奥多摩尾根歩き
牛飼尾根、御堂指尾根

(3/3)


山のふるさと村への分岐→1072mピーク→奥多摩周遊道路に合流→山のふるさと村遊歩道→麦山の浮橋→小河内神社バス停→(GOAL)峰谷橋バス停


1072mのピークで進路を悩みました。ビシッと主尾根を選択したのはいいけれど、急降下は相変わらずで下端ではチョッピリ怖い思いをしました。

右からなだらかな尾根が合流してきました。
とても広くてなだらかなピークに着きました。
1072mの標高点です。ここから尾根は北東、北北東、北北西の3つに分岐しています。ところで「東京350」って何でしょう。山岳会の名前なのかなと思い、Googleで検索してみると筆頭に三菱東京UFJ銀行の大泉支店が出てきました。違いますよね?
北の方向に少し歩くと赤帽白杭があって、その先にトラロープが張ってあります。
近寄ってみると「ここのピンクのテープは道の目印ではありません ここのピンクテープは山林の調査に使用しています。」とあり、後に加筆されたであろう「裏を見よ」などの文字が。
裏には地図とともに、「ピンクテープ 空色テープ」に沿って「自己責任で歩くこと」と書かれていました。この地点からは北北西と北北東に伸びる尾根が見えます。
こちらが左手に見える北北西の尾根。赤帽白杭が見え、写真ではわかりませんが「空色テープ」も視認できました。
で、こちらは右手の北北東の尾根。こちらも画面中央に赤帽白杭が見えています。ただテープ類は見えません。地形図を見る限り、主尾根はこっち。1分ほど迷った末、主尾根を選択。
歩き始めてすぐの大きな切り株。伐りだした木は何に使われたのでしょう。
あちらは選択しなかった尾根。なんだか穏やかそうです。
こちらはというと、なんだか荒ぶっています。
そして急降下です。
心地よい尾根筋もあります。
奥多摩周遊道路が見えました。
ここに落ちたら相当長い時間滑ることになりそうです。
見て見ぬふりをして急降下の尾根を下ります。
荒々しいです。でもちょっぴり楽しいです。
先が見えません。バッサリと切れ落ちている感じです。
下を覗くととこんな感じ。
急降下に感覚が麻痺してきました。
奥多摩湖の水面が近くなってきました。
奥多摩周遊道路を駆けるエンジン音が聞こえてくるようになりました。
ズンズン下ります。
で、擁壁のてっぺんにぶつかりました。わたくし、尾根歩きでなにが怖いかというと、擁壁のてっぺんに立つことぐらい怖いことはありません。この写真も腰が引けまくっていて、向こう側がまったく撮れていません。擁壁はは尾根に沿うように左下に伸びています。もちろん、わたくしは尾根から退避。
左下の谷に向かって下ります。恐ろしく急降下です。
周遊道路が真下に見えます。滑り落ちたらできるだけ早く木に引っかかるのを願うばかりです。
左手のずっと向こうに赤テープが見えました。
急斜面をトラバースしてテープ(左端にちょっぴり写っています)にたどり着くと、これまた目がくらむような急降下。
見上げてみると、ん? まったく急坂感がありませんね。どう撮ればいいんでしょ。なにかテクニックがあるのでしょうか。
ともかく、とても歩けそうにないので、左の木立の中へ入り、木を頼りに涸れ沢の底に下っていきます。1072mで北北西の尾根に進路を取った場合、赤帽白杭に「左 山のふるさと村 道一部 不明瞭」と書かれていた道と合流し、あの沢というか谷に沿って下ってくるのではないでしょうか。違うかな。
そういえばしばらく姿を見なかった赤帽白杭が、尾根の下端に立っていました。
周遊道路はすぐそこなんですが、落石防止ネットで降りることはできません
左に進むと水道管らしきものが這っています。
その向こうには滝が見えます。
バブルの手前に階段があります。
階段は泥の上に落ち葉が積もって、最後の最後に道路まで滑落、という事態を狙っているようにも思えます。左のロープも使えますが、泥が覆っていて握るのにちょっと躊躇します。贅沢をいえる身分ではありませんが。
周遊道路に降り立ちました。やりました! 御堂指尾根を踏破!
道路の反対側に渡り、金網の横から山のふるさと村にお邪魔します。
「ケビンサイト」を通ります。
駐車場に向かう吊り橋を渡ります。場内の位置関係がまったくわからないので適当に歩きましたが、目指す山のふるさと村遊歩道にはたどり着けました。
吊り橋の上から。
吊り橋を渡った先はこんな感じ。普通に山道です。
半信半疑のまま歩いて行くと駐車場が見えてきました。この後、道路に降りてズンズン下っていきます。
ビジターセンターです。手前の「麦山浮橋(ドラム缶橋)小河内神社バス停」の道標に従って左へ折れます。
ヌカザス沢ですよね。渡ります。
奥多摩湖がグーンと入り込んできている場所。
登山道の延長のようで楽しいです。
道中。
道中。
苦手な擁壁だけど、下からならまったく平気。ホントはちょっと怖いけど。
あの平らな山頂は倉戸山(くらどやま)。ちなみに最寄りのバス停である倉戸口は「くらとぐち」。
やっと麦山浮橋に到着。
つなぎ目が滅茶苦茶揺れます。端を歩くと手すりから飛び出しそうになります。
小河内神社バス停に行くと、わかってはいましたが、やはり5分ほど前にバスは行ったばかり。トンネルを抜けて、トイレやベンチがある隣の峰谷橋バス停へ移動しました。
ベンチでノンビリしていると、な、なんと、20人くらいの若者がバス停にどやどやどやと行列。峰谷橋でこんな大人数を見たのは初めてです。バスにはなんとか座ることができ、奥多摩駅前で缶ビールを買い、電車に乗り込みました。