ネズミザス沢右岸尾根、カラ沢尾根
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■カラ沢尾根合流→(1時間20分)ネズミザス沢尾根合流→(45分)カラ沢丿頭(石尾根)→小中沢林道(三ノ木戸林道)→(3時間)[GOAL]JR青梅線奥多摩駅
ネズミザス沢右岸尾根の取付で精魂のほとんどを使ってしまい、おまけにクマの親子に出会った興奮がしばらく尾を引き、カラ沢尾根は呆けたように登りました。ただ、急登や重い足取りのおかげで鮮烈な新緑にゆっくりじっくりしみじみと染まることができました。
合流してすぐのカラ沢尾根はタラーンとした地形です。
テキトーに登っていきます。
ここにもワイヤーが残されています。
ネズミザス沢側の斜面には3方からワイヤーを張られた木が立っていました。かなり頼りにされていたんですね。
ちょい岩ゴロゾーンを抜けると
尾根上に岩が盛り上がっていました。正面突破します。
岩を越えると尾根はずいぶんゆるやかになりました。左植林、右雑木になって1229mの標高点あたりを通過します。なにもなくてよかったです。クマの親子が座っていたりしたら腰が抜けていっしょに座る羽目になっていました。
ポコリとした小さなピークへの急登です。久々の急登を
登りきると、またなだらかな尾根が続きます。
曇天にちっとも映えない新緑いとおかし。
波打った地形です。
右から登ってきたネズミザス尾根と
合流しました。1340m圏です。ネズミザス尾根の下方。このあたりは幅広で下りでは進路がわかりづらそうです。
これから左右から登ってくる子尾根といくつも合流します。
そのひとつが赤ナギ窪右岸尾根です。1390mあたりから北西に下って途中に1055mの標高点が設定されている尾根です。合流点をちょっと過ぎて見下ろして撮影しています。名前はテキトーです。あわよくば今回、標高点あたりまで下って引き返してこようと思った尾根ですが、体力的にちょっと不安。というかめちゃくちゃ不安。あきらめました。
ゆるやかに登ってきて
さらにゆるやかに登っていきます。
右から登ってきた小尾根と合流すると
いきなりヤセ尾根になって
水道局の標石をぽつりぽつりと見かけるようになりました。
登ってきて
ロープの張られた石尾根の稜線です。稜線上には標石と「カラ沢ノ頭」と書かれた山名板が並んでいました。これにてカラ沢尾根はおしまいです。
実は今回あわよくば歩いてみようと思っていた尾根がもうひとつあります。石尾根をちょっぴり西に歩いた城山からほぼ真北に下っているコマ尾根です。名前はテキトーではなく、『日原を繞る山と谷 』(山旅叢書 真鍋健一 朋文堂 昭和17 14ページ)の地図に記載されています。別の古い地図にはコマ尾根あたりの山域を横断する「ソリ道」が記載されています。コマ(駒)とソリ(橇)、ねっ、面白そうですよね、歩いてみたいじゃないですか。でも今回は無理。パス。
実は今回あわよくば歩いてみようと思っていた尾根がもうひとつあります。石尾根をちょっぴり西に歩いた城山からほぼ真北に下っているコマ尾根です。名前はテキトーではなく、『日原を繞る山と谷 』(山旅叢書 真鍋健一 朋文堂 昭和17 14ページ)の地図に記載されています。別の古い地図にはコマ尾根あたりの山域を横断する「ソリ道」が記載されています。コマ(駒)とソリ(橇)、ねっ、面白そうですよね、歩いてみたいじゃないですか。でも今回は無理。パス。
とっとと石尾根を下ります。ここからはとてもメジャーな尾根なのでテキトーに飛ばしていきます。
石尾根はよく歩いているつもりなのになんだか馴染みのない尾根道だなあ、と思っていたらこれまではほとんど南面の巻道を歩いていました。
六ツ石神社に立ち寄り、
どかどかと下っていきます。
なんにもない1227mの標高点あたりを通過し、
「三ノ木戸林道をへて奥多摩駅」方面へ。石尾根をはずれて右に下ります。
こんな道がえんえんえんえんと続きます。ウソじゃないんですから。えんえんえんえんえんと続くんですから。けれども油断していると
大きなスギの間に石祠が危うげに建っていたり、
崩落地を高巻いたりします。
崩落地を高巻き、通行止めのロープをくぐった先から崩落地を覗き込んでみました。
これまで大小合わせて4つのカーブしかありませんでしたが、崩落地を過ぎるといきなりくの字くの字の下降になりました。
大岩をワイヤーで縛って倒木にぶら下げている不思議なオブジェのすぐ先で
モノレールに合流し、
くぐり、
小中沢の左岸に流れ込む沢に架かる木橋を渡り、
またモノレールと合流し、3、4分歩くと
モノレールの駅です。モノレールをまたぐと
小中沢林道の終点の広場です。三ノ木戸展望所という名前がるらしい。南東に大きく開けています。
城集落の手前で小中沢林道をはずれ、古びた階段へ。旧道を歩きます。
手厚く守られていそうな名前のわからない小さな社に立ち寄り、城の旧集落を過ぎ、
数年前に歩いたときは堰堤の前をこわごわ歩いた崩落地なんですが、手前に巻道ができていて
下っていくと谷の底に誘導されてちょっと面食らいました。崩落は以前より大きくなっているようです。
どうすんの? と対岸を眺めていると、崩落の先の道からロープが下がっていました。規模は小さいですが小川谷左岸の登山道の大崩落地とよく似た雰囲気です。
旧道に復帰して約10分。小中沢林道(多分)が見えてきました。
林道を左へちょっと登り、林道をはずれて羽黒三田神社の急で長ーい階段を下ります。ここはかなり怖かったです。油断禁物、あの赤い屋根の下にも階段があります。階段を下り、青梅街道に出て佐藤商店で缶ビールを買い奥多摩駅に向かいました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。ネズミザス沢右岸尾根の過酷すぎる取付き、クマの親子との遭遇。感謝なのかそうでもないのか、、、いや幸運への感謝しかありません。次回はそこそこのやつをよろしくお願いします。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。ネズミザス沢右岸尾根の過酷すぎる取付き、クマの親子との遭遇。感謝なのかそうでもないのか、、、いや幸運への感謝しかありません。次回はそこそこのやつをよろしくお願いします。