奥多摩尾根歩き
真名井北稜、赤杭尾根

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今回は真名井北稜(まないほくりょう)を登り、赤杭尾根(あかぐなおね)を下りました。
真名井北稜はときどき歩きたくなる尾根です。てっぺんは川苔山(かわのりやま)の東にある真名井沢ノ峰というピークで、南東にのびて半分くらい下るとやや南に向きを変えて大丹波川(おおたばがわ)と真名井沢の出合にビシッと落ち込んでいます。
赤杭尾根のてっぺんは川苔山かな? 南東にのびる尾根は真名井沢ノ峰で真名井北稜を分け、ダーッと下ります。尾根筋をきっちり追うと多摩川と大丹波川が出合う川井駅あたりが下端ですが、今回は古里駅に下るコースを選びました。フフフ、駅前のコンビニでビールを買うのです
コース
[START]JR青梅線川井駅→都道202号線→真名井橋→(1時間)真名井北稜取り付き口→真名井北稜→(3時間50分)真名井沢ノ峰→赤杭尾根→赤久奈山→(2時間50分)[GOAL]JR青梅線古里駅
歩いた日 2020年9月17日(木)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR青梅線川井駅→都道202号線→真名井橋→(1時間)真名井北稜取り付き口→真名井北稜→(3時間50分)真名井沢ノ峰

真名井北稜は長いだけあっていろいろな表情を持っています。どうせならその長さをもう少し、とできるだけ下端から登ってみることにしました。

おはようございます。川井駅です。曇天の下を電車は走り去っていました。
改札を出て左の階段を降りてガードをくぐり、大丹波川に架かる大正橋(たいしょうばし)を渡ってすぐ右へ。東京都道202号上成木川井線を歩きます。
バス停に小学生や中学生が(高校生もいたのかな)あちらこちらから集まってきていました。
北川橋(きたかわばし)を渡ります。
トチの実を拾いました。
とってもちいさい秋を見つけました。
上日向(かみひなた)バス停を通過します。真名井北稜に向かうときの最寄りのバス停です。
真名井橋(まないばし)が見えてきました。正面が真名井北稜です。
真名井橋を渡ってすぐ右手の草地の奥に行ってみました。奥から流れてくる大丹波川と左から流れ込む真名井沢の出合が見えました。岩がゴツゴツと露出しているのが真名井北稜の下端です。うーむ、あそこから取り付くのはわたくしには無理。
下端からょっと上の方。
もうちょっと上の方。仮に取り付けてもあの崖っぽいところをよじ登るのはかなり厳しそうです。
下端の下端から登るのは諦めて先に進みます。あれは真名井沢に架かる橋です。
橋を渡るとすぐ林道真名井線の看板が立っていました。
その反対側、ここから取り付くことにしました。真名井北稜の枝尾根です。取り付きによく歩かれている黄杭が立っているのはもう少し先です。
杖や軍手、スポーツドリンクをザックから引っ張り出し、身支度をします。タオルは川井駅で装着済みです。
こんな急登で始まります。
真名井沢。
そこそこしっかりした踏み跡がありました。
登ってきて、
もう少しで稜線です。
登ってきて、
真名井北稜に立ちました。
こちらは本筋の出合に落ち込む下端方向。
真名井北稜を登ります。
スギとヒノキの植林でした。最近、手入れされたようです。
南はどっちでしょう。(答え)切り替え画像の時計バンドの金具の方向が南です。年輪の幅と方角は何の関係もない、らしいです。
なだらかな尾根になりました。
右手は美しい自然林です。
ポッカリと明るいのは新秩父線39号の鉄塔でした。鉄塔をくぐり、
あちらから緩く下ってきて、
林道の黄杭から登ってくるとここで真名井北稜に立ちます。
先に進みます。
尾根筋のちょっと左にある大小2つの炭窯跡。
新秩父線40号鉄塔を右手に見ながら通過します。
切り開かれた尾根の上に送電線が見えます。
新秩父線41号鉄塔をくぐります。
前方が開けています。
こんな場所でした。
真名井沢の音が聞こえてきます。深い真名井沢の対岸にこれから歩く赤杭尾根がドンと見えます。
再び、木々に囲まれて右からの尾根と合流し、
平らな場所に建物の礎石みたいな平らな石が埋まっていました。
謎の構造物が朽ちようとしています。
不思議な場所からほんのちょっと進むと710mの標高点です。惣岳山(そうがくさん)と書かれた山名板が木にくくり付けられていました。スポーツドリンクを一口飲んでちょっと休憩。
惣岳山を出発するとすぐに新秩父線42号鉄塔をくぐります。この鉄塔を最後に真名井北稜から鉄塔と送電線から離れていきます。
切り開かれた尾根筋を歩くんですが、
ちょっとルートを間違ったようで、しばらく激しい草ボーボーと闘うハメになりました。
登山道に復帰しました。が、蜘蛛の巣が行く手を阻みまくります。申し訳ないんですが、何十もの蜘蛛の巣を破ってしまいました。左手は伐採地跡です。
赤杭尾根はあれです。
赤久奈山はすっぽり雲に覆われています。
伐採地の草木がずいぶん伸びました。以前ほどの開放感はなくなりましたが、まっ、しょうがないことです。切り替え画像は2015年1月のほぼ同じ場所からの撮影です。
伐採地跡の上端です。この先で右からの尾根と合流します。
合流しました。なだらかな尾根がしばらく続きます。
ちょっと尖ったり、
平らになったり、
ザレザレを登ったり、
こんなところは無理をせず、尾根右下の道を歩いたりします。
「新秩父線43号に至る」と書かれた黄杭の矢印の先は、
右の尾根にトラバースするようです。
正面の真名井北稜はこんな感じでそこそこの急坂を木や岩に掴まりながら登ります。
右からの尾根に合流しました。この右から登ってきた尾根は新秩父44号尾根です。
合流点は1002mの標高点です。新蔵指ノ丸(しんぞうざすのまる)の山名板がありました。先に進みます。
地形図には現れない微妙な起伏があります。テキトーに高みを目指します。
小ピークを越えます。
ワクワクする尾根姿です。スキップでもしたいところですができません。
あの先で左からの尾根と合流します。
合流しました。ここでちょっと混乱。体内コンパスの進路は左を指しているんですが、左方向はかなり下っています。スマホGPSで確認し、
右方向のこちらを登ります。
『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)に馬乗石と記載されている大岩を通過、しようと思ったけれど、
乗ってみた。
引き返すときに出会った生き物。太さは割り箸よりちょっと太いくらい。ヘビ?
ヘビ? を通過してこんなところを歩いて行くと、
露岩のそこそこの急登です。
登ってきて、
登ります。あのてっぺんで右から登ってきた尾根と合流します。
合流点は1168mの標高点です。雁掛ノ峰(かりかけのみね)の山名板があります。右の尾根は曲り尾根。歩いたことがあります。
雁掛ノ峰の先はこんな劇ヤセ尾根です。しばらく劇ヤセが続きます。歩くのに霧中で、じゃなく夢中で写真を撮り忘れていました。
劇ヤセ終了。いい雰囲気です。
石標を2つか3つか4つ通過し、
緩やかに登っていき、
また石標を2つか3つ通過し、
真名井沢ノ峰に到着しました。
あちらから登ってきました。これにて真名井北稜はおしまいです。取り付きから4時間近くもかかっています。相変わらずの鈍足です。まっ、しょうがないです。