奥多摩尾根歩き
奥多摩三山縦走【後編】

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きょうは避難小屋を出発して御前(ごぜん)山と三頭(みとう)山を登り、奥多摩三山縦走の完走を目指す。
寝不足です。ひとりぼっちの小屋泊だったはずが、ほとんど陽が落ちた頃、ドヤドヤという感じで3人の白人がやってきたんです。大人2人と子ども一人。後でわかったことだけどアメリカ人で、親子と父親の弟(子どもからみると叔父)だった。
酒盛りで盛り上がって寝不足になったわけではなく、そう、イビキ。私もイビキがひどいと家族にいじめられるほうだけど、父親や叔父に比べればもうヒヨッこ、幼稚園児に等しい(と思う)。修行が足りん! 出直してこい! ってなもんです。とくに叔父がすごかった。小屋でのイビキ被害はよく聞く話だが、こういうことなんだね、と実感。またひとつ、スキルアップだ。いざ出発だ。
コース [START]御前山避難小屋→御前山→惣岳(そうがく)山→小河内(おごうち)峠→月夜見山→風張(かざっぱり)峠→鞘口峠→三頭山→ヌカザス尾根→ヌカザス山→イヨ山→麦山の浮橋→小河内神社バス停→奥多摩駅[2014年10月26日]
歩いた日 2014年10月(25日〜)26日
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

御前山避難小屋〜御前山〜惣岳山〜月夜見第2駐車場


通行注意の先の絶景。

グッドモーニング! 貸切だったんだが、日が暮れてから白人の大人男性2人、こども男性1人がやってきた。いきなりアウェイ状態である。しかも大人2人のイビキというか咆吼というか、破壊的かつ暴力的な拳骨のような音波の連打に完全にやられました。日の丸惨敗の一夜でした。
朝日を浴びるこども。彼は寝られたのだろうか。配置は奥から順に私、この少年、少年の父親、少年の叔父。父親は弟を指さして私に「熊みたいにうるさかっただろう」と言っていた(多分)。けどね、あなたも十分、相当、かなりうるさかったです。
松茸風味のすまし汁と昨日の残りのおにぎり、ようかんで朝食。みなさんに挨拶をして避難小屋を出発。で、道を間違って避難小屋の前をまた通るハメに。道を間違ったと言うと、叔父がでかい声で笑った。くそっ。
御前山に到着。奥多摩三山の二つ目を制覇。ガスで眺望はいまいち。先を急ぐ。
頂上から少し降りた、ベンチのある休憩所からの風景。富士山(写真には写っていない)といろいろな山。
望遠で富士山を撮ってみた。
朝日を浴びるいろいろな山。
東京都が気合いを入れて整備した山道。奥多摩都民の森(体験の森)はだいたいこんな感じのよう。
惣岳山の山頂。ここも眺望はいまいち。惣岳山って岳と山がかぶってません? 「いにしえの昔」とか「馬から落ちて落馬した」とか「腹痛でお腹が痛い」とかと同じでちょっとヘン。それともアグネス・チャンちゃんみたいなものか? ……なんじゃそれ。
惣岳山からの下り。
あの、何かの実(?)。
右は通行注意とされている道。ただ、私はこの道を行くことを激しく推奨します。もちろん何があっても責任は取れませんが。
推奨の理由は、とても眺めがいい場所にたどり着くから。奥多摩湖が見えたり、
富士山やいろいろな山が見えたり、
こんなふうに見えたり、
こんなふうにも見えるから。
おそらく今回の縦走路でいちばん景色がいいところではないでしょうか。
ちょっとした岩場を登るとここに着きます。
多分これから歩く尾根も見えます。ワクワクします。
先に進む。岩場を降りてきて振り返る。ここが通行注意の場所かもしれない。
通行注意の道(左)と普通の道の合流地点を振り返る。
重機でビッシッと整地したような尾根が出現。
東京都の威信をかけた(多分)巣箱があちらこちらにある。
巣箱を眺めながら歩く。どこに巣箱があるか、探してみてください。
残念。尾根は崩落で通行止め。
巻道を歩き、尾根との合流地点から尾根を少し登ってみた。写真は合流地点を見下ろした景色。
何かの実(?)。もういいか。
あの先に見えている山が、何だろう。
小河内峠に到着。何があるわけでもなし。先を急ぐ。
陣馬尾根への分岐を過ぎたところ。
尾根を下る人。
広い尾根が続く。
あそこまで行くと何かあるはず、
と思って頑張っても道が続くだけ。で、この先の階段を登ると、
やっと月夜見第2駐車場に到着。階段を登るとここに出る。この植え込みの向こうは広い駐車場だ。
道標によるとこの車道(奥多摩周遊道路)を歩かなくてはいけない。