奥多摩尾根歩き
ハイマゼ尾根、三頭山西尾根、南沢尾根

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今回はハイマゼ尾根、三頭山西尾根を登り、南沢尾根(みなみさわおね)を下りました。
ハイマゼ尾根は三頭山や奈良倉山への登山口になっている鶴峠(つるとうげ)から前回歩いたオマキ平尾根にぶつかってちょっと先の小焼山(こやけやま)までの尾根です。だと思います。
三頭山西尾根(*)は前回ちゃんと歩くことができなかった尾根です。今回はビシッと尾根筋を歩くことができました。
南沢尾根はテキトーに付けた名前です。三頭山から笹尾根を辿り、槇寄山を過ぎ、1157mをてっぺんにして北東に伸びている尾根です。下端は南谷沢と塩地窪(しおちくぼ?)という沢が出合って南沢になる、その出合いに落ち込んでいます。『山と高原地図 奥多摩 2012年版』(昭文社)、『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版)、地理院地図にも登山道の記載はありません。ですが、地形図を見るとなんとなく穏やかそうな尾根で、「檜原村温泉センター 数馬の湯」の近くに下山できます。下端部で徒渉があるんじゃなかろうか、降り続いていた雨で増水していたら登り返すしかないよね、などと不安はありましたが、まっ、歩いてみないとわからない、とちょっと腰を引きながらも小さいガッツポーズで我が身を鼓舞するのでした。
(*)どうやら『復刻版 奥多摩』(宮内敏雄)で「三頭尾根」と記載されているのがわたくしのいう「三頭山西尾根」のようです。
コース JR中央線上野原駅→[START]鶴峠バス停→ハイマゼ尾根→(1時間20分)オマキ平尾根分岐→三頭山西尾根→小焼山→神楽入ノ峰→(1時間20分)三頭山→笹尾根→大沢ノ頭→(1時間10分)槇寄山→(30分)1157mピーク→南沢尾根→林道終点→(1時間)仲の平バス停→[GOAL](5分)檜原温泉センター 数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅
歩いた日 2018年07月07日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]鶴峠バス停→ハイマゼ尾根→オマキ平尾根分岐→三頭山西尾根→小焼山→神楽入ノ峰→三頭山


ハイマゼ尾根の下部は林道が尾根を右から左へ左から右へと何度も分断しているので尾根筋を歩くのは困難。林道を脱すれば快適素敵な尾根歩きです。

おはようございます。JR中央線上野原駅北口です。「1のりば」で鶴峠行きのバスを待ちます。 戻り梅雨の合間の曇り空です。と思っていたんですが、日曜日からまた夏が復活するようです。。
終点の鶴峠バス停に着きました。バスはそそくさと去っていきました。
と思っていたんですが、どうもヘン。バス停にあるはずの標識みたいなのがありません。カーブミラーの奥に見えるのはトイレです。とてもきれいでした。なんだかよくわからないまま道標に従って進みます。
1分も歩いたでしょうか。ここがバス停ですよね、みたいな場所に到着。この標識を下に移動すればいいと思うんですが、バス停の移動にいろいろ面倒があることは想像に難くないです。
で、こちらは奈良倉山への登山道。もう1人のハイカーはこちらの道を登っていきました。
ハイマゼ尾根は道路の向こう側の、あの階段から取り付きます。
階段を登ると草に埋もれそうな道標と頭部のない地蔵がたっていました。
こんな穏やかな山道がしばらく続き、
あの道標で、
「三頭山 向山」に向かいます。
左に尾根筋を見上げながら歩いて行きます。
なだらかそうな尾根なのでテキトーに斜面を登って尾根筋に向かうと、
すぐに作業道(林道)に分断されてしまいます。
斜面登り・作業道を2回ほど繰り返した後、おとなしく作業道を歩くことにしました。
作業道はクネクネと尾根を縫うように伸びています。
前方に伐採された山肌が見えてきました。ここで写真ほぼ中央から尾根筋に取り付くことにしました。
ネットフェンス沿いに登ります。
1060mあたりからの西方向の眺め。
1087mのピーク。
ここで尾根は右に大きく曲がります。
巻き道が尾根を横断します。手前の大きな木の右下に道標が見えています。
回り込んだところ。写真奥から歩いてきました。
そのまま尾根を歩きます。
本日最初のそこそこの急坂です。
こんなところを登ってきて、
こんなところ登っていきます。
1220mあたりを通過し、
あの上の方にちょっぴり見える水道局の杭は1270m圏で、
左に数歩で、前回歩いたオマキ平尾根が見下ろせました。
先に進みます。
ついフラフラと左の登山道に降りないよう、尾根の上を忠実に歩きます。
こんな険しい場所もあります。
「小焼山」の山名板があるピークです。これにてハイマゼ尾根は終了。ここから三頭山西尾根です。
イイ感じです。
こんなところを登ってきて、
こんなところを下る、そこそこ急なアップダウンを繰り返しながら高度を上げていきます。
何度も巻き道と接近あるいは合流します。前回わたくしはここで左に進み、尾根を大きく外れてしまいました。
巻き道側にはこんな道標があり、尾根筋には「三頭山」の道標があったのにまったく気付きませんでした。
尾根を歩きます。
1400mあたり。以前登った神楽入尾根(かぐらいりおね)への降下点を右に見下ろしながら通過します。
ここから先は歩いたことがあるはずなのにまったく記憶にありません。
「神楽入ノ峰」の山名板を通過します。
時折、薄く陽が差します。
1430mあたり。以前登った牛飼尾根(うしかいおね)への下降点を右に見下ろしながら通過します。
そして前回、巻き道から尾根に復帰した地点に到着。
こんなところを登って復帰したのでした。先に進みます。
岩場からの眺め。
1510mあたり。以前登った長作尾根(ながさくおね)への下降点を右に見下ろしながら通過します。
そこからは一踏ん張りで、
三頭山(西峰)に到着です。三頭山西尾根を歩き通しました。別に賞賛の拍手が欲しいわけではありませんが、人っ子一人いません。
山頂標識を撮影していたら熟年カップルが1組登ってきました。スナックのママと常連客風です。十中八九、間違いないよなあ、とか妄想していると、トレイルランナーがシュッと走り去っていきました。
鷹ノ巣山の方向。スナックのママと常連客の会話が耳に入ってきて気になります。撮影はおざなりです。
富士山の方向。こちらは何も見えません。