奥多摩尾根歩き
オオヤマト山北尾根、マメトチ窪尾根

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今回はオオヤマト(大山戸)山北尾根を登り、マメトチ窪尾根を下りました。どちらも大寺山(おおでらやま)と鹿倉山(ししくらやま)を結ぶ稜線の北側の支尾根です。名前があるのかわかりません。てっぺんと谷の名前から勝手に名付けました。
オオヤマト山北尾根のてっぺんは鹿倉山の東にある標高1250m圏(以降、「標高」を省略)のピークです。お手製のオオヤマト山と書かれた山名板があります。1109mの標高点を経てほぼ真北に下って丹波川(たばがわ)に没しています。お祭バス停から大丹波川に架かる橋まで下り、テキトーな場所から取付きました。
マメトチ窪尾根のてっぺんは鹿倉山の西、大丹波峠への分岐あたりからほぼ真北に下って丹波川にストンと切れ落ちている尾根です。マメトチ窪は『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版)に記載されている名称で、保之瀬(ほうのせ)集落の東にある深い谷です。地形図には堰堤の記号が5つも並んでいます。マメトチ窪尾根はこのマメトチ窪の左岸の尾根です。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]留浦バス停→(35分)お祭バス停→大丹波川に架かる橋→(15分)オオヤマト山北尾根取付→オオヤマト山北尾根→(2時間30分)オオヤマト山→鹿倉山→(45分)1160m圏→マメトチ窪尾根→(1時間30分)保之瀬集落→(20分)大菩薩ライン(青梅街道)→(40分)[GOAL]丹波バス停→JR青梅線奥多摩駅
(6時間25分)
歩いた日 2022年6月4日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]留浦バス停→(35分)お祭バス停→大丹波川に架かる橋→(15分)オオヤマト山北尾根取付→オオヤマト山北尾根→(2時間30分)オオヤマト山→鹿倉山


留浦バス停から歩きはじめ、お祭バス停のちょっと先から丹波川に下って吊橋を渡りました。意外とすんなりオオヤマト山北尾根に取付けたんですが、そーとーな急登が続きました。1109mの標高点を経由して展望の開けた伐採地跡のへりを登り、オオヤマト山オオヤマト山北尾根はおしまい。林道をてくてく、鹿倉山は巻きました。

おはようございます。奥多摩駅前から留浦経由の小菅の湯行きバスに乗ってたくさんの乗客といっしょに留浦で下車。グォーンと折り返していくバスを見送りながら首にタオルを巻いて出発します。
まずはお祭バス停を目指して丹波川上流に向かって青梅街道を歩きます。鴨沢橋(かもざわはし)で東京都西多摩郡奥多摩町から山梨県北都留郡丹波山村へ。
鴨沢バス停を通過します。
諸畑橋(もろはたはし)が見えてきました。橋からつながるように左上にグンとせり上がっているのは滝ノ沢左岸尾根、橋の向こうに見えているのは大山戸川左岸尾根です。1109mの標高点でこれから登るオオヤマト山北尾根と大山戸川左岸尾根は合流します。
丹波川の上流にちっちゃく吊橋が見えました。左にせり上がっているのがオオヤマト山北尾根です。かなりの勾配です。ちょっと不安。
お祭バス停を通過して
すぐの「落石注意」の看板のちょっと先、
このガードレールの切れ目から丹波川に下っていきます。
しっかりした道が続いています。
吊橋が見えてきました。
橋の名前はわからず。横板が張られています。おそるおそる渡りますが思ったほど揺れません。
橋を渡って左へのびる道です。地形図に破線(徒歩道)で表記されている道です。
右に破線はないのですが踏み跡はあります。ここでザックから杖と軍手を出して正装に身を包みます。
釣り人の踏み跡でしょうか。途切れそうで途切れずに上流に向かっていきます。
明らかに造成された平坦地に出ました。
ん? でっかい古銭? と思ったら釜飯のふた、ですよね。
オオヤマト山北尾根に乗りました。このあたりはちょっと地形がのっぺりしています。下端側は平坦であの向こうで丹波川に削られているようです。
登りは容赦のない急登です。
登ってきて
ちょっと一息つける勾配になったと思ったら半息くらいしかつけませんでした。すぐに急登がはじまります。
尾根をふさぐ倒木を乗り越え、
740m圏でようやく急登が落ち着き、尾根はギュッとヤセました。頭が輪になった鉄杭が4本立っていました。運動会の本部テントを立てる杭みたいなやつです。どーでもいいか。
急登が復活しましたがイイ感じのヤセ尾根です。
左から似たようなヤセ尾根が登ってきました。
合流しました。左の尾根を登ってきました。この窪みは土砂崩れという感じではありません。伐採した木を流し落とした跡かもしれません。800mあたりです。
振り向き、登ります。左がヒノキの植林になりました。
890m圏に小さな石の祠が2宇建っていました。部屋のない石柱に屋根がトンと載った簡素な祠です。鴨沢集落を向いているようです。
倒木なんかがゴチャゴチャしたところを越えたりくぐっったり回り込んだりした後は、
石や岩がゴロゴロした急登です。
短い急登ととても短いおだやかな尾根道が何度も繰り返されます。ここは短い急登。
1000mあたりから両側が雑木になりました。
1010m圏。でろーんと大きくゆるやかに波打った地形を通過します。
右から登ってきた尾根と合流し、左へ進みます。合流点には赤帽白杭と白帽黒杭が立っていました。
新緑にまみれて心地よい尾根歩きです。
1109mの標高点に到着。大山戸川左岸尾根との合流点です。
左から登ってきた大山戸川左岸尾根。
合流点からおだやかな尾根道が続き、木立の向こうに空が見えてきて、1170mあたりで防獣ネットに囲まれた伐採地跡に出ました。
ネット沿いに尾根上をたどります。
三頭山(みとうさん)、ヌカザス尾根ムロクボ尾根シンナシ尾根なんかが見えています。
ちょっと先に進むと白い東京奥多摩仏舎利塔、奥多摩湖、御前山(ごぜんやま)が見え、
そこそこキツいネット沿いを登ってきて
オオヤマト山の山頂(1250m圏)に到着です。伐採地跡のてっぺんです。お手製の山名板があります(切り替え画像)。
天平尾根(でんでいろおね)、石尾根(いしおね)、長沢背稜(ながさわはいりょう)が見えている、はずです。
休憩がてらウエストベルトのポケットに入れっぱなしだった食べかけのスナックを食べます。土埃の味がするのは気のせいじゃないと思います。
オオヤマト山を下るとすぐに林道と合流します。
今回は鹿倉山を巻いてみます。林道を歩きます。何かあるかも、
と思いながらてくてく歩き、
何もなくて何事も起こらず鹿倉山を巻き終えました。
マメトチ窪尾根を目指します。