奥多摩尾根歩き
真名井北稜、エビ小屋山尾根

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今回は真名井北稜(まないほくりょう)を登り、エビ小屋山尾根を下りました。
真名井北稜は大丹波川(おおたばがわ)と真名井沢の出合から北西にじわりじわりとせり上がり、真名井沢ノ峰(まないさわのうら)をてっぺんにした尾根です。真名井沢ノ峰(まないさわのうら)で赤杭尾根(あかぐなおね)に合流し、そのままグーッと登ると川苔山(かわのりやま)の山頂です。真名井北稜は何度か登り下りしたことがあるんですが、今回は大丹波川と真名井沢の出合の最下端部からビシッと登ってみようとチャレンジしました。
エビ小屋山尾根は赤杭尾根を下った途中にあるエビ小屋山からほぼ北に下って峰入川谷に落ち込んでいいます。以前にも下ったことがあるんですが、そのときは採石工場の敷地内にある事務所の真ん前に降りてしまいました。そこで今回は敷地外に降りられるルートを探りながら下ってみました。

コース [START]JR青梅線川井駅→都道→(50分)真名井橋→(15分)大丹波川真名井沢出合→真名井北稜→(3時間40分)真名井沢ノ峰→(20分)エビ小屋山→エビ小屋山尾根→(2時間)入川林道→(40分)[GOAL]JR青梅線古里駅
(7時間45分)
歩いた日 2022年1月29日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR青梅線川井駅→都道→(50分)真名井橋→(15分)大丹波川真名井沢出合→真名井北稜→(3時間40分)真名井沢ノ峰


真名井北稜の最下端部、大丹波川と真名井沢の出合に降りようと真名井橋をウロウロ。3mくらいの崖を這い登って最下端部に立ちました。

おはようございます。川井駅です。ドアの向こうに奥多摩大橋が見えています。だからどーした、と言われても困りますが川井駅を出発します。
大丹波川沿いの都道から町道(?)をてくてく歩き、駅から約50分で真名井橋に到着。真正面が真名井北稜です。
大丹波川左岸の橋のちょっと上流から大丹波川と真名井沢の出合あたりを覗き込みます。川に降りられれば渡ることは簡単そうです。
ガードレールを越えて
踏み跡をたどります。が、川に降りられそうな道は見つかりません。そこそこ緩い傾斜の崖を十数mズリズリと下れば降りられそうですが、やめときました。前に目をつけていた場所に向かいます。
真名井橋を渡り、すぐ右へ。
広場みたいな場所を川に向かいます。
右奥から右下へ流れる大丹波川、左から右下へ流れる真名井沢。その出合の正面が真名井北稜の最下端部です。
写真ほぼ中央が先ほど下るのを断念した崖です。
かんたんに真名井沢に降りられました。沢を渡り、正面の3m強の崖を登ります。
崖を這い上がりました。
真名井北稜の最下端部に立ちました。
意味なくグッと大丹波川の下流方向と真名井橋を睨み、
振り返り、真名井北稜を登り始めます。
雑木と植林の境い目を登ってきて
登ります。
しっかりした作業道を何本か横断します。
この急登の後、
480m圏で穏やかな尾根道になり、
500m圏で新秩父線No.39の鉄塔を通過します。
鉄塔からの棒ノ折山(ぼうのおれやま 棒ノ嶺)。
鉄塔から尾根を下ってくると罠に対する警告が木の枝に下がっていました。万が一、罠のワイヤーにギュッと締められた場合「バネ下部の蝶ナットを、ゆるめる」といいというお役立ち情報も書かれていました。
左上から下ってきて、右下から登ってきた巡視道(登山道)と合流しました。
すぐに550m標高点近くのNo.40鉄塔を通過します。
560m圏の明るい尾根を歩き、
610m圏のNo.41鉄塔を通過します。
630m圏の開けた尾根を歩きます。
真名井沢対岸のすぐ向かいに赤杭尾根(あかぐなおね)の赤杭山が見えました。
左右から登ってきた尾根と合流します。
ちょっと進むと710mの標高点です。
710m標高点は惣岳山(そうがくさん 青木山)の山頂です。
惣岳山山頂から北方向。
惣岳山山頂から東方向。
惣岳山山頂から南方向。
惣岳山山頂から西方向。展望は微妙。ペットボトルに詰めてきた烏龍茶を一口飲んで出発します。
すぐにNo.42鉄塔をくぐります。
そういえば、かつてルート上のあちらこちらの木の枝にゴミみたいなのがぶら下げられていたのがほぼなくなっていました。すっきりしてとてもイイ感じです。
鉄塔下のススキをかき分けて進みます。
710m圏で大伐採地跡に出ました。左前方に川苔山(かわのりやま)がドンと見えます。伐採地沿いの尾根道を歩きます。
820m圏で伐採地はおしまいです。
振り返って。左に高水山、岩茸石山、惣岳山の高水三山。右奥は御岳山あたりのはずですがよくわかりません。
心地よい尾根歩きが続きましたが、
いつの間にかヤセ尾根になっていきなりの急登です。
ザレた急登から
なだらかな尾根になりました。
新蔵指ノ丸(しんぞうざすのまる)直下の急登が始まります。
しばらく登っていくと左手にエビ小屋山が見えました。下る予定のエビ小屋山尾根はあのピークの向こう側です。
アセビの急坂を登ってきて
登ります。かなりキツいです。
新蔵指ノ丸に到着。1002mの標高点です。T字路交差点みたいな場所で、登ってきて突き当たった場所が新蔵指ノ丸。突き当りの向こうの北西方向には、手前に曲り尾根、奥に長沢背稜(ながさわはいりょう)が見えます。
右に下る尾根はかつて登った新秩父線44号尾根(テキトー名称)です。
左に進みます。
1000m圏の小ピークを越えるとヤセ尾根の急降下が始まり、
下ってくると
幅広の急登になります。
1090m圏。『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)に馬乗石と記載されているあたりを通過します。大量の落ち葉が積もった大岩の下を登ります。
落ち葉で滑りやすい急坂をグーッと登ってきて
岩混じりの尾根を登り、
雁掛ノ峰(かりかけのうら)に到着。1168mの標高点です。
曲り尾根が北東(右)へ下っていきます。
南西に進みます。激ヤセ尾根です。
激ヤセは長くは続かず、ヤセになりました。
北方の景色。手前に曲ケ谷沢左岸尾根、奥には横っ腹に林道大丹波線をくっつけた長沢背稜が見えます。
タラーンとした広場横を通過し、
真名井沢ノ峰(1240m圏)に到着。これにて真名井北稜はおしまいです。あちらから登ってきました。
奥に伸びているのは川苔山に続く赤杭尾根です。ほぼ無風。静かです。烏龍茶を飲みます。