奥多摩尾根歩き
神塚尾根、雷電山西尾根

(3/3)


榎峠→(45分)雷電山→雷電山西尾根→(50分)[GOAL]JR青梅線軍畑駅


雷電山西尾根は尾根に乗るまで山腹をゴニョゴニョと下るんですが、尾根に乗ると尾根筋をブレることなくビシッと妥協なしの急降下が続きます。

雷電山を目指します。穏やかな雰囲気で登っていくんですが、
やがて丸太で土留めされた階段と
木の根っこ階段のキツい急登です。
続きます。
登ってきて
まだまだ続きます。
いつまで続くんでしょうか。
やっと稜線が見えてきたけれどまだかなり上の方です。
ここを登りきると左からの尾根と合流して右へ曲がると
雷電山の山頂に到着です。ベンチにザックを落とすように降ろし落ちるように腰を降ろします。実はあわよくば青梅丘陵ハイキングコースを青梅まで歩こうと思っていたんですが、やめます。疲れました。
ボトルの氷水は氷がすっかり溶けて普通の水になっています。塩飴をなめながら水を飲んで山頂をブラブラします。山頂は北方向がかろうじて開けていました。登山道を何組かのハイカーが榎峠に下っていきます。楽しげな会話や笑い声が聞こえてきます。みんな、なんであんなに元気なんだろう、と心底不思議に思ったりもしました。
幸い青梅丘陵ハイキングコースはエスケープルートだらけです。尾根や峠道があちらこちらから南に向かって下っています。雷電山も南に歩きやすそうな尾根が伸びているんですがその方向には「この先行き止り」の立派な看板が立っています。『詳細図』を広げると「崖有り」でバツ印。南尾根は断念して「雷電山西尾根」と記載された尾根を下ることにしました。
登ってきた道を戻ります。軍畑駅まで1時間ほどのはず。駅前の商店は缶ビールを置いてあったはず。
どうやらここでハイキングコースを外れ、左に下るのが西尾根への入口のようです。
しっかりした踏み跡をたどります。
「軍畑・平溝橋」と書かれた道標を通過します。
急斜面のややのっぺり道にロープが張られていました。
落ちたらやっかいです。
尾根はまだかな、
と思っていたら尾根に乗りました。これが西尾根でしょうか。地図を調べる気力がありません。道をたどります。
下ります。
先ほどよりさらに急斜面ののっぺり道です。ロープが張られています。
ダレている場合ではありません。慎重に足場を探しながら進みます。
通過しました。
隣の尾根に移ったわけですが、可哀想なくらいヤセこけました。
おまけに肌は荒れ、ザレた急降下です。
このあたりは足首がグキッとなりそうなのでゆっくりと下ります。
下ってきて
下ります。尾根は広がり、
ちょっぴり緩やかになりました。
ここは小さな崖を左にグッと巻き、
すぐに尾根筋に復帰します。
いきなりのお墓の横を通過すると
きょう5つ目の峠です。名前はわかりません。『詳細図』には尾根を右に巻く道が紺色の実線で掲載されています。ちょっと思案して正面の尾根に取り付くことにしました。青梅まで歩けなかったことへのせめての虚勢です。最後っ屁です。
歩きやすい道が伸びています。ちょっと拍子抜けです。
小さなピーク、314mの標高点に到着。特になにがあるわけではありません。ここで尾根は左右に分岐。
勾配が緩そうだし軍畑駅に近づくし、左の尾根を選択。
すぐに道は分岐。ここも左を選択。
そこそこ急降下です。
下ってきて
現役なのか引退しているのかわからないアンテナを通過します。人家の屋根も見えてきました。
道は人家に向かって下っていきます。
そのまま下っていくと人家の庭を通りそうだったのでその手前の廃屋の前で左へ。右上から下ってきました。左下の道へ進みます。
コンクリート舗装の道に合流しました。左下は沢が流れています。
これにて短いけれどピリッと辛みの効いた雷電山西尾根はおしまいです。
てくてくと下り、左へ。
すぐに右折してあの橋を渡ると大きな道路(都道193号)に出ます。都道を左へ、
軍畑駅に向かいます。先を歩いていたハイカーが腕時計を見て小走りになりました。追いかけます。
軍畑駅です。間に合いました。駅前の商店は閉まっていました。缶ビールは買えずじまい。こんなことなら青梅まで歩けばよかったなどと、いったいどの口が言うのでしょうか。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。無事、下山できました。また、よろしくお願いします。