小怒田ノ尾根、千足尾根(その3の1)


今回は小怒田ノ尾根(こぬたのおね)を登り、馬頭刈尾根(まずかりおね)を経て千足尾根(せんぞくおね)を下りました。小怒田ノ尾根は地形図に記載のない、いわゆるバリエーションルートですが、千足尾根は『山と高原地図』(2012年版)に赤実線で記載されている一般登山道です。
小怒田ノ尾根は馬頭刈尾根上の富士見台からほぼ真南に伸びている尾根です。尾根の上部には高黒岩(たかぐろいわ)と呼ばれる大きな岩というか、岩盤むき出しみたいな場所があり、この岩の西端あたりをよじ登るのが小怒田ノ尾根の特徴です。「小怒田」なんてちょっと恐ろしそうだし、岩登りなんてちょっとどころかかなり恐ろしそうだし、と尻込みしていたのですが、「まっ、ダメなら引き返せばいいや」と出発したのが大間違い。大変な目にあいました。
下った千足尾根は鶴脚山(つるあしやま)近くから南西に伸びている尾根です。尾根の下の方で、千足バス停方面と茅倉(集落)方面に分岐します。正直、この尾根を歩く積極的な動機を探すのはちょっと難しいです。エスケープルートとか、エスケープルートとか、エスケープルート。エスケープルートしか思い浮かびません。実際、わたくしもそうでした。下りは馬頭刈山の手前から南に延びる泉沢尾根(いずみさわおね)という尾根を歩く予定だったのですが、小怒田ノ尾根で予定時間を大幅に超えてしまい、早めに下山できる千足尾根を下ることにしたのです。尾根筋を丁寧に縫う道は好感度高し、なんですが、あまりの単調さにビックリして単調さを忘れそうになるくらい単調です。試しに歩いてみるのも一興。「あー、単調だった」と小さなガッツポーズが出るかもしれません。出ないか。

コース 武蔵五日市駅→(START)千足バス停→いろいろあって→(30分)小怒田ノ尾根の取り付き→小怒田ノ尾根→いろいろあって→(4時間30分)高黒山→(15分)富士見台→馬頭刈尾根→(1時間20分)鶴脚山→(5分)千足尾根分岐→千足尾根→(1時間)茅倉の集落→(40分)(GOAL)元郷バス停→武蔵五日市駅
歩いた日 2017年12月2日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。


武蔵五日市駅→(START)千足バス停→いろいろあって→小怒田ノ尾根の取り付き→小怒田ノ尾根


高黒岩まではほぼ植林の中の急登。わたくし、高黒岩に恐れをなし、隣の尾根に移ることにしました。


おはようございます。JR武蔵五日市駅前でバスを待っています。1番乗り場の藤倉行きに乗ります。

きょうすぐに使えるワンポイント知識! あきる野市の木はモクセイです! モクセイはギンモクセイやキンモクセイなんかの総称らしいです。などと駅前をブラブラしていたらバス停に並んでいる外灯がいっせいに消えました。

乗客はわたくし一人でした。なのに運転手さんは信号での停車や発車、カーブのたびに丁寧に車内アナウンスで注意を呼びかけます。なんだか恐縮し、背筋を伸ばして窓の風景を眺めるわたくしでした。運転手さんはこの仕事が好きなんだろうな、などと思っているうちに千足(せんぞく)バス停に到着。客がいなくなっても車内アナウンスは続けるのでしょうか。空っぽのバスは去って行きました。

道の反対側にある商店。7時くらいなのにもう開いていました。

バスが去った方に歩きます。「天狗滝・綾滝」の道標を通過。

あの正面が小怒田ノ尾根への取り付きとしてよく紹介されている場所です。

ここです。ですが、わたくしはGoogleの航空写真やストリートビューで調べ、より尾根の下端に近い所から取り付こうと画策。ここは通過し、先に進みます。

4、5分でNTT桧原電話交換局に着きます。

その先の角を右に曲がります。すぐに坂があり右の尾根に行けそうですが、電気柵が張ってあるので先に進みます。

4つか5つ目の坂を登ります。

畑と植林の境界を登ります。

写真には写っていませんが、急坂のその上に民家の軒先が見えました。右に避けて行くにはあまりにも藪がひどすぎます。

はい、戻ってきました。素直にこの道を登っていこうと思います。

いきなりの急坂です

ちょっぴりゆるんで、

急登です。

やっぱり急登で、

ずっと急登です。

「小怒」みたいな雰囲気が漂っています。

夢中で登ってきました。

こんな場所を通過します。

行く手に赤テープが見えました。

近寄ってみると、左右に立派な作業道らしき道が伸びています。左は先ほど歩くのを断念した中里集落の方向です。

右は緩やかに登っています。迷わず、この道をチョイス。

でも、作業道はどんどん尾根筋から離れていくんで、結局、尾根に復帰。

あきれるくらい急登が続きます。

大きな岩がニョキッと立っていました。木に支えられているのかなと横に回り込んで見てみると、どっこい、10数センチの隙間があり、ちゃんと自立していました。

6654mあたり。ここで左からの尾根と合流し、平らな場所になっていました。

ガスが流れていきます。落ち葉や岩が湿っていきます。

800mあたりからほぼ完璧な露岩帯になりました。

右を覗くと高黒岩の岩肌が切れ落ちているはずですが、幸いなことにガスでよく見えません。

岩に乗ったり隙間を縫ったり、登っていきます。

正面に岩が立ちふさがりました。私には直登は無理です。逆立ちしても無理です、というかよけいに無理です。

左手になんとなく踏み跡があります。

岩や木につかまってトラバース中。落ちたら大変なことになります。

左に回り込んだ場所。まだ先に行けそうです。

まだ先に行けそうです。

左手にゴルジュ(両側から岩がせまって狭くなった場所)が見えます。落ち葉の貯まったゴルジュを登るか、あるいは右の岩をよじ登るか。鳥のように首を左右に振って見比べながら考え込むこと1分弱。結論は両者とも却下。わたくしにはどちらも無謀です。ただ、すごすごと引き返すのも癪なので、左の尾根を登って小怒田ノ尾根に移る計画に変更。ネットでそんな記事を読んだ記憶がありました。

で、先ほどのトラバース地点まで戻ってきました。

トラバースするのもなんだか怖いので、右手に涸れ沢を見ながら隣の尾根に移れそうな場所まで降下することにしました。

上部では傾斜がきつすぎて移れません。写真は涸れ沢越しに右手の尾根を見たところです。

劇坂を降りていきます。

なかなか移れる場所がありません。

微かな獣道を頼りに下ってきました。

そろそろ移れそうです。

涸れ沢を越え、隣の尾根筋に向かってトラバースします。
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