大羽根峠→大茅尾根→大羽根山→大茅→大沢山


いやはやまいりました。大茅尾根の上半分は急登、その上半分は露岩の尾根でした。

おはようございます。上野原駅北口です。
この帽子の男性はおそらく日本一、いや世界一山梨県東部の山に詳しいと思います。手作りの詳細な登山地図もたくさん無料配布されています。
鶴峠行きのバスを待ちます。狭い駅前にひっきりなしに自家用車が来て、家族らしい人を降ろしてくるりと周回して去って行きます。その合間を縫うように各方面行きのバスがぐぉーんとやってきては人を乗せてがぉーんとどこかに走り去ります 。
北口を出て左、この看板の後ろに並んでバスを待つのがルールのようです。
バスに乗りました。曲がりくねった道をぐんぐん高度を上げていきます。車窓から。
車窓から 。
飯尾バス停で降車。わたくし一人でした。
左へのヘアピンカーブを軽やかにこなして去って行くバス。
バス停からすぐ先、ヘアピンカーブではなく、真っ直ぐ進みます。
こんな道です。
民家を過ぎ、進みます。木橋が見えます。いい雰囲気です。
(迷走開始)木橋を渡ってすぐ、左の薄い踏み跡に進入するも道が消え、引き返します。なぜここに踏み込んだのかは今もわかりません。
(迷走中)民家まで戻り、竹林に入る立派な道を発見。峠道ならこれぐらいしっかりしているはず、と突き進む。
(迷走中)竹林を抜け、植林を抜けると畑跡に。? 向こう側に進みます。
(迷走中)でもって道なき道を進むと尾根筋にアンテナの残骸。?? 見下ろしても道らしいものは見えません。
(迷走中)見上げて尾根筋を登ることに。
(迷走中)ここはどこでしょう???
(迷走中)ここはどこでしょう????
(迷走中)立派な道に遭遇! 左に下ると大羽根峠があるんじゃないかとしばらく下ってみたけれど道が不鮮明になり、結局ここに戻りました。
(迷走中)プリンとしたゼリーみたいなキノコ。
(迷走中)720m付近のやけに平らな場所。ここはどこ?????
(迷走中)シカの角が落ちていました。長さ(高さ)53.5cmの立派な角です。
(迷走中)もう何が何やらわかりません。シカの角で草をかき分け、藪の中を突き進みます。
(迷走中)藪の中でアケビの実が熟していました。
(迷走中)赤テープが落ちていました。ここはどこ????
(迷走中)とりあえず高い場所に登ります。
(迷走中)なんだか踏み跡がしっかりしてきました。登り詰めます。
(迷走中)で、いきなりの建造物?????
(迷走中)???? 後日判明したんですが、ここは殿平(でんでーろ。878m)というピークです。広場のようになっています。
(迷走中)しっかりした踏み跡を下ります。
(迷走中)いかにも峠道っぽい道(後日判明しましたが、まさに峠道でした。しかもこのあたりが大羽根峠そのものでした。迷わなければ約30分のコースタイムですが、1時間40分もかかってしまいました)に出ました。道の向こうに尾根筋を辿る踏み跡が見えます。
(迷走中)峠道っぽい道に下り、左に進んでみました。すぐにこんなヌタ場がありました。工事現場でセメントを練っているみたいな雰囲気です。
(迷走中)ここはどこだろう??? と重いながら、とりあえず尾根筋を登っていきます。
(迷走中)面白い木。これは下調べで見たような?
(迷走中)続いて大きな木。
(迷走中)この木も下調べでみたような。
(迷走中)急登です。左手が明るくなってきました。
(迷走中)伐採地に到着。これはひょっとして大茅尾根にいるんじゃないのかな、との思いが強くなってきました。奈良倉山(ならくらやま)なんかが見えているはずです。
三角点を発見。プロテックの表示は939m(ホントは954m。以降の標高は補正した数値を表記します。家を出てから1回も補正していないのにこの日プロテックは終始かなり正確でした)。ここは大羽根山だと確信。迷走は終了です。ただ、モヤモヤモヤモヤ、???感は残りました。うーん、そう! シカの角がわたくしを呼んだんだな、ですよね、どー考えても。
金属板をひっくり返してみた。
秋なのに緑がきれいです。
心地よいです。そういえば、背後に富士山が見えるはずですが、葉っぱで見通せませんでした。富士を背負って歩くのは気分が良いのか良くないのか、意見が分かれるところ。かな?
1100m付近。ここが大茅(おおがや・大茅山)と呼ばれる場所だと思います。
急登が始まりました。
きついです。
これはトリカブトでしょうか。花にピントが合っていません。
急登がゆるむ場所もあります。
が、基本は急登で、
岩が露出してきて、
また急登で、
岩と急登で、
もうグロッキーです。
こんなんが続きます。
最後の急登でしょうか。
最後の急登がずっとずっと続きます。
少し勾配が緩んだところでようやく笹尾根が見えてきました。
あとほんのもう少し。
大沢山にポンと飛び出しました。と書ければいいんだけれども、マヨネーズの最後の最後の一絞りがボトリ、という感じでたどり着いたのでありました。