成木尾根(都県境尾根)(その2の1)

今回は成木尾根(なりきおね)を歩きました。小沢峠(こさわとうげ)から東に向かって安楽寺(あんらくじ)までです。東京都と埼玉県との都県境の尾根で、東京都側(南)は青梅市、埼玉県側(北)は飯能市です。『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)には「39 境界尾根コース」として掲載されています。『山と高原地図 奥多摩 2012版』(昭文社)では登山道の記載はありません。
成木尾根は採石場で分断されています。そしてその分断される場所あたりから、尾根と都県境の蜜月は終わります。わたくしはその分断部分の尾根を歩けないのなら都県境を歩いてみようと、ネットを探索し、貴重な情報をいただきました。
十分な準備をしたつもりでしたが、やはり現地ではうまくコトは運びません。予定ルートを2回外すものの、なんとか歩き通しました。一人反省会のビールはとてもおいしかったです。

コース JR青梅線東青梅駅→[START]上成木バス停→(30分)小沢峠(405m)→成木尾根→(45分)久方峠→雲ノ峰(497m)→大仁田山(505.5m)→大峰山(505m)→(45分)細田分岐→大仁田山→(40分)水口峠→(20分)黄楊峠→(10分)トヤハケ(455m)→(20分)堂所→(2時間40分)合戦坂峠→(30分)安楽寺→[GOAL](1時間20分)飯能駅
歩いた日 2018年03月10日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。


JR青梅線東青梅駅→[START]上成木バス停→小沢峠→成木尾根→久方峠→雲ノ峰→大峰山→大仁田山→水口峠→つげ峠→トヤハケ→堂所


成木尾根の前半は峠にたどり着くと、そこそこきつ登りがあってそこそこの降下があって、を繰り返します。


おはようございます。JR青梅線東青梅駅の南口です。都営バスの梅76甲(北小曽木経由)・上成木行というバスの乗り場を探してウロウロしていると、シューッとやって来ました。

終点の上成木バス停です。ずっと1人でした。バスの屋根の向こうの方に向かいます。

青梅市はドイツのボッパルトという市と姉妹都市らしいです。後で気付きましたが、右上に見えるのがボッパルト市から贈られたブドウの木です。

成木街道(なりきかいどう)を登ってトンネルに向かいます。

トンネルの手前、

上成木橋(かみなりきばし)の手前を右の道に入ります。切り替え画像は小沢峠の碑で、「昭和四十九年六月開通記念」と彫られています。と書いたものの意味がわかっていません。トンネルができたのが昭和49年ということでしょうか。

すぐに左手の道に道標が見えてきます。

道標に従って右に進みます。

グッとくる雰囲気ですが、

すぐに立派な林道に合流します。

小沢峠に到着。

祠がありました。屋根の文様が凝っています。

こちらは黒山(くろやま)、棒ノ折山(ぼうのおれやま 棒ノ嶺)方向

こちらが目指す安楽寺方向。

林道は巻き道っぽいのですが、こんな道標や

こんな道標が尾根筋を指しているので、望むところです。かなり急な尾根道を登ります。

峠を見下ろしています。キツかったです。

「二等基準点NO.10」がありました。青梅市が設置した測量用の公共基準点のようです。

ヤブツバキ(ヤマツバキ)がいたるところに咲いていました。ただ、落ちている花のほうが多く、枝に残っている花も「もう私ダメ。落ちてしまいそう」な風情でした。

ここは尾根筋ではなく、左へ進むのが吉。尾根筋を進むと、ピークから左へ、とてつもなく厳しい急降下が待ち受けています。切り替え画像は左奥に見える道標の拡大。

林道の終点に出ました。

左の尾根道を辿ります。

493mのピークを通過します

ここでちょっと迷いました。気分としては尾根筋を直進したいところですが、道標はほぼ直角に左折を指示しています。

この道です。

右下に林道を見ながら進みます。

安楽寺への道標。道中、何十枚も見ました(大げさかな)。

460m圏のピーク。ここでほぼ直角に右折します。

この看板が続きます。おそらくNo.10まであると思いますが、わたくしはNo.8までしか見ませんでした。

かなりの急降下です。

久方峠(くがたとうげ?)に到着。直進は安楽寺、右は成木、左は久林(くばやし)への道が交差する峠です。

やはり峠の後はそこそこ急な坂が続きます。

No.2。

雲ノ峰に到着。二等基準点NO.11がありました。素敵な名前ですが、残念ながら展望はありません。先に進みます。

No.3を通過します。

急降下ですが、イイ感じの尾根道を歩きます。

道中。

相撲ならラクにできそうな平地がありました。

急坂もあります。

木の根っこ階段を登ります。

天気予報通り、晴れてきました。

大峰山の山頂です。NO.4。

道中。

西方向に白雲山鳥居観音が見えていましたが、この通り、私のウデでは写真には写りません。

大仁田山に寄ってみることにします。

こんな道を歩き、

これまでとちょっと雰囲気の違う道標があって、

大仁田山の山頂に到着です。三等三角点があり、基準点名は赤沢。大仁田山の北に赤沢という地名があります。

山頂からの眺め。

東京スカイツリーなんかも見えていたような。水を飲んで引き返します。

尾根筋を登れば、忠実に引き返すことになりますが、巻き道があったので左へ進みます。

尾根に乗りました。

急坂です。

登りきると504mのピークです。道標の裏に壊れた杖が転がっていました。わたくしの杖も今年の1月買ったばかりなのに調子悪いです。1日に1回はぬーっという感じで縮んでしまいます。ヘタすると大けがの原因になりかねません。交換依頼をするつもりです。

そしてこんな道を下ります。

新所沢線43号を通過します。

南方向の眺め。

道中。こんな道標もあります。

尾根が左右に分かれています。道標はありません。ここは採石場から遠ざかる左の尾根が正解のはずです。

こっちでいいの? などとちょっと不安になるくらいの急降下です。

よかったです。トラバースする道にぶつかりました。

こんなところを下りてきました。


トラバース道を進むとトラロープが張られていました。ロープの下には激しくやせ細った丸太橋が架かっていました。中央奥に向かって進みます。
下はすぐ近くにあったヌタ場。

水口峠(水のもと)に到着。

人気のある峠です。

なじみになった道標もあります。そして峠の後の急登です。

何があったのでしょう。埋まった飯能市の石柱と倒れた青梅市の石柱。謎が謎を呼びます。

少しの区間「事業区域 奥多摩工業(株)」という看板が立っています。

青梅市の石柱の頭は「青」と梅の花をデザインした市のシンボルマークです。一方、飯能市の石柱の頭は十字印のみの潔さです。両者が交互に打ち込まれて続いています。

NO.5。

道中。

ここは左に曲がるらしいです。大量の道標にだんだんアタマがうすらボンヤリしてきました。

ズッザーと下ります。

着いたところは栂のもと(つがのもと 黄楊峠・つげとうげ)。ツガとツゲはまったく異なる植物のはずですが、どうして二つの呼び名があるのでしょう。

大木に守られた馬頭観世音。

こちらはトタン葺きの祠。

峠の後の急登です。ふふふ、もう手の内は読めています。完全に読み切っています。

ふと振り返ると、すぐ近くに数軒の集落が見えてちょっと驚きました。茶屋や宿なんかを営んでいた古人の末裔が住んでいるのかなあ、などと思うわたくしでした。

ちょっぴりかがんで歩く道はわりと好き。

トヤハケという場所に到着。

トヤは鳥屋(鳥狩り時に使う小屋)、ハケは崖。で、崖の上の狩猟小屋がある場所。違うかな。

暗くて細くて急降下です。

ヒェーというくらいの急降下でした。

堂所に到着。370m圏です。ここで都県境と成木尾根が分かれます。

右のこちらは成木尾根方向。

直進は都県境で、これは都県境をほんの少し歩いたところにぶら下がっていた道標。尾根歩きが本道ではありますが、都県境を辿るという冒険に激しくココロを揺さぶられるわたくしでした。
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