奥多摩尾根歩き
日向沢ノ峰東南尾根、赤杭尾根

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日向沢ノ峰(長沢背稜)→踊平→横ケ谷平→狼平→曲ケ谷北峰→赤杭尾根→曲ケ谷南峰→狼住所→(4時間10分)蟠竜院→古里中学校→(30分)[GOAL]JR青梅線古里駅


赤杭尾根はそーとー長い尾根です。日向沢ノ峰東南尾根と日向沢ノ峰から曲ケ谷北峰にかけての断続的な急登に体力を削られ、川苔山はパスして赤杭尾根へ。長い急降下にグッタリしながらも半ば意地でズマド山の2つのピークを経由して、下端部は当初の計画通り、真っ直ぐ尾根を下ってみました。

来た道を戻ります。
登ってきた日向沢ノ峰東南尾根を覗き込みながら通過します。
1320m圏のピークに立ちます。
川苔山。あんなところまで行けるかな。少々バテています。大丹波林道の崩落地を高巻いた重労働がかなり効いています。
道標を通過します。
踊平(おどりだいら)を通過します。残念ですが踊る元気はありません。「獅子口 大丹波 川井駅」方面はロープが張られています。
横ケ谷平らしき場所を通過します。中央やや左上の道標の近くにシカが3頭います。なにか面白いのでしょうか、こちらをじっと見ています。道標は獅子小屋跡への分岐を左に指してました。地図を見ると踊平からの分岐と獅子小屋跡で合流するようです。このあたりは登山道が混み合っています。直進します。シカたちは右の木立へ。
日陰はかなり雪が残っていてチェーンスパイクを脱ぐタイミングに迷います。
狼平らしき場所を通過します。
ゆるいけれどずーっと上り坂が続きます。
1330m圏のピークを通過します。
ピークからの眺め。
曲ケ谷北峰。赤杭尾根にぶつかる地点です。すぐそこに見えている川苔山まで赤杭尾根は続いています。ですが川苔山はパス。少々バテ気味なので左へ曲がり、そのまま赤杭尾根を下ることにします。
ヤセ尾根を抜け、曲ケ谷南峰から激しい急降下です。
狼住所(おおかみすんど)の道標を通過します。右は「本仁田山・鳩ノ巣駅」方面、左は「獅子口・大丹波」方面の交差点です。かつてオオカミがウロウロしていたんでしょうか。ここも「獅子口・大丹波」方面にはロープ。急降下が続きます。
真名井北稜のてっぺん真名井沢ノ頭を見上げながら通過します。
しっかりした尾根道を下ります。
キツい急降下です。
赤杭尾根はこの先を直進し、エビ小屋山を経由して植林内を急降下します。けれども川苔山をパスした身でいまさら尾根を忠実にたどるのもなんなんで、
尾根をはずれて左へ。登山道を下ります。
トレースは半凍りです。
道中。
水と思って杖を突くとツルンと滑って肝を冷やした場所。山側には足ばかりでなく手の跡も入り混じっていて難所ぶりを裏付けています。振り返って撮影。
植林の中に入り、
林道に降ります。
赤杭尾根の続きを目指して林道を歩きます。
右はエビ小屋山から下ってきた赤杭尾根。尾根は林道をはさんだ向かいに続いています。ここも尾根をたどらずそのまま林道を歩きます。
こちら側は「この先 車両通行止め」。バリケードを越えて
すぐ右へ。
平たい尾根をてくてく歩きます。
明るい場所を通り、
赤杭山に立ち寄りました。三等三角点があり標高は 923.49m、基準点名は大渡。東京都の道標は「赤杭山」、現地と地形図は「赤久奈山」の表記です。展望はほぼゼロ。残り少なくなったほうじ茶を飲んで出発します。
快適な登山道ですが体がなんとなくチンタラしています。ビシッとしません。
峰戸山(三ノ戸山 みのとやま 809m標高点)を見上げながら通過します。
古里駅への道を分け、川井駅方向へ。
すぐ先のここでふと思いついて右の尾根上を歩くことにしました。意地を見せるというわけではありませんが、少しはイベントがないとつまりません。ズマド山を目指します。
ズマド山北峰(721m)の山頂に到着。急登が多く思いのほかキツい行程でした。新旧の山名版がありました。
山頂からダーッと下り、
グーッと登ります。
山頂に続く細長く平たい尾根を歩きます。
ズマド山の山頂に到着。こちらの山頂には三等三角点があり、標高は690.13m、基準点名は小丹波。小丹波は古里駅あたりの地区名のようです。ここにも新旧の山名版がありました。
山頂からはキビシい急降下です。
コンクリートで固めた石組みで補強したT字形に積まれたブロック塀が大岩が転げ落ちるのをがっちり守っていました。
長い下りが終わって登山道に合流。
おだやかな尾根道をてくてく歩きます。
558mの標高点を通過します。下草が覆っているばかりです。
ズザズザズザと下ります。
忘れました。登山道が尾根をはずれて左に下っていった地点はここ?
こっち? まっ、とにかく登山道をはなれて尾根上をたどります。
踏み跡はあるようなないような、下草をかき分けながら下ります。
ポカリと明るい空間を目指すと
お寺の裏に出ました。お墓の横を下っていくと
すぐ横に社がありました。
社の階段を下りてきました。
いきなり、ゴーーン、って大きな鐘の音が聞こえてきました。17時の鐘のようです。鐘楼に近づいていったんですが誰もいません。機械仕掛けで鐘がつかれていました。撞木はバックスイングなしでズンって鐘にぶつかってスッとなにごともなかったように元の位置に戻ります。4回か5回、鐘の音を聞いて
お寺を辞し、道路へ。左は川井駅、右は古里駅です。ちょっと迷って確実にビールをゲットできる古里駅を目指します。これにて赤杭尾根はおしまいです。
奥多摩町立古里中学校を通過します。リゾートホテルみたいなエントランスです。
テキトーに小道を歩いていると赤いコンクリートの祠が建っていました。
青梅街道を高巻く道です。右へ。途中で青梅街道へ降り、コンビニで缶ビールを購入。
古里駅に着きました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。『大丹波川左岸・名も無き尾根シリーズ』のトドメの1本を無事に終えることができました。赤杭尾根の最下端部も歩くことができました。くたくたですが乾杯! また、よろしくお願いします。