奥多摩尾根歩き
中谷山尾根(猪通り尾根)、大蔵里山南尾根

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今回は中谷山尾根(なかたにやまおね、猪通り尾根・ししどおりおね)を登りというか歩き、大蔵里山南尾根(おおぞうりやまみなみおね)を下り和田バス停を経て、藤野駅まで歩きます。和田バス停から藤野駅までの歩きはもののはずみです。
中谷山尾根は八王子市の要倉山(ようぐらやま)なんかを東西に貫く尾根です。北の醍醐川(だいごがわ)と南の案下川(あんげがわ)に挟まれています。わたくしは東の関場バス停から歩き始めました。終点は林道醍醐線との合流点。広大な伐採地跡の縁を長く辿るので景色は抜群です。
林道醍醐線を横断し、すぐに目の前の尾根に取り付き、笹尾根上の大蔵里山を目指します。大蔵里山は醍醐丸の先にあり、山ノ神の少し手前です。大蔵里山南尾根はその名の通り、大蔵里山からほぼ真南に延びている尾根ですが、このルートに関する記録を見つけることはできませんでした。ですので、名前はテキトーです。下端部を除けば危険を感じる場所はなく、ちゃんとした道がありました。ただ、わたくしは終端部で人様の敷地内に完全に入り込んでしまいました。庭先の砂利を踏みながら、恐縮しながら、不在らしかったんですがペコペコしながら門を出て、門前の橋を渡って県道に立つことができました。申し訳ありませんでした。ごめんなさい。ありがとうございました。
和田バス停に着くと、約40分待ち。まだあまり疲れていないし、時刻も早い。バスを待っていた山ガール2人を待合所に残し、わたくしは後ろ髪を引かれる思いで藤野駅まで歩くことにしたのでした。
コース [START]関場バス停→中谷山尾根(猪通り尾根)→(35分)新多摩線78号鉄塔→(1時間15分)要倉山→(45分)本郷山→(30分)本宮山→(35分)メシモリ岩山→醍醐林道→(15分)高岩山→(1時間)大蔵里山→大蔵里山南尾根→(1時間10分)県道→(15分)[第1GOAL]和田バス停→(1時間15分)[第2GOAL]藤野駅
歩いた日 2018年06月02日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]関場バス停→中谷山尾根(猪通り尾根)→新多摩線78号鉄塔→要倉山→本郷山→本宮山→メシモリ岩山→醍醐林道


中谷山尾根は2つの伐採地跡を歩きます。急登ですが、心地よいです。

おはようございます。高尾駅北口の1番バス乗り場から「陣馬高原下行き 急行」に乗って、関場バス停で下車しました。臨時バスでした。車内で急行と知り、「関場」で停まるのか否か、焦りました。予定では普通の「霊園32・陣馬高原下行」に乗るつもりだったんですが、大勢のハイカーがどんどんバスに乗り込んでいたので、行き先だけ見てつい後に続いてしまいました。最初に停まるバス停は「夕焼小焼」。やりました。次に停まるのが「関場」でした。
そんなことはともかく、わたくし1人を降ろしてほぼ満席のバスは画面中央の橋(落合橋・おちあいはし)を渡っていきます。わたくしも後を追うように橋を渡ります。
下調べによると、中谷山尾根への取り付きはこのアンテナ塔の向こう側です。ただチェーンが架かっているし「許可無く使用禁ずる 地主」の看板も見えます。「使用」なので、おそらく「勝手にクルマを駐めるな」ということだと思うんですが、筆致がかなり怒っているようなので、先に進んで、取り付き口を探すことにしました。
案下川に沿って歩きます。
すぐに、使われてない感満載の駐車場と電柱の間に山に向かう道を発見。ここを歩かせていただくことにしました。
単純放置型の放置自動車がありました。
畑を過ぎ、左手奥にお墓が見える地点で、山に向かう踏み跡がありました。
尾根に乗るためにこんな所を登ります。獣道みたいなのはたくさんありますが、ヒト仕様ではありません。
藪は濃く、急坂です。
勾配はこんな感じ。
ようやく尾根筋が見えました。激登、20分ほど。すでに汗びっしょりです。買ったばかりのミニオンズのTシャツを着替え用に持っていくかいかないか迷った末、ザックに入れませんでした。悔やまれます。
こちらは尾根の下端方向。
こちらはこれから歩く方向。
下端方向に歩いてみるとアンテナが立っていました。根元に「NHK 全日本テレビサービスKK 施行」という杭がありました。「NHK 全日本テレビサービス株式会社」は1969年(昭和44)に設立され、1990年(平成2)に「株式会社NHKアイテック」に社名変更されたNHKの「総合技術会社」らしいです。
もう少し先に行くとこんな感じでした。
で、引き返して、改めて登ってきた山肌を覗くとこんな感じ。道はありません。
急登が始まりました。
380mあたり。右手(北東)から薄い踏み跡のある尾根が登ってきました。
明るい尾根を歩きます。
420mあたり。右からそこそこはっきりした道が登ってきました。
行く手はこんな感じ。急登です。
ツルが垂れ下がっているトンネルをくぐっていくと、
鉄塔に出ました。地図によると標高452mです。
北方向の眺め。
10分くらい歩くと、急登が始まります。
鉄塔の巡視路でしょうか、ビシッとした道が右下に続いていました。
こんな坂を登ってきて、
470m圏のピークに到着。
ほどなく、伐採地跡に出ました。
軍手に載せたキイチゴ。こういう日当たりのいいところにはキイチゴが生えていることが多いです。軍手は汚いですが、キイチゴはおいしいです。
先ほど歩いた鉄塔が見えます。
ふと足元を見ると、蟻地獄の巣だらけです。
キイチゴもたくさんなったりしていて、
地図を広げたり水を飲んだりして休憩しました。
先に進みます。
さらに先に進みます。
三等三角点です。標高は 549.34m。基準点名は「 椚ノ沢(くぬぎのさわ)」。
すぐに要倉山に到着。
山名板がありました。
展望はありありません。
こちらの方向もやはり展望はありありません。
先に進みます。
こんな感じのそこそこ急な下り坂が続き、
炭窯の跡があって、
こんな場所に放り出されます。
こちらは左手に下る尾根。
進むのはこちらの右手の尾根です。
道中の景色。
こんな尾根筋を登っていきます。
540mあたりからの南方向の景色。
573mのピークを通過。
あの剃りこみの頂点を目指します。
急登です。
モミのでっかい木が屹立していました。
振り返ってみました。
登ってきました。
行く手はこちらですが、
尾根をはずれて右手に進みます。
3分ほどで本郷山(御堂窪山)に着きました。
その先にちょっと歩いてみると、こんな美しい穏やかな尾根でした。
本筋に復帰。
この凹みは醍醐川です。
伐採地の縁を登ります。
伐採地の頂点からの眺め。
東へ伸びる道の分岐。地理院地図には点線が記載されています。イソギンチャクみたいな扮装であちらの尾根に誘っていました。
鼻歌がいっぺんに三つくらい出そうな尾根です。
本宮山(ほんぐうさん、高茶山、金森山)に着きました。
ザックを降ろしてしばらく休憩します。
右手にはっきりした道がありますが、この道をビシッと直進します。
660mあたり。
こんな道を歩き、
急登に出くわします。
こんな場所を登ってきて、
もう少しでピーク
720mあたりのピークです。
右(北)方向に尾根が伸びていました。
先に進みます。
メシモリ岩山に到着。
見下ろすと林道が見えます。
林道醍醐線に降ります。これにて中谷山尾根は終了です。