奥多摩尾根歩き
長尾尾根、万六尾根

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笹尾根 軍刀利西峰→三国山→生藤山→茅丸→連行峰→万六尾根→万六ノ頭→道間違い→柏木野→宮の沢バス停→武蔵五日市駅


仙岳尾根の下端は釣り場か橋の2ルート。有間の湧水は滅茶苦茶おいしいです。

笹尾根を東へ進みます。長尾尾根からだと左方向です。快適な道が続きます。
軍刀利神社元社。山道の途中でこんな立派な鳥居に出会うとは驚きです。
鳥居の反対側、ちょっとした広場の向こうに草に覆われた小径がありました。道標には「至奥ノ院 元社から井戸へ←下り45分」と書かれていました。
元社前の広場では草刈りが行われていました。
元社を過ぎて階段を下ります。
下草がきれいに刈られていました。
三国山まで20分の道標。
道の反対側には「至生藤山 奥ノ院経由井戸バス停至」の道標。
三国山の山頂に到着。
休憩施設が充実しています。
曇っています。ゴルフ場らしきものがうっすらと見えました。
なるほど。
おいしそうな菓子パンのような不気味なキノコ(?)。大きいです。三国山を出発します。
道中の道標。
「関東ふれあいの道」をなめてはいけません。結構きつい坂です。
とはいえ、わりとあっけなく生藤山の山頂に到着。ベテラン登山者がベンチでおにぎりを食べていました。ポケットに入っている木の芽を差し上げようかなと一瞬思いましたが、一瞬で思いとどまりました。水を飲みながら談笑。汗が冷えてきたので出発。
「関東ふれあいの道」をなめてはいけません。
やっぱり「関東ふれあいの道」をなめてはいけません。
尾根を乗り越します。尾根筋に向かってはっきりとした道が伸びていました。地形図に記載されていません。
道標によると階段は茅丸(かやまる)山頂に向かいます。茅丸? 下調べではまったく気付かなかった山名です。登ってみます。
茅丸は標高1019m。今回の尾根歩きでいちばん高いところでした。
ここで小休止。フィッシュ・アンド・ナッツを食べたり水を飲んだり。ここにもほぼ真北に尾根筋を下りる踏み跡がありました。やはり地形図に記載はありませんが、林道矢沢線に下りるんじゃないでしょうか。
茅丸を後にして穏やかな道をてくてく歩きます。
「神企」と読めますが何なんでしょう。
連行山に到着。道ばたにあって、ここ山なの? という佇まいです。道標の「柏木野(バス停)5.0km」方向が万六尾根(三国峠みち)です。[道標の拡大
万六尾根に入ってすぐ。ナイスな雰囲気です。
『奥多摩 それを繞る山と渓と』(田島勝太郎著 山と渓谷社 昭和10年刊 国立国会図書館蔵)に掲載された連行山。
どれが連行山かわかりませんが、見事な造形だと思います。
笹藪を抜けます。
右に巻き道。ここはビシッと尾根筋を下ります。
タマゴタケだと思われるキノコを発見。
相当きつい坂でした。
一転、穏やかな道をてくてく歩きます。
「作業道 通行止」の看板を通過。後日、この作業道は湯場ノ尾根の入口で、林道小志坂(こざかし)線に下りられることが判明。
この道標の右が万六ノ頭への道です。
新旧の「万六ノ頭」の山名板。のっぺりとした山頂です。展望はありません。
水を飲んで出発します。ここで漫然と歩き出したのが大失敗でした。方向が90度違っていました。古いけれど赤テープもあり、踏み跡もあったんで何となくこちらに歩きだしてしまいました。
急降下です。
すごい急降下です。で、標高780mあたりで「なんかおかしい」とわたくしの脳ミソが警鐘を鳴らし始めました。地図を広げ尾根の方向を確認。道を間違っていました。北に伸びる尾根に迷い込んでいました。そのまま下っていくと等高線はめちゃ込みでデンジャラス。引き返すことにしました。
約100mの標高差を登り返しました。正しい道は山名板に向かって右の尾根筋です。巻き道に戻ることを意識していれば、進むのはこちらの方向しかないのは明らかです。
10分足らずで巻き道と合流。
てくてく歩きます。
こんな道もあります。
「柏木野バス停」は右、の道標。
ふと正面を見ると焼け焦げた巨大な幹。これが大杉でしょうか?
向こう側に回ってみると、祠の屋根だったと思われるトタン板が欠けた幹を補うように立っていました。手前には賽銭が数枚散らばっています。トタン屋根に落雷し大杉の根元が焼けた、そんなふうに見えます。
横倒しになった幹。枝についた葉はまだいきいきとしていました。
大杉から先はこんな植林帯になります。
タマアジサイという花らしい。
その蕾。
こんな道をてくてく歩きます。
こんな道もてくてく歩きます。
いつもながら不気味なマムシグサ。
貯水槽(?)を通過します。里は近いはず。
沢に突き当たります。
せっかくだから沢に下りてみました。
土がついた杖の石突きを沢の水でしゃぶしゃぶしました。
橋が見えました。南秋川を渡る橋です。
橋の上で振り返ると、杖をしゃぶしゃぶした沢が小さな滝になって南秋川に流れ落ちていました。
民家の庭先を通って階段を登ると檜原街道です。
こんな道標が立っていました。
柏木野のバス停から武蔵五日市駅(ずいぶん遠いけど)方向に歩きます。
10分ほどで「やまぶき屋」に到着。檜原村の物産を扱っています。ジャガイモやコンニャクが特産らしいです。わたくしは手作りコンニャクとミョウガを購入。
やまぶき屋の目の前が宮の沢バス停です。川側にあるテラスでぼんやりしたり、店先の長椅子でぼんやりしたしてバスを待ちました。
左から「やまぶき屋」で購入したコンニャク、ミョウガ。右端は山で摘んでポケットに入れて持ち帰った木の芽。帰宅後に撮影しました。ミョウガは10個ほど食べた後です。小粒ですが歯ごたえはよく、香りも強く、冷奴にのせていただきました。コンニャクは軽く茹で、ミョウガと木の芽を添えて醤油を垂らし、焼酎なんかを飲みながらつまめば、脳内尾根歩きが続きます。