奥多摩尾根歩き
上滝尾根(喜右衛門尾根)、タワ尾根
(1/2)


今回は上滝尾根(かみだきおね? 喜右衛門尾根 きえもんおね)を登り、タワ尾根を下りましたました。
上滝尾根は日原の深部にある三又(みまた)から西にグンとせり上がって酉谷山(とりだにやま)の東の1640m圏がてっぺんです。タワ尾根は酉谷山の南西にある滝谷の峰(たきだにのみね)をてっぺんにして北東に長くのびて日原川と小川谷(おがわだに)の出合に落ち込んでいます。
実は同じコースをかつて歩いていたことが帰宅後に判明。記憶力が弱いと同じことで何度も楽しめるのでお得です。

コース
JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→(2時間)小川谷林道・終点広場→(50分)三又→上滝尾根→(2時間)長沢背稜の登山道→(20分)タワ尾根乗越地点→タワ尾根→(50分)ウトウの頭→一石山神社→(2時間)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅
歩いた日 2021年1月2日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ~、そ~、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]東日原バス停→(2時間)小川谷林道・終点広場→(50分)三又→上滝尾根→(2時間)長沢背稜の登山道


上滝尾根は中盤あたりまで急登とやや急登が続きますが冬ならではのポーンと開放的な尾根歩きでした三又から尾根上までの斜上しながらのトラバースはビビりました。

おはようございます。ついでにといってはなんですが、あけましておめでとうございます。東日原バス停です。奥多摩駅から20人ほど乗車して川乗橋でどっと降りて終点の東日原では4人が降車。集落にまだ朝日は届きません。
まずは林道小川谷線(以後、小川谷林道)へ。
一石山神社や日原鍾乳洞を過ぎ、日原燕岩洞門(にっぱらつばめいわどうもん)をくぐり、
籠岩(かごいわ)の先のここから小川谷林道です。
雪? ですよね。いつ降ったんでしょう。
かろう橋を渡ります。
小川谷はさぞかし冷たいんじゃないでしょうか。
滝上谷橋(たきうえたにはし)を渡ります。滝上谷もきっと冷たいと思います。
ウトウの頭や大京谷ノ峰(だいきょうだにのみね)や四間小屋尾根(しけんごやおね)が見えているはずです。
バス停から2時間で小川谷林道の終点広場に到着。左奥に進み、
擁壁の上の狭いへりを歩き、
もっと狭い道を落ち葉が隠していて、ロープを掴みながらなんとか崩落地を通過しました。
2つある大崩落地の最初の崩落地が見えてきました。
その手前のつらら。岩が透けて石仏のようです。
崩落地を超えました。
2つ目の大崩落地です。
ロープで谷まで降りて登り返します。
三又に到着です。終点広場から50分ほどかかりました。左上奥から滝谷(たきだに)、右から酉谷(とりだに)、合流して左へ小川谷の流れです。
目指す上滝尾根の下端です。下を酉谷が流れています。
下端よりちょっと上のほう。
酉谷を渡りました。
ペットボトルに詰めてきた紅茶を一口飲んで出発。尾根上に登ります。
のっぺり道のトラバースです。右下は酉谷に向かって容赦なく切れ落ちています。
這うように慎重に登ってきました。ちょっとビビりました。
さようなら! 三又!
上滝尾根の下端を覗き込んだところ。
尾根歩きの始まりです。
登ってきました。かなりの急登です。
地形図からはわからない尾根のうねりです。
こんな道にぶつかりました。たどります。
古い林班界標と土台のあらわになった標石が支え合っていました。
登ってきて、
雪は少なくなってきました。
ギョエーなキノコを通過します。
登ってきて
勾配はなだらかになりました。1210mあたりです。
「すみっコぐらしキャンディ ピーチヨーグルト味」を口に含みます。今回から手袋はダウンの手袋と軍手の2枚重ねです。2020年は「道路の落とし物といえば軍手」の座がマスクに奪われるという異常事態に陥りました。軍手の王座復活を望むところです。
奥にタワ尾根。
大木です。ミズナラでしょうか。
1280mあたりです。6時の方向(振り返ると)に三ツドッケと一杯水避難小屋(いっぱいみずひなんごや)が見えて(右下)、
2時の方向には酉谷山と酉谷山避難小屋が見えました(右上)。
左からの尾根と合流します。
ギョエーなキノコを通過します。
左からの尾根は合流しませんでした。下の方を並行します。
登ります。木に葉っぱは一枚も付いていません。
登ってきて
登り
1380mあたりのアセビの茂みを通過します。
右から以前に登った喜右衛門小屋窪左岸尾根がにじり寄ってきます。
肩くらい高さのなにかの幼木がたくさん生えている場所を通過します。
上滝尾根には樹皮がボロボロになった大木がたくさん生えていたんですがこれはなんという木でしょう。ダケカンバ? ミズナラ?
登ってきて
あのあたりで喜右衛門小屋窪左岸尾根と合流し、
もう少し進むと1480mの標高点です。紅茶を一口飲みます。
1480mの標高点からすぐ、正面はスキーのジャンプ台みたいになっています。このあたりは地形が複雑です。現場に立つとまるで別の尾根に移る感覚ですが、地形図を見ると同じ尾根のつながりであるようなないような。正面から右にかけては長い登りで傾斜もキツいので
左に進路変更してあの稜線を目指します。
登ってきました。
尾根は右にゆるくカーブします。
登ります。
登ってきて
ホネガイみたいな倒木を回り込むと
長沢背稜の登山道です。
あちらから出てきました。一部にロープが張られています。これにて上滝尾根はおしまいです。ほんとは長沢背稜の1640m圏が上滝尾根のてっぺんですが、まっ、おしまいとします。