奥多摩尾根歩き
熊倉山南西尾根、土俵岳北東尾根

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今回は熊倉山南西尾根(くまくらやまなんせいおね)を登り、土俵岳北東尾根(どひょうだけほくとうおね)を下りました。どちらも笹尾根(ささおね)から派生しています。
今回の尾根歩きの大きな目標は、笹尾根で歩いていない部分をつないでおくことです。三頭山(みとうさん)から浅間峠(せんげんとうげ)は歩いたことがあるんですが、浅間峠から長尾尾根(なごうおね)の上端である軍荼利山西峰(ぐんだりやまさいほう せいほう? にしみね?)までは歩いたことがなく、軍荼利山西峰から東の連行山(れんぎょうさん、連行峰)までは歩いたことがあります。って、書いててややこしいです。要は歩いていない浅間峠から軍荼利山西峰[『山と高原地図 奥多摩 2012年版』(昭文社)より引用。オレンジ色のマーカーがこれまで歩いたことのある道です]を埋めとかないとなんだか気になる、ということです。加えて、せっかくだから「数馬の湯」に行きたいな、という思いから今回のルートを設定しました。
熊倉山南西尾根は下調べによると、長泉寺という寺から取り付くケースが多いようですが、わたくしはもう少し下端から登ろうと、Googleマップのストリートビューでウロウロと探索。レイク相模カントリークラブ入口近くの擁壁に作られた階段をターゲットにしました。ただ実際に歩いてみると、ゴルフ場に向かう車が多くてちょっと恐く、予定していた場所よりかなり手前から山に入りました。
土俵岳北東尾根は上部に大伐採地があり、林道を横切った後の下部は荒れた峠道でした。峠道をたどり、南秋川の川原に降り立ったのはいいんですが、橋がありません。秋川を渡るのに大苦戦。裸足の徒渉を初めて経験しました。冷たかったのなんのって。「痛たたたたたー」と漏れ出た声が川の流れに流れていったのでした。
コース JR中央本線上野原駅→(START)(447m)井戸バス停→(40分)レイク相模CC→熊倉山南西尾根→(2時間30分)熊倉山→長尾尾根分岐→(15分)熊倉山→(1時間40分)土俵岳→土俵岳北東尾根→(GOAL)(2時間)檜原街道 西川橋バス停→数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅
歩いた日 2018年01月20日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR中央本線上野原駅→(START)井戸バス停→レイク相模CC→熊倉山南西尾根→熊倉山→軍刀利山西峰


喘ぎに喘ぐような急登はなく、快適な尾根歩きを楽しめました。ただ、740mあたりで大失敗。

おはようございます。JR中央本線の上野原駅前です。正面の井戸行きバスに乗ります。
終点の井戸バス停に着きました。上野原で乗ったのは16人。井戸ではわたくしを含めて3人が降りました。乗客を数えたわけではなく、「きょうは13人みたい」という会話が聞こえ、みなさん途中のバス停でドドッと降りた次第です。
首にタオルを巻き、軍手をはめ、熊倉山南西尾根をグッと睨むわたくしです。が、どれが熊倉山南西尾根なのかはっきりしないのでちょっと目は泳ぎ気味です。
右に軍刀利神社(ぐんだりじんじゃ)への道を見て進みます。長泉寺へは軍刀利神社の鳥居の手前を左折するようです。
道中。歩道はありません。
左は「上野原市街」、直進は「小菅 あきる野」の道路標識がありました。レイク相模CCを目指して直進します。
と思ったのですが、車がけっこう通ります。道路の分岐にある小さな谷から見上げてみると、なんとか登れそうなのでよじ登ることにしました。
やせこけた尾根に立ちました。
意外なことに、しっかりした道があります。
あちらの尾根が本筋じゃなかろうか、と思いながら歩いていると、
その尾根に道は続いています。
尾根を移りました。これは下の方を見たところ。
登ります。
470mのピークに到着。
こんな所を登ってきました。見た通りのちょっとした藪漕ぎを強いられました。
こちらが当初目指していた尾根の下端方向だと思われます。
西方向が開けています。左端にレイク相模CC、正面に小伏(こぶし)の集落が見えています。
あちらの植林帯に突入します。
尾根の形ははっきりしています。
踏み跡もあります。
530mあたり。右からの尾根と合流します。この後、左に見える赤、黄のテープを何カ所で見かけました。
穏やかな道がしばらく続き、急登が始まります。
「あなただって滑ることありまよね」と温かい眼差しを向けるわたくしでした。
天気予報は晴れだったのに曇天です。
618mのピークを通過します。
すぐに尾根の形はボンヤリしますが、右へ。
そこそこの急登です。
右手に見えるのは長泉寺からの尾根だと思われます。
登ってきました。
こんな場所を通過します。
左手、ほぼ西方向、笹尾根が見えていると思って撮った写真。
前方に空が大きく見えてきました
しっかりした尾根に乗りました。
ここから登ってきました。わたくしはここで大きなな勘違いをしてしまいます。ここを笹尾根だと思い込んでしまったのです。
右へ、熊倉山を目指します(間違いです。雲に隠れている山が熊倉山だと思い込んでいます)。[※ここからルート間違い]
急降下です。[※ルート間違い中]
ガンガン降ります。[※ルート間違い中]
さらにガンガンガンガン降ります。おかしいです。いくらなんでも降りすぎです。610mあたりでやっと間違いに気付きます。引き返します。半泣きまでいきませんが、4分の1泣きは軽くいきました。[※ルート間違い中]
しんどいです。[※ルート間違い中]
もう少しです。左手に登ってきた尾根が見えました。[※ルート間違い中]
やっとこさで戻りました。約30分間の時間と体力のロスです。トホホです。間違った尾根道は長泉寺からの道だと思われます。[※復帰しました]
道中。急坂です。
けっこうな急坂を登ってきました。
急坂は続きますが、くの字くの字に道があります。
920mあたりから南方向に見えた尾根。
940mあたり。右からの尾根と合流します。
笹尾根はあれに違いありません。
笹尾根に到着。
ここから笹尾根に出ました。テープがあります。
さて、もう一度、熊倉山に向けて右へ。
2、3分で熊倉山(966m)のピークです。白人男性がランチの準備をしている反対側のベンチには、
日本人男性が雲でほとんど何も見えない大気を眺めていました。
わたくしはそのまま長尾尾根の下降点である軍荼利山西峰まで進みます。
軍荼利山西峰に到着です。とくになにがあるわけでもないので引き返します。