今回は黒山南西尾根(くろやまなんせいおね)を登り、黒山を経て棒ノ嶺(ぼうのれい、棒ノ折山・ぼうのおれやま)まで登り、棒ノ嶺北東尾根(下端変)を下って「さわらびの湯」まで歩きます。
黒山南西尾根という名前はテキトーです。調べてみましたが、名前があるのかないのかはっきりしませんでした。都県境尾根上の黒山から南西に伸びている尾根なので、とりあえず黒山南西尾根としました。さわらびの湯をゴールにしたルートをいろいろ思案している最中、登山道でもなんでもないんですが、なんとなく歩けるんじゃないかと目星を付けました。ただ、尾根の下端からビシッと登るのは難しそうでした。グーグルのストリートビューでウロウロしたんですが、どうも無理っぽい雰囲気。とりあえず横っ腹から取り付いて尾根に乗ることにし、現地次第で変更あり、ということで出発しました。
棒ノ嶺北東尾根(下端変)という名前もテキトーです。棒ノ嶺北東尾根を下るのは確か3回目になるので、少しは変化を付けたいと思いました。問題は名栗湖へ降りる際の擁壁です。ゆうに2〜3メートルの高さがあります。でもってストリートビューでウロウロ。で、見つけました。これまで降りていた階段から西へ500数十メートル西に同じような階段がありました。この階段を目指して棒ノ嶺北東尾根の下端で尾根を乗り換えようという魂胆です。よって棒ノ嶺北東尾根(下端変)です。
今回は初めての装備を導入しました。GPSです。とはいっても専用端末を購入したわけではなく、スマートホンに「ジオグラフィカ」というアプリを入れただけです。道中に突然、ジオグラフィカが「午前9時になりました。お疲れさまです」としゃべったのには驚きましたが、分岐での判断に絶大な威力を発揮するスグレものでした。これで道迷いは人生だけですみそうです。
黒山南西尾根、棒ノ嶺北東尾根(下端変)
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■コース | [START]JR青梅線川井駅→都道202号線→(1時間)大丹波→黒山南西尾根→(1時間40分)黒山→(45分)棒ノ嶺→棒ノ嶺北東尾根(下端変)→(1時間40分)名栗湖湖岸道路→有間の湧水→(40分)[GOAL]さわらびの湯 |
■歩いた日 | 2018年05月26日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■[START]JR青梅線川井駅→都道202号線→大丹波→黒山南西尾根→黒山→棒ノ嶺
黒山南西尾根は序盤以降は雑木に囲まれた心地よい尾根でした。
おはようございます。JR青梅線川井駅です。情報のない尾根を歩くのはおそらく初めてです。ちょっとドキドキします。
川井駅から都道202号線を黒岩南西尾根取り付き近くまで歩きます。
『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)によると、小山バス停のすぐ先、この橋が架かっているのが逆川のようです。ここからずーっと東の方に逆川ノ丸というピークがあります。
橋を渡って、ぐーんと右に曲がる突端、あのあたりが黒山南西尾根の下端ですが、やはりちょっと近づけそうにありません。人様の庭先に侵入することになります。
どこか登れる場所はないか探しながら歩きますが、こんな感じで厳しいです。
ストリートビューで見つけた場所に着きました。
見上げるとこんな感じ。何とかなるようなならないような。ここから黒山南西尾根に取り付きます。
30mほど先に何度か見かけた2人組が立っているのが見えました。
この写真ではよくわかりませんが、激坂を登れば黒山南西尾根に乗れそうです。いよいよ突入です。
10分ほど登って下を見てみました。
尾根筋はもう少し上です。獣道でしょうか、踏み跡っぽいのはいくらでもあります。辿るとメンドーそうなので、テキトーに尾根上を目指します。
尾根に乗りました。こんなところを登ってきました。
こちらは尾根の下端方向です。地形図通りに左に曲がっています。踏み跡らしきものが見えたので、どこからか登ることができるのでしょうか。
で、こちらはこれから登る尾根です。急登です。
登ってきましたが、
まだきつい坂が続きます。
赤テープ類は、こんな仕事っぽいものしか目にしませんでした。
巨岩出現。手前はともかく、奥に見える岩が凶暴そうです。
右に巻いている最中です。
なんとか岩をクリアーし、岩の突端に立って見下ろしてみました。
まだまだこんな急登が続きますが、
左から穏やかな尾根がやって来て、
ほんの少し登ると630m圏の平坦な場所に着きます。このあたりから自然林です。
まだ新緑といっていいですよね。
ウサギと呼ばれてもそれほど文句はないでしょう。
露岩の急登です。
勾配がちょぴり緩みます。
心地よいです。
740mあたりで右手に関東ふれあいの道がある尾根を眺めます。
しんどいですが、心地よいです。
登ってきました。
そして灌木のトンネルに突入です。
灌木のトンネルが続きます。
「ヒトは口から肛門までの管の周りに肉が付いただけの生き物」みたいなことを星新一か筒井康隆か誰かが言っていた記憶があります。ヒトは口から肛門までのトンネルを抱えて動き回る生物だと自覚すれば、この世の中はもう少し生きやすくなるのでしょうか、どうでしょう。
今、歯医者に通っています。わたくしの担当は目の大きい小柄な若い女性です。もっと詳しく書きたいのですが、セクハラと指弾されそうなので止めときます。「口を大きく開けてください」と言われるたびに、肛門を反対側から覗かれているようでちょっと恥ずかしいです。
「ヒトは口から肛門までの管の周りに肉が付いただけの生き物」みたいなことを星新一か筒井康隆か誰かが言っていた記憶があります。ヒトは口から肛門までのトンネルを抱えて動き回る生物だと自覚すれば、この世の中はもう少し生きやすくなるのでしょうか、どうでしょう。
今、歯医者に通っています。わたくしの担当は目の大きい小柄な若い女性です。もっと詳しく書きたいのですが、セクハラと指弾されそうなので止めときます。「口を大きく開けてください」と言われるたびに、肛門を反対側から覗かれているようでちょっと恥ずかしいです。
気持ちいいトンネルを抜けました。
830mあたり。「関東ふれあいの道」に合流です。やりました。クリアです。黒山南西尾根を登りきりました。
こんなところを登ってきました。
こちらは逆川ノ丸や岩茸石山の方向です。
左の黒山に向かいます。
道中。
黒山(842.26m)に到着。三等三角点があり、基準点名は古里。
山頂からほぼ南の方角。でこぼこした山容が見えました。
水を飲んで棒ノ嶺に向かいます。
今回の尾根歩きでいちばん不可解なのがこの道です。黒山からゴンジリ峠(権次入峠)に向かう途中、なぜか、(本当になぜかわかりません)この巻き道っぽい道に侵入。
やがて間伐された木やら枝やらで道は塞がれ、
右上の稜線に登らざるを得ないことになりました。
なんとか関東ふれあいの道に復帰しました。
で、結果としてゴンジリ峠は巻いていました。
木の根っこの養生も気になる坂を登ります。
棒ノ嶺の山頂に到着です。
山頂から。
山頂から。
山頂から。
山頂から。
食欲はありませんが、エネルギー補給のためにフルタ製菓の「チョコエッグ(ミニオン)プラス」を食べます。
アルミ包装をはがして卵形のチョコをかじると青いカプセルが出てきます。
カプセルから出てきたのは「ジェリー」。わたくし、年甲斐もなくミニオンズ大好きです。